浅間台でのテストで苦戦した
電子制御の話。
方策2つを引っさげて、電子制御
完全Offを狙ったのだが、
結果は
玉砕。
少なくとも
EBDとは和解するしかなさそうだ。
現状の結論としては、↓の2つ。
どちらにするかは、
ケースバイケースかも。
A)バックアップEBDと共生する。
→どうやってもバックアップEBDが死なない。
※欠点:中~高速コーナー
EBD介入を抑えるブレーキコントロールが必要。
→リアを長くロックさせないようにポンピング。
B)ABS&EBDを生かして、積極的に活用する。
→こっちのほうがバランスがいいかも。
※欠点:サイドターン@テクニナルセクション
サイドターンを連発するためには工夫が必要。
→できるだけきれいな車両姿勢(?!)でサイドを引く。
→強力なシューに交換する必要があるかも。
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90km/hからブレーキングしての
中速コーナーでの動きを、
LAP+のデータで比較してみたい。
前後Gの
赤破線で示すのがブレーキングの部分。
図の4つのデータは↓の通り。
青:ABS&EBD on
紫:バックアップEBDのみ(コントロールなし)
赤:バックアップEBDのみ(コントロールあり)
緑:ABSフェール(重ステ状態)
減速Gをかけた後の
安定性がカギ。
ドライバーフィーリングが
減速Gに現れている。
まず、
ABSもEBDもオンの場合。
Gは連続した滑らかな変化をしている。
電子制御がしっかり働いているとG変化もスムーズなのね。
#2.8秒付近でGが一度抜けているのは、あえて2度踏みしたから。
これに対して、
EBDのみでドライバーがコントロールしない場合。
いったん0.7Gまで加速度を立ち上げるが、すぐにGが抜けている。
これが、Frタイヤがロックして飛んでいった状態。
その後ペダルを一旦放して踏み直すが減速Gは0.5程度。
ドライバーがコントロールしてEBD介入をうまく抑えられた場合は、
0.5Gまで立ち上げた後に3回にわたって細かくポンピングし、
徐々に0.7Gまで減速Gをかけている。
ABSフェールの状態だと車速は常に0km/h。
ステアリングが若干、いや、結構な重ステになる。
ただし、ブレーキングに関しては一番ダイレクト。
ドンとかけて、パシっと安定する。
他に影響が出ないならこのセッティングがいいんだが…。
かくして、第1次
EBDとの戦いの
幕を閉じることにした。
第2次の闘いが勃発しないことを祈りつつ。
蛇足:
よくお問合せを頂くのですが、
無闇に読者の命を危険にさらしたくないので、
VDCブレーキLSD機能やABSのOffの仕方は、ブログには載せません。
Z34のスポーツ電子制御は非常によくできています。
今回のテストでも実感できました。
ぜひサーキットでそれをご堪能ください。
ただし、フルブレーキングで縁石に乗ればABSがフェールすることはありますよ。
それはどんなクルマだって一緒。
サーキット走行するドライバーは、
責任と備えと覚悟を持つことが必須です。
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Z34 de ジムカーナ | 日記
Posted at
2009/12/22 21:41:17