
結構な長文ですw
興味の無い人が見ても、全く面白くありません(笑)。
皆さんこんばんわwww!
ここ最近、あれこれやっている
シリンダーブロックの肉厚のお話です。
とりあえず、今現在の得られた結論は・・・、
4AGの世代によって多少の差がある。
ただし、同じ世代の4Aブロックだからといって、
同じではなく、個々のブロックによっても結構な差がある。
外観を良く見ると、数字の相違や、マークの有無があるから、
世代が一緒でも、ブロックは千差万別だということだ。
実際に、同じ世代のを3機確認すると、全部外観上の違いを発見したw
すなわち、
シリンダーの肉厚と言うのは、ブロックによりかなりバラツキがあるようだ。
では、そのバラツキとは・・・?
機械加工されたシリンダーの位置は変わらないのだが、
肉厚は、個々のブロックによって大きくずれている。
IN側によっているもの
EX側によっているもの
センターに来ているもの
でも、
83Φのピストンを用い、4.5AGを作るためには、
やはりシリンダー肉厚が、できるだけ厚いものを選択したい。
では、
どのようにして、ブロックを選択するか・・・?
世代で判断できないのなら、
やはり現物を測定するしかない。
穴を開けずにシリンダー肉厚を測定する方法は無いか・・・?
ウオータージャケットとシリンダー内壁と
挟み込んで測定するのは結構難しい・・・。
出来ないことはないだろうが、大変だ。
ここのところ、いろいろと考えて・・・、
ある方法を思いついた。
挟み込んで測定しようと考えるから、難しいのだ。
そう、挟まないで測定しよう!
まだ改善の余地はあるが、
これで、非破壊でシリンダーの肉厚を測定することが出来るwww
オイラすごい(笑)。
ついに完成www!
NAKAYAMA RACINGオリジナル
シリンダー肉厚精密測定器 Ver1.0・・・(笑)。
では、どのように測定するか、説明しよう(笑)!
(なんか、タイムボカンみたいだなw)
この方法は、シリンダーとヘッド上面が、直角であると仮定して測定している。
まず、測定台を、規定の位置に置く必要がある。
まあ、これが最も誤差を生み易く、今後改良必要な点なのだが・・・w
測定したい場所のシリンダーのボアの円の頂点と、測定台のマークを合わせる。

このように、4つのシリンダーとも測定台をシリンダーボアの円の頂点に全部合わせる。
写真では判り易いように、ちょっと頂点と測定台を離してあるけど、
下からライトなどを照らして、光の漏れで板の位置を判断すると良いw
次にこれが”ゼロ点基準”となる基準板
ベースの台と82.0mmの長さになるように、きっちり平行を出して取り付けてある。

ゼロ点校正www
シャフトのストロークがロックする位置で、ダイヤルゲージが”0”になるようにする。
(正確に測定し易いように、約1ミリストロークさせた時点を”0”にする)
事前に砂落とし蓋を取ってあり、シリンダ外面も軽く砂落としし、平らにしてある。

