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イイね!
2017年01月20日

ブレーキの、ハナシ。

ブレーキの、ハナシ。 まーねこです。

TOP画像はリーザスパイダー2号機(MT)のブレーキまわり。

まーねこ号は、見た目ノーマルなのですが、中身はもっとノーマルでして(笑)、吸排気、エアクリすら変えていないというノーマルっぷり。

ですが、ブレーキだけはアップデートを行っていまして、L602Sムーヴのローター&キャリパーを移植してローターの1インチアップ化をしてあり、あわせてブレーキパッドもプロジェクトμのものを使用しています。

マスターがそのままなので初期タッチはあまり変わりませんが、踏み込んだときの効きの良さと、ロック寸前のコントロールがとてもしやすくなって、費用対効果では抜群のアップデートです。

使ったパーツも、ヤフオクで落札した中古のダイハツ純正部品と、箱汚れ新品デッドストックだったパッドで、合計1万円もかかってないし(爆)


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まず結論から言ってしまいますが、ブレーキフルードは、どんなに走っていなくても、最低限2年に1回、車検毎の交換が必要です。

また、距離を走るクルマや、湿気の多い未舗装駐車場に停めているクルマなどは、もっと短いサイクルでの交換が必要ですし、サーキットを走ったり競技に使ったり、ということであれば、それこそサーキット走行の前後で交換するくらいの頻度になるでしょう。
(高い熱が加わる様なイベントがあった時点で交換します)


いわゆる格安車検などでは、ブレーキフルードの量のみをチェックし、交換を行わず車検を通してしまうところもあります。それはそれで構いませんが、そうであるなら、ブレーキフルードの定期的な交換は、自分で担保しなくてはなりません。

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ブレーキフルードの交換がなぜ必要かというと、大きな理由は2つあります。


【①ブレーキフルードは吸湿性があり、吸湿することで沸点が下がり性能が低下するから】

ブレーキフルードにはDOT3からDOT5(5.1)という規格がありますが、これは何を表しているかというと、3⇒5で沸点が高くなります。また、それぞれに粘度が異なります。

沸点が下がると気泡ができやすくなり、低い温度でフェード現象が起こりやすくなります。
(ここの部分の説明はみなさんご存じでしょうから割愛しますね)

たとえばDOT4であれば、
・ドライ沸点(水が混ざってない新品状態での沸点)が230℃以上
・ウェット沸点(水が3.7%混ざった時の沸点)が155℃以上
と、規格で決められています。

自動車整備業界としては、おおむね3%程度の吸湿率で交換と言われておりまして、走行距離や保管状況にもよりますが、シビアな条件でだいたい12か月に1回くらいの交換となります。


【②吸湿するとブレーキシステム内にサビを誘発する原因となるため】

ブレーキシステム内にサビが発生すると、たとえばブレーキキャリパーピストンの動きが渋くなって、ローターにパッドが均一に当たらなくなることがあります。
特に、多ポッドのブレーキシステムならなおさらです。

また、サビはキャリパーだけでなく、前後のブレーキの効き具合を調節するPバルブにも影響をおよぼして、最悪リアのブレーキが効かなくなるなんてこともあるようです。


-----------------

ブレーキフルードはメーカー指定という原則を確認したうえで、ABSユニットなどに影響がなければDOT5.1を使うのが良いと私は思います。

えー、うちのはファミリーカーだしスポーツ走行なんてしないよ?とお思いになる方もいるかもしれませんが、ブレーキフルードに関しては「大は小を兼ねる」なので、もともとDOT3指定(1年毎の交換が必要)のクルマで、交換サイクルが長くなってしまったときの保険として5.1を使うのは良いことだと思います。

それに、意外なほどDOT3とDOT5.1で値段も変わりませんし・・。


-----------------

ですので、走行距離や保管条件にもよるので一概に基準は設けられませんが、

①ブレーキフルードは1年毎、どんなに乗らないクルマでも最大で2年毎に交換する
②使うブレーキフルードはDOT5.1がオススメ
③4~6年に1回は、ピストンシール、ダストブーツ、ドラムブレーキのシリンダーカップなど、ゴム部品を交換する。
④ブレーキホースは傷み具合を常にチェック、表面に亀裂が入っているようなら、漏れてなくても即交換!
⑤10年または10万キロに到達したら、マスターシリンダーのOHをする。


