
自己満足満点の連載600回目を迎えることができました。ここ最近、最もインパクトがあった料理という視点で、アーカイブからセレクトしてみました。
選考理由は、「メニューが少ない店なのに迷う店」であることです。常連とまではいえないまでも、それなりに通っていますので、目当てはだいたい決まっています。なのに、入店すると、「塩か醤油か」で悩んでしまいます。どちらもベースは同じですので、醤油のコクを求めるのか、出汁の深みを極めるのかという選択肢です。
いい店と出会うのは、幸せである一方、味のハードルが上がってしまうのは不幸でもあります。このジャンルで、わけてもクラシックな中華そば系統の店では、爆発的に美味しい店でないと感動が薄くなってしまいます。美味しいけど、「麺や食堂」ほどではないという印象になりがちです。そこそこの美味しさだと、「麺や食堂」に行けばよかったと後悔が生まれるほどです。
実は、冒険的開拓で、ある有名店へ初めて行った際に、期待値を大きく下回ったことがありました。接客もひどく、この程度でいい気になってるなよ、という嫌な気持ちにもなりました。礼儀としてほぼ完食はしたのですが、口直しのために移動して食べ直したのがトップの画像でした。

いつも二択で迷う塩です。
Posted at 2024/04/08 17:14:47 | |
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