さあ、測定だw

シャフトのストロークがロックするところまで、ダイヤルゲージをシリンダーの頂点に当てる。
ダイヤルゲージは4.6mmを示した。
1.0mmでゼロ点校正しているので、実際は3.6mmだ。
さらに、このシリンダーはボア81Φなので、
基準値82mmで取ったことから、1.0を加えてやる。
(ボア82Φならその必要ないし、83Φなら逆に1.0を差し引けばよい)
したがって、シリンダーの肉厚は、3.6+1.0=4.6mmと言うことになる。
同じ場所を何回も測定したが、測定誤差は0.1mm程度だw!
測定できたことに、うれしくて車庫でニヤついていると、
嫁さんが仕事から帰ってきたw
つい、うれしくて、この原理を一生懸命説明したが、
嫁
『何言ってるのか、さっぱり判らん( ´△`)ア-』
まあ、そりゃあそうだわな(笑)。
では、気を取り直して、実際の肉厚と比較してみよう!
穴をあけても良いブロックで、測定してみるw
測定結果は2.9mmだ。
そして、実際に穴を開けて確認する。
実厚みは3.0mm・・・
かなり近い!
誤差はたぶん、シリンダボアの円の外周は、アールがついてて、その部分に測定台を置くから、
若干ボアサイズよりずれている思われる・・・。
ほんとに正確に測るためには、やっぱり挟んで測るしかないかな・・・w?
使用予定の本命ブロックの全箇所を測定する。
ちなみに、砂落とし蓋のないIN1番とEX2番だけは、測定できない。コレは仕方が無い。
結果は・・・
IN : ①- ②5.10 ③5.15 ④5.20
EX :①4.80 ②- ③4.30 ④4.60
あきらかにインテーク側に寄っている。
それと、EX③番4.30が少々気になるな・・・
81Φボアだから83Φにすると、3.30になってしまう。
もう一つの同世代のブロックも測定してみた。
IN : ①- ②5.00 ③5.20 ④4.50
EX :①4.90 ②- ③4.50 ④4.70
同じ世代だからか・・・・
面白いように
最初のブロックと、インテークに寄っている傾向がかなり似ている(笑)!
ただし、このブロックはダメだ。
オイラが筑波で割れたインテーク4番が薄い。
83Φにボーリングすると3.50mmになる。
この結果から、やはり本命の最初のブロックを使う予定なのだが・・・
問題は、
そのままボーリングするか、
あえて割れ易いとされるIN側に振り、左右均等を図るか・・・、だ。
筑波で割れたシリンダーは、
実厚み2.8mmだった。
この数値になると、シリンダーが割れる危険性を伴う。
ただし、
それは、インテーク4番だ。
インテーク4番が割れ易い報告を耳にする。
なぜ、そうなのか判らないが、高回転時の振動や、熱や・・・
複合要素によりインテーク4番が割れ易いのかもしれない。
逆に考えると、他の位置は、少々薄くても割れ難いのかもしれない。
都合の良い発想だが、
ある厚み以下=割れる ではないだろう。
割れる危険を伴う厚みは、
シリンダーの部分によって、
それぞれ違うのではないかw?
最初の青いブロック、
インテーク④番が5.2mm・・・これは
”当たり”のブロックか(笑)?
水色のブロック
インテーク④番が4.5mm・・・これはちょっと
”ハズレ”のブロックか(笑)?
最初の青いブロックを使うとして、これは”当たり”だと思いたい(笑)。
ただ、先に書いたとおり、オフセットボーリングをするかどうか、かなり悩む。
ウオータージャケットに、セメントもこれまで以上の量を入れる予定だが、
エキゾースト③番の厚みが薄くなることが気になる。
そのままボーリングして、インテーク側の厚さを確保するか・・・。
決めるのは、自分だ。
では、
なんで、そんなことまで考えるのか?
なぜ、そこまでシリンダーの肉厚に拘るのか・・・?
北海道のDTCC・AE86ワンメイクレースは、
おそらく、日本全国で開催される”AE86スプリントレース”の中では、
長丁場な方だろう。
今シーズンの十勝で開催される決勝レースも12LAPだ。
距離にして、HSP30LAP相当・・・約40kmは走るw
77ミリストロークというレギュレーション内で、
他車よりもアドバンテージを稼ぐため、無理してパワーを上げても・・・
レース中にシリンダーが割れてしまっては、元も子もない。
一瞬だけ速くても、ダメなんだ。
レースに耐えうるエンジンでなくてはならない。
最初にゴールラインを横切ったものが、勝者だ。
それがレース。
遊びであっても、
やはり、勝ちを意識する。
自分には、飛びぬけたドライビングテクニックは無い。
だからその分、マシンのエンジンパワーの力を借りる。
オイラが造るマシン、オイラが作るエンジンなんだから、
全ての総合が、オイラの技術(テクニック)だ。
総合力で勝負するw
シリンダーの肉厚の
どの部分が何ミリで割れるかなんて、誰もわかりはしないだろう。
何も考えず、数値を知らなければ、そのままボーリングしてただろう。
偶然何ともない時もある。不運な時もある。
データを知ったら、知った分、悩みやあとの後悔は生じるが、
何も知らずして偶然出た良い結果よりも、
知った上で出た悪い結果の方を、オイラは好む。
自分のエンジンだから、責任は自分。
失敗を恐れない。
そう、それは、プライベーターの特権だw
プライベーターでないと出来ないこともある。
プライベーターだからこそ、出来ることもある。
日々、向上心を
歩みは遅くても、常に勝つことを目標に。
それが、プライベーター魂!!
書いているうちに、計算間違いあったから、修正して書き直した(笑)。