
昨日のお昼ごはんは、加賀市伊切町地内のかに・磯料理志麻で「カニフルコース」(税込3万円)でした。金沢市から車で1時間弱かかるため、1日遅れてのUPとなりました。
昔はよく行ったお店ですが、娘がブラスバンドを始めてからは週末も練習で家族が揃わず行けていませんでした。ようやく娘の部活も終わり、短大への進学も決まったので、そのお祝いを兼ねて久しぶりに行ってきました。嫁さんと娘、息子、おじいちゃん、おばあちゃん、私の双子の兄の7人です。このお店は客の好みに合わせてコースを組んでくれるので、4人が解禁したてのカニのフルコース、2人がカニと魚のコース、1人がカニを食べないので魚と肉のコースです。したがって同じ値段でも、同じ内容ではありません。

まずは「カニ味噌豆腐」からスタート。胡麻豆腐のような豆腐ですが、カニ味噌が濃厚で美味しく、底には香箱ガニ(ズワイガニの雌)の外子が敷いてあり、豆腐の柔らかさと外子のプチプチとした食感が良かった。上にはカニ身がのっていて、見た目も綺麗。フルコースのスタートにピッタリな一品でした。

続いては「茹で香箱ガニ」。石川県を代表する食材で、金沢ではズワイガニよりも人気があり、猟期もズワイよりも短いため、解禁直後から年内までしか味わえない味。写真では足の身に隠れてますが、下に内子とカニ味噌がぎっしりで、この内子が甘くネットリとして絶品なんですよ。金沢市民はこの内子が食べたくて、香箱ガニを食べるのです。

お次は「ズワイガニのお刺身」です。写真は4人分になり、新鮮な朝どれズワイガニ1杯に鰤、イカ、甘エビになります。カニのお刺身は生の身を冷水で冷やすと綺麗に花開き、優しい甘さが特徴。鰤はこの時期の天然物にしては脂がのって甘く、甘エビも新鮮でプリプリ。ズワイガニの優しい甘みと、甘エビの濃厚な甘み、鰤の脂の甘みが楽しめました。

で、メインの「蒸しズワイガニ」です。こちらは一人1杯で、写真に収めるのが難しいぐらいに大きい。一般的な「茹でズワイガニ」よりも身が甘く、旨味もより濃厚に。茹でガニとの一番の違いはカニ味噌の濃さ。半分はカニ身そのままで頂き、残りの半分はカニ味噌に投入。カニは袴の部分が美味しいですよね。このサイズのズワイガニだと食べやすい。まー、個人的にはさっぱりと優しい味になる「茹でズワイガニ」も大好きですけどね。

ここで箸休めの「茶碗蒸し」です。こちらにはカニが使われておらず、具材は帆立の貝柱。カニは美味しいですが、食べ続けると飽きてくるので、気分をリフレッシュして次のカニが楽しみになる茶碗蒸しの存在は地味に大きい。

茶碗蒸しで口の中をリフレッシュしたら、今度は「焼きズワイガニ」です。こちらは4人で1杯。七輪で半生に焼いたカニは蒸しガニよりもさらに甘く濃厚。カニ味噌もより濃厚になるのですが、身も味噌も味が濃厚過ぎでちょっと苦手かも。脚を2、3本ぐらいが最適ですね。

最後は「カニ鍋」と「カニご飯」になります。関東とかだとカニの主な食べ方が鍋になりますが、金沢だとまず食べない。鍋にするぐらいな
茹でて食べますからね。でも、生のカニで作ると良い出汁が出て、これはこれで美味しいかも。本当はこの美味しい出汁にカニ飯を投入したかったのですが、お腹が限界。よく食べました。デザートもあったのですが、甘いお菓子は苦手なので、娘の腹の中。
毎年、カニが解禁になると近江町市場で買ってきて茹でガニで食べるのですが、やはりお店だと家では食べられない食べ方ができるので良いですね。流石に高いだけのことはありました。どの料理も美味しかったです。

カニフルコース以外を頼んだ3人の焼き物は「天然鰤のカマ焼き」でした。添えらたレモンと比較したら、写真でもこの巨大さが伝わるかな。この季節の天然物でこれだけ大きいのは珍しいかも。私は食べていないのですが、ふっくらとし、脂がのっているのに、サッパリとして美味しかったみたい。そりゃそうだろな。
Posted at 2022/11/13 09:37:16 | |
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