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桃乃木權士のブログ一覧

2025年08月16日 イイね!

実録「どぶろっく」183

実録「どぶろっく」183叙述的トリックは、推理小説でしばしばみられる文芸技法です。「嘘はいわないが、本当のことをすべては話さない」という基本戦略で、読者の思い込みを作り、意図的なミスリードを誘発させます。ビジネスの交渉業務では、圧倒的不利な情勢に陥ったときの起死回生の一手として有効なことがあります。有利な状況であれば、正攻法でよいのですが、窮地に陥っているのに定石どおり動けば、確率論で、悪い結果になるのが目に見えています。要は、「一か八か」という流れです。
「一」と「八」は、古典的サイコロ賭博の「丁か半か」に由来するという説があります。「丁」の上の部分「一」と、半の下の部分「八」を合成した言葉だというのです。「半」の旧字体は、「牟」と似ており、「八」という構造が読みとれます。
一方で、「一か罰か」という言葉が訛って変化していったという話もあります。一発勝負に賭ける意気込みを感じる点で、語源として面白い説だと思います。
ところで、SNSが勃興し、かつて深慮遠謀のうえで構成された「叙述」がとても短絡的になったのを痛感しています。今の時代は、論法の組み立てなど不要で、自分に都合のいい部分だけを切り取って情報発信すればいいのです。SNSによって、インスタントな発言ができるようになった弊害であり、古典的技法は、ほぼ絶滅したとみています。
最近見た実例をご紹介します。その領域のKOLを自認するZ氏は、A氏の記事に専門的知見から否定的コメントを記しました。Z氏は、A氏のリアクションが物足りなかったらしく、フォローを切りました。「第一人者Z様のご慧眼、卓越したご高見に感激しております」くらい明記しないといけなかったのかもしれません。
問題は、もう少し根深く、A氏は、こういう方法もあるのではないかという提案的要素を持っていました。非常識な誤りではなかったのです。
A氏は、公衆の面前での議論を回避するために折れ、なんの反論もせずに社会通念上の礼を記したのに、一方的にフォローを切られてしまったわけです。怒り心頭でX氏をブロックしました。居丈高なKOLに一太刀を浴びせるために最後の手段を講じたという経緯でした。
Z氏は、自分よりも格下にみていた小物にブロックされたことが気に障ったのでしょう。わざわざSNSで筆を取り、「間違いを指摘したらブロックされたので、もうこういうことはしない」「教えてあげない」と追加で発信しました。腹いせという感じでした。投稿者に対する敬意を著しく欠いた自分のコメントや自ら行ったフォロー外しの件には触れていません。まさしく、「本当のことをすべては話さない」スタンスを通しました。
私には、自分が知りたくない情報を遮断するZ氏の「バカの壁」(養老孟司著)にしかみえませんでした。自分の中で、感情の化学反応が起こり、Z氏の権威は地に堕ちてしまいました。それまでの尊敬の念が、すべて正反対のものに変化してしまったのです。
この件を通じて感じたのは、自分に対する敬意に異常執着する人間ほど、他人にはそうしない傾向が強いことです。自らフォローを切っておきながら、チェックしにいく姑息さも、片腹が痛いです。
見方を変えると、罪悪感なしに他人を見下してしまったり、自然に「えらそー」に振舞えたりするのは、ビジネスにおいては、才能の一部かもしれません。大会社で出世している人に、割と多い資質なのではないかと思うのです。周囲の印象が、「なにをいっているのか分からない」「人の話をまったく聞かない」くらいの人間が、トップに立つことが多い気がしています。なにがなんでも自分の悲願を成し遂げたい強い意思が、行動を支えている根幹であり、善し悪しは紙一重の世界なのでしょう。
文中に登場させた「えらそー」という言葉は、遺訓として受け継いだ言葉です。それが、口癖の方でした。この言葉には、不思議な力があり、なにか嫌がらせをされたときに役立ちます。「えらそーにすな」と緩徐に3回繰り返すと、怒りが自分の体外へ蒸散していく感覚が得られます。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
ライブでの桃子のMCタイム
「今日きてくれて有難う。私も、(みんなに)会いたかったよ。このステージの上からだと、(みんなに)見つめられているのがよく分かるの。(みんなに)こんな愛されている私は世界一の幸せもの」

――もしかしてだけど、(みんなに)の部分が俺の聴覚では分からないんじゃないの~。

叙述的トリックでは、次のように記せます。

「今日きてくれて有難う。私も、会いたかったよ。このステージの上からだと、見つめられているのがよく分かるの。こんな愛されている私は世界一幸せ」




愛は、きっと奪うでも、与えるでもなくて、
気が付けば、そこにあるもの。
Posted at 2025/08/16 11:05:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月13日 イイね!

