
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
「電人ザボーガー」は、ヒーロー特撮物としては殿堂入りの名作だと思います。主人公の大門豊は、機械のザボーガーを「俺の兄弟」と呼び、バイクとして乗ったり、戦闘ロボットとして攻撃パターンを指示したりします。
のちに知ったのですが、当時の制作方針は、強欲かつ強引でした。視聴率がとれる刑事ドラマの要素をベースに、ブルース・リーを意識した拳法をとり入れ、さらには、少年達が大好きなロボットと乗り物の要素が加えられています。大門豊が警視総監直属の秘密警察だといわれても、少年達には理解できませんでした。
それでも、私の周囲では、このヒーローに対する絶大な支持があり、自転車が下り坂になると、足を後方へ真っ直ぐ伸ばす「ザボーガー乗り」が流行っていました。大門豊が、ザボーガーを道具としてではなく、実の兄弟のように接していた部分が琴線に触れたのではないか、と思います。少年達は、宝物として自転車を大事にしていましたので、大門豊に親近感を覚えたのは必然でした。
今思うと、大門豊役を務めた山口暁(のちに、山口豪久と改名)の好演が光っていました。俳優としては、必ずしも喜ばしい役ではなかったかもしれませんが、心魂を傾け、とても情熱的に演じていたことが分かります。
35年近く経って、リメイク版ができた際には、胸が詰まる思いをしました。山口氏が、41歳で早逝してしまったために、この映像に登場できなかったのです。生きていれば、どんなに喜んだだろう、と容易に想像できてしまい、涙が止まらなくなってしまいました。
ごく最近、仮面ライダーV3に登場したライダーマンを演じていたのも、山口氏だと知りました。当時の少年達からは、弱い仮面ライダーというレッテルを貼られた気の毒なキャラクターでした。この点は、自省が深いです。今後は、絶対にライダーマンを馬鹿にしないと誓います。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、ザボーガーの次回作に菊池桃子の起用を期待しているんじゃないの~。
役名は、「桃レンジャー」で決まりです。
「いいわね、いくわよ」で言ってから、イヤリング型の手りゅう弾を遠投します。
Posted at 2024/03/09 09:11:22 | |
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