というようなメンテナンスが必要とまーねこは考えています。


メンテナンスを怠ると・・・・

これ、おそらく街乗りでは問題ないレベルで効いているとは思いますが、6割くらいしか当たってません。

とてもじゃないけど、サーキットでフルスペックは発揮できませんね。
ブレンボも、Rのマークも、泣いてます。


-----------------

ディスクブレーキというのは、クルマのメカニズムのなかでも構造が簡単な部類で、DIYが可能な箇所ですし、国産車であればOHキットも安価です。

キャリパーのOHに必要な部品は「OHキット」としてミヤコ工業や制研などのメーカーから安価に売られています。キャリパーのポッド数にもよりますが、1ポッドの1台分で3000円~くらいですね。

なお、ミヤコも制研も、Dラーの修理でも使う補修用部品メーカーなので安心です。


そう、キャリパーやドラムのシリンダーをOHするとき、一緒に替えて欲しいのがコレ。

ブリーザープラグとブリーザープラグキャップ。
意外に知られていませんが、ブリーザープラグは消耗品です。いずれも数百円の部品なのでケチらないでほしいです。


あと、私も最近知ったのですが、

リザーバータンクって、再利用不可部品なんですよね。(ダイハツの場合)
なので、マスターシリンダーのOHをするときには、バルブASSY(ほぼ中身全て)とタンクとフタを新品にしないといけないのです。

つまりOHで再利用する部品はマスターシリンダーのボディくらいで、それだったら制研から出ている、リビルドのマスターシリンダーASSYと交換でもいいかなぁ、と思う今日この頃(笑)。



・・・・・。

エンジンオイルは何を使う?3000km毎で交換する?みたいなハナシは良く聞くのに、ブレーキフルードのハナシがあまり聞かれないので、ちょっと書いてみました。


アナタのクルマのブレーキも、泣いているかもしれません。

きーきーきー・・・・・違うか(笑)
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Posted at 2017/01/20 03:58:49

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この記事へのコメント

2017年1月20日 7:40
おはようございます

昔Dot5は、吸湿性が高いからサーキット走行しない普段乗りならDot4が良いと聞かされてましたが、今のブレーキフルードは違うんでしょうか?
半年周期で換えるなら5でもと

エンジンオイルは、SEからSHの頃までスタンドで働いてましたが、今やSN
ブレーキフルードも性能あがってるのかな?
コメントへの返答
2017年1月20日 21:59
こんばんわ!朝のお忙しいところコメントありがとうございます♪

ええとですね、まず、前提として上の記事では「DOT5.1」をオススメしております。
この「5.1」は従来の「5」とは全くの別物になります。

大きな違いとしては、5はシリコン系、5.1はグリコール系の原料を使用しております。
コメント返信欄なのであまり長くは書けないので簡単に特徴をいいますと、

【シリコン系】
・DOT3や4とは異なる素材
・ドライ沸点が高い
・吸湿しても水が混ざらないので、その水が沸騰しやすい(効きにくくなる)
・シール類へのダメージが大きい

【グリコール系】
・DOT3や4と同じ素材のため既存のシステムと親和性が良い
・ドライ沸点はシリコンと同じくらい
・吸湿すると水と混ざるのでウェット沸点が下がっても、水分だけ沸騰するようなことが無い(そのぶん吸湿はしやすい)


簡単に言いますと、5.1は3や4と同じ素材で、沸点は高く、粘度は低くなっています。そのため、重量車の寒冷地でのブレーキレスポンスに有利です。

また、交換サイクルで考えると、DOT3のほうが吸湿後の効きが悪くなるために、DOT3は1年に1回、DOT4は2年に1回の交換としているところもあり、一概にランクの高いオイルが交換頻度が高いわけではありません。

やっぱり、コメント返信欄では書き切れないので、いずれこれも記事にしますね♪
2017年1月20日 8:07
Dot5で、市販されているものだったら、メーカー純正のDot3、Dot4ならホンダ純正の方が性能面は上で安いのですが。。。

ちなみにレースカーなんかでもスポンサーの兼ね合いがなければ純正を使用していたりします。

また、Dot5は上の方が仰るようにオイル交換は全部のオイルを2ヶ月に一度交換するような、以前乗っていたフルチューンドヴィッツみたいな車じゃないと、意味が薄いと思います。

コメントへの返答
2017年1月20日 23:58
今日はMasaさんの意見を2つも聞けてうれしいです♪
ご存じのとおり(笑)、私も「ホンダウルトラBF・DOT4(500ml缶)」教の信者だったわけですが、5.1もだいぶ安くなりまして、

