
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
自分の少年時代は、歌謡界の全盛期だったと思います。TVを付ければ、高率で誰かの歌唱シーンを見れたものです。
やがて、高校に進学すると、1学生1アイドルのような世界になり、男子45名のクラス内で見事な棲み分けが成し遂げられていました。特定アイドルへの人気集中がなかったのです。シングル曲のセールスが30万枚を超えていた菊池桃子でさえ、2/45という支持率でした。2票なら一流の証だったといえると思います。それくらいたくさんの選択肢があったということです。
こうしたなか、当時の大人達から不可解な声が届いていました。それは、担任教諭であったり、親戚であったり、はたまた電車やバスの中で偶然聞こえてきた会話からでした。松本伊代と早見優の区別がつかない、というのです。
そんな馬鹿な、と思いました。声が違う、歳が違う、夢が違う、ホクロが違う。さらには、陽が当たれば、影が違い、色が違い、光が変わります。2人とも華やかさはありましたが、月と太陽のような違いを感じていました。似ているとすれば、髪のウェーブでしょうか。ですが、そんなことをいい始めたら、2桁のアイドルが似た者同士になります。加齢とはそういう性質のものなのかと納得した記憶が残っています。
ところが、自分にもその症状が割と早く訪れてしまいました。20代後半の頃から、観月ありさと牧瀬里穂の混同に長く悩まされました。顔が似ているのではなく、活躍の舞台が似ていたことが原因だったのかもしれません。観月ありさを思い出したいときに、牧瀬里穂の名前しか思い出せず、逆のケースも同じくらいありました。また、ひどいときには、2人とも名前が出てこなくなってしまいました。
直近では、AKB48出身者は、割と識別できています。少なくとも、センター経験者は、一目で分かります。ほかのユニットは、まず分かりません。少年時代に不思議でならなかった「松本伊代=早見優症候群」と同じ状態に陥っています。
ここで一つの謎が解けた気がしました。それは、衣装のオーバーラップです。ヒトは、顔だけを記憶するのではなく、ボディラインとそれを包む衣装をセットで記憶しているのかもしれません。だとすれば、これまでの混同は、すべて説明できてしまいます。
桑田佳祐も、「ミス・ブラニュー・デイ」で、その世界観を描いていました。――皆同じそぶり、誰かと似た身なり、と。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、16歳のときからピンナップを見つめ過ぎて、桃子以外の顔が識別できない重症なんじゃないの~。
夢に見る姿の良さと美形のBlue Jean。
Posted at 2025/06/15 09:39:52 | |
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