実録「どぶろっく」182

実録「どぶろっく」182自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
小学生のときに、本物のプロ根性に圧倒された出来事がありました。
当時は、往復はがきが割とメジャーでした。イベントの抽選を往復はがきでよく申し込んだものです。当落の結果は、ハガキの半分で帰ってきました。ほとんどハズレばかりでしたが、あるとき、人気番組「シャープ・スターアクション!」の観覧に当選したことがありました。番組の構成は、ジェスチャーゲームで、「アクションQ!」が合言葉になっていました。
友人と二人で、初めて見るTVの収録に興味津々でした。
収録開始前に、観客に段取りをレクするために、ステージの袖からディレクターらしき人物が現れました。番組の内容は、ほとんど忘れましたが、このディレクターの方のパフォーマンスだけは、何十年経っても忘れることができません。
繰り返し、お願いされたのは、ステージの両脇に設置された「静かに」のランプが点灯中は、絶対に声を出さないで欲しいということでした。しつこいなあ、と感じるくらいでした。
最後は、「面白いと思ったら、自由に笑って下さい。思いきり笑ってもらって構いませんからね」という説明がありました。「それでは」と、このディレクターが頭を下げた瞬間、会場の天井を揺らすほどの大爆笑が沸き起こりました。
「そうです。皆さん。笑うときは、そういう感じでお願いしますね」
落下したカツラを拾いながら、ディレクターは、袖へ消えていきました。ものすごくいい感じの空気が会場に残っており、坂上二郎、湯原昌幸、小松政夫、清水国明など、出演者が入ってくると、盛大な拍手で迎えられました。
のちに、菊池桃子のイベントで、いろいろ考えさせられる事故に近い出来事が頻発しました。まだ桃子さんのMCトークがオチになっていないのに、観客席で先読みして答えを叫んでしまうファンがいるのです。桃子さんは、「早いよう」と苦笑いするしかない状況に陥ります。叫んだ本人だけは、自分がいかに桃子ネタに強いかを示せた満足感にあふれています。
――今の時代こそ、「静かに」のランプが必要だな、と思いました。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、小学生の頃から、菊池桃子のイベントでのステージマナーの英才教育を受けていたんじゃないの~。




Want you
俺の肩を抱きしめてくれ。
Posted at 2025/08/13 10:40:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月09日 イイね!

実録「どぶろっく」181

実録「どぶろっく」181自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
南野陽子デビュー40周年ライブが盛況のようです。直近では、NHKホールが会場になっており、総座席数3,600級の大会場を用意したところに、往年の勢いを感じました。会場で販売されていた記念グッズには、直筆サインが入っていたそうで、並大抵の気持ちではできないことだと思いました。公演直前は、リハーサル等での拘束時間が長く、曲や演出の練習もこなさなければなりません。睡眠時間を削ってファンサービスに努める彼女のけなげな姿が思い浮かびました。
「陽子ちゃんは、キラキラと輝きながら、まるで魔法の粉を撒く女神のようでした」と当日の様子を述懐したのが、菊池桃子さんでした。会場の招待席にいたようなのです。楽屋でのツーショットが、インスタに掲載されていました。
2人は、たびたび共演実績があり、伏線となる出来事もありました。昨秋に開催された菊池桃子ライブツアーに、陽子さんが訪れていたのです。場所は、ビルボードライブ横浜で、300席の規模でした。日の出の空が明るくなるのと同じくらい自然のなりゆきとして、私もこの1/300に入っていましたが、まったく気づきませんでした。ステージ上しか見ていませんので、自分の隣が男性だったのか女性だったのかもよく覚えていないほどです。
ところで、今回の桃子さんの形容に興味を抱きました。結婚式に参列した新婦の親友のような感覚だったのではないかと推察しています。新婦の姿に輝きを感じ、会場中にその光が放散していたように見えたのでしょう。
ファンの一人として観客席から桃子さんを見つめる自分には、そういう感覚がほとんどありません。むしろ、輝いているのは、自分のほうだと思います。血流に乗って全身に多幸感が循環し、命の炎が燃え盛っています。血潮がたぎるという言葉がありますが、まさにそのとおりで、体温は平熱で心拍数も普通なのに、血液だけが沸騰しているような感じになります。
最近、MCタイムで桃子さんがいつも口にするのは、時間の有限性です。「今こうして心を傾け合い、同じ空間で同じ時間を過ごしている、まさに今このときを大切にしたい」というのです。とても心を打たれる語りかけでした。
桃子さんが「女神」に見えるのかどうかは、感性の兼ね合いで、なかなか難しいところです。ファンによっては、そう感じているかもしれません。私は、女神というよりは、「妖怪」として見つめています。顔立ちの整いかたをはじめ、この世のものとは思えない美しさなのです。もう16回も拝顔の栄に浴しているのに、「菊池桃子は実在する」という再確認を繰り返してきました。そして、はたと気づきました。このうえなく美しい妖怪を41年間も追いかけ続けている自分もまた立派な妖怪だといえます。そして、ライブ会場は、妖怪達が集う桃源郷なのです。
実録は、以上です。

ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
中国の伝説では、桃の木の下に棲む妖怪は、桃の開花と同時に姿を消すといわれています。
――もしかしてだけど、桃子と妖怪桃乃木との駆け落ちを予言しているんじゃないの~。




ずっと憧れてたから
いつか振り向かせたいひと
Posted at 2025/08/09 08:51:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月09日 イイね!

🍜グルメモ-1,062- 中華蕎麦 金魚(埼玉県さいたま市)激戦区で輝く名店

🍜グルメモ-1,062- 中華蕎麦 金魚(埼玉県さいたま市)激戦区で輝く名店 ラーメン激戦区で安定した人気を長期間持続させている名店です。永福町大勝軒のDNAを有し、典型的な、そしてシンプルな中華そばです。
基本的に、ラーメンは大盛りを注文しない主義です。どうしても味が落ちてしまう傾向があると感じています。作る側も、普通盛りで最適化する味を作っているはずです。
この店は、稀少な例外で、大盛りのほうが美味しく感じます。丼が最初から大盛り用になっており、味のバランスもそれに合わせられているのでしょう。メニューにバリエーションはなく、この味一本で勝負しているところも立派だと思います。

【ご案内】
いつもご愛読有難うございます。
本稿は、8/11〜8/17まで休載します。
8/18(月)からの再開予定です。
Posted at 2025/08/10 17:11:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | グルメ/料理
2025年08月09日 イイね!

🍽️グルメモ-1,061-ピッツェリア アミーチ(茨城県つくば市) 本場薪窯焼きのナポリピッツァ

🍽️グルメモ-1,061-ピッツェリア アミーチ(茨城県つくば市) 本場薪窯焼きのナポリピッツァトラットリアアミーチの支店で、こちらは完全なピッツェリアスタイルになっています。好みのピザ等を注文し、冷蔵庫にある缶ジュースを選ぶ流れになっています。
ともに、食べログ百名店選出店で、質は高いです。
ラザニアを注文しました。幼少期を米国で過ごしたのですが、1Fで暮らす大家がイタリア移民の方でしたので、ラザニアとラビオリは、毎週食べさせてもらっていました。その記憶が蘇る懐かしい味わいでした。ローザおばさんは、トマトソースを作り置きするので、そのタイミングで遊びに行くと、必ず食べさせてくれたのです。
帰国後は、ラザニアとラビオリが恋しくて、母親に探して欲しいと随分懇願したものでした。イタリア人のソウルフードだと思います。

【ご案内】
いつもご愛読有難うございます。
本稿は、8/11〜8/17まで休載します。
8/18(月)からの再開予定です。
Posted at 2025/08/09 17:10:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | グルメ/料理

プロフィール

筆名、桃乃木權士(もものき・けんじ)です。カーディテイリング大好き。おもに、Sam’s Detailing の用品を愛用中です。 薔薇園芸の世界には、「薔薇は...
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