たとえばホンダウルトラBFが1000円ですが、モチュールの5.1も並行輸入品ならぼちぼち2000円くらいになるわけですね。

ぶっちゃけ、高いドライ沸点を狙って!という気はさらさらなく、高いウェット沸点を維持できる、交換サイクルが伸びてしまったときの保険と考えています。

また、粘度が低いのもメリットあるかなと思っています。
キャリパー側は高温になるので、粘度が高くても柔らかくなりますが、マスター側のレスポンスが上がるかな、と思っています。

なお、従来のDOT5であれば、街乗りにはまったくオススメできません・・・・ということになります。
2017年1月20日 9:46
リンク先を見て初めてDOT5.1というのを知りました。DOT5とDOT5.1は名前が近いけど主成分が違う。DOT3,4はグリコール、DOT5はシリコン、そしてDOT5.1はグリコール。
つまり5.1は4の強化版。だからまーねこさんオススメなのですね、理解。
これ、名前がよくないですね。DOT4.2とかにすればよかったのに。

コメントへの返答
2017年1月20日 22:30
そうなんですよね、この5.1というのが、高いドライ/ウェット沸点と、柔らかい粘度で、寒冷地の重量車とか、シビアな制御をするABSとかに向いていると思います。

ただし、記事にも書いていますが、ABSユニットが対応していることが前提です。

最近、5.1もだいぶ安くなったので試してみようかなと思っています。


具体的な製品で見たことは無いのですが、DOT4にも「スーパーDOT4」というものもあるそうで・・・・。
わかりにくい・・・・(笑)
2017年1月20日 10:16
こんにちは~♪
元自動車整備士の私は、ブレーキに関するD.I.Y.はお勧めしませんね。
ディスクパッドの交換でも、パッドの摩耗にバラつきがあった場合、それ相応の対処も必要になります。
それが油圧系統となると、ど素人が見よう見真似で作業して、取返しのつかない可能性も・・・

あとブレーキフルードなんですが・・・
ドット数が高いと吸湿性も高くなると、過去に学んだのですが、
今は都市物語なのでしょうか?
コメントへの返答
2017年1月20日 23:16
こんばんわ♪つるさん、ご無沙汰してます!
今日はつるさんの意見も聞けてうれしいです!!

確かに、道路運送車両法の分解整備にあたる部分というのは、SSTが必要であったり失敗した時のリスクが高いところがあるもので、そのリスクを許容できるものでなければ、すなおに認証工場・指定工場にまかせるべき、というのは私もそう思っています。


ただ、フルードの交換くらいはいいと思うんですね。定期的にフルードを交換することでサビを防ぐこともできますから・・・。
そして、ブリーザープラグキャップが飛んでたら新しくつけておく、というような気づかいをしてほしい、とも思っています。


ブレーキフルードですが、確かにグレードが上がるごとに20%ほど吸湿率は高くなるとのことです。
つまり、仮にDOT3が1年間で3%吸湿するような環境であれば、DOT4なら1年で3.6%になる可能性がありますね。(そこまでは悪くないとも言われてますが・・・)

ただ、グレードが上がるとウェット沸点も高くなるので、結果的に性能はカバーできていることになります。
2017年1月21日 6:25
自分も5.1は知りませんでした(^_^)a
勉強になりました。

Z360は、そろそろ車検準備なのですがマスターシリンダーの部品が出無くて…
コメントへの返答
2017年1月21日 11:10
どうもです!
私も存在は知っていたのですが、なかなか値段が下がらなくて、あー、やっぱりハイスペック用なのかなー・・と思い続けていました。

でも、最近は高性能の欧州車の新型とかで5.1が純正指定になった??というようなウワサがありまして(未確認です、スミマセン(^^;;)それで値段が下がってきたのかなーと思います・・・。

マスターシリンダーのOHキットや、リビルドASSYが出ないのはイタいですよね・・・。

脅かすつもりはないのですが、マスターってある日、いきなりスカスカになって突然死することがあるので・・・。
2017年1月21日 15:42
ぶ、ぶれーきふるーど。。。汗
うちのりーすぱはたぶん大丈夫です、たぶん。
コメントへの返答
2017年1月21日 23:31
りえすぱ号は、Dラーさんで点検整備してるから大丈夫ですよ~~♪
一番いい方法です!!

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「@Nextstage さん あら、ウチだけじゃなかったんですね😅早く復旧しますように……。」
何シテル?   08/17 21:35
    総登録台数380台、発売から33年を経た今となっては、現存台数も推して知るべし!!の、「リーザスパイダー」を2台持ってます(このひとあたまおかしい...

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