
菊池桃子さんが、三菱電機のイメージキャラクターに起用されると、それまでなんら不調すら見られなかった洗濯機が故障しました。ある野望を胸に抱いて、電気屋へ急行しました。
刹那に、店員が電卓を片手に近づいてきました。表示よりもさらに安くなるという話でした。
「値段はこのままでいいんです。在庫品ではなく、目の前にあるこの展示品を、このままの状態で即納して欲しいのです」
交渉は即決し、桃子さんの巨大なシールが貼られたままの展示品が自宅に届きました。もう何十年も、このようなことを繰り返してきました。
――近年では、桃子さんがユニ・チャームのイメージキャラクターに起用されました。
応援はしたいのですが、さすがにこれは難しいなと思いつつ、同社のホームページにアクセスしました。自分のなにかに応用できる可能性を求め、一応は確かめてみるところが、自分でも偏執狂だと思いました。
すると、桃子さんを前面に押し出した商品が、想像していたものではなく、大人用のオムツであることが分かりました。瞬間的に冷静さを失い、「なんてことをしやがる」と激昂モードに突入しました。私のメーテルをお漏らしのキャラクターにするなんて、とても容認できる話ではありませんでした。
プロモーション動画を確認すると、「お母さん、自分でできたね」という桃子さんの明るい声が響いていました。
今度は、手のひら返しです。ユニ・チャームの広報部門と広告代理店は、実によく分かっている、と拍手喝采モードに遷移しました。高齢の母親を介護する姿は、現実の桃子さんともオーバーラップしており、起用を決定した慧眼に驚かされました。
Posted at 2023/12/10 09:41:32 | |
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