全日本ジムカーナも後半戦に突入、
第7戦
もてぎラウンドが、
ツインリンクもてぎ北コースで開催された。
天候に恵まれ、真夏、
灼熱の闘いとなった。
結果は、
PN2クラス
優勝!
そして、
2012年全日本ジムカーナ選手権PN2クラス
シリーズチャンピオン確定!

一戦一戦、走るごとに
強くなる
「走らせて
もらっている、鍛えて
もらっている」という
感謝の気持ちが爆発したレースだった。
勝ったのは私自身、でも
勝たせてくれたのは、
師匠、チーム、スポンサー、ギャラリー、職場の方々、そして鍛えてくれたライバル。
みなさん全員に感謝したい! 本当に
ありがとう!
:- :- :- :- :- :- :- :- :- :-
金曜日練習会から突入した。
朝、軽く取材を受けた。
「
今回優勝するとチャンプ決定だね。意気込みは?」
へ? そー
なの? あれあれ、
やばいじゃん!
途端に
緊張の度合いが跳ね上がる、ここから
ドタバタ劇が始まるのだった。

この日は気温38℃、路面温度49℃、とにかく
暑い…。決勝までこの天気が予想される。
タイヤ選定がちょっと
悩ましい状況。
9分山タイヤのほうが懐が深く、私の
ドライビングフィーリングはいい。
しかし、実際の区間タイムを分析すると、4分山タイヤのほうが
速いのだ。
フィーリングを重視するか?現実を重視するか? 一晩
考えることにした。
しかし、ここで大きな
ミスを犯すのだった…。(詳細後述)
そして土曜日の公開練習。
もてぎラウンドは、AMはウォーミングアップ走行、
昼に決勝コースが発表となり、PMはそのコースを慣熟走行。
明日の決勝を
睨んで、各マシンがスタート。
AMは4分山タイヤで走行、しかし、前日に比べて
リアの挙動が安定しない。
昼に決勝コースが発表されて、早速、慣熟歩行。
鬼門は、ショートカットを使ったシケイン×2と、出口が狭いゴール前で360°ターン。
PM走行直前に、
AMのフィーリングを師匠AZUR星人さんにいろいろと相談。
<序段省略>
AZUR星人さん:「
んーー、昨日と条件はさほど変わってないし…、わからんなぁ」
私:「
いやぁ、昨日の夕方リアタイヤを裏組みしたんですよねぇ」
AZUR星人さん:「
バカものぉ! そりゃ食うわけないだろっ!」
私:「
へ?! ダメなの?」
AZUR星人さん:「
おまえなぁ…、無知にもほどがある!
本番前にそんなことやるなんて信じられん!」
私:「
! 今から元に戻してきます! 大丈夫ですかね?」
AZUR星人さん:「
1本走っちゃったからなