
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
高校時代は、男子校でした。カノジョがいる率は、25%程度だったように記憶しています。放課後は、残りの75%から形成される集団になりやすく、この不本意な主流派に属した期間が長かったです。
下校仲間には、皆それぞれの持ちネタのような得意とする世界がありました。アニメ博士、ビートルズの深い話が止まらない奴、未経験なのに大人への階段の上にある世界のトリビアが豊富なムッツリスケベ等、いろいろいました。自分の特技は、「歌謡曲の作詞」でした。
作詞――いかにも高尚な書きかたをしていますが、実態は、「替え歌」です。正確には、「エロさを前面に出した替え歌」でした。どんなアイドル歌手のヒット曲でも、あるいは、演歌歌手の名曲であっても、――即興で――エロの要素を書き加えることができました。「あの曲で頼むよ」とリクエストされたら、数秒後には歌い始め、直ちに笑いをとれるようにするのです。
コツがありました。特定のわいせつな単語を予めいくつか用意しておくのです。
一例として、中森明菜の名曲「タンゴノアール」などは、とてもイージーな題材だと思います。
「振り向くだけで、あなた罪なオトコ、命燃やして、踊ればTANGO、TANGO」
米米CLUBの「浪漫飛行」であれば、「はちきれるほどmy dream」と「飛びまわれ、このmy heart」の部分をいじります。具体的に記すのは、アーティストに対する敬意を著しく欠くため、控えます。
やがて、自分自身が数回の脱皮と浪漫飛行を経て、替え歌の世界を実践できる立場になると、いつしか作詞活動をしなくなりました。
――実は、最近、完全に休眠状態だったこの特技を再稼働させました。
菊池桃子ファンクラブの会員制SNSで、「私、ヘマして落ち込んでるの」という趣旨の投稿が続けてあったのです。桃子さんを慰め、元気づけたいと思いたち、久しぶりに即興の替え歌を作りました。
桃子さんの主要曲は、歌詞をほぼ覚えていますので、選曲は比較的楽でした。問題は、「エロさの排除」でした。40年前は、いかにコミカルなエロを描写するかに腐心し、執念を燃やしていました。この思考メカニズムが、キレキレの状態でいまだ脳内に根深く残っており、幻の傑作を捨てるのが口惜しくなったほどです。自分で記すのは甚だ厚かましいのですが、桃色の単語が泉のように湧き出し、その愉悦が血流に溶け込んで全身を駆けめぐっていました。
桃子さんは、特定のファンに対する返信はしませんが、異例の再投稿があり、その文脈から桃乃木SONGSを喜んでくれたのが分かりました。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、行間に隠したエロの要素を見抜いて、修正前の原文を投稿して欲しいと「おねだり」してるんじゃないの~。
夏の日の乞いなんて、幻と笑いながら、このひとにかける。
Posted at 2024/07/13 08:53:40 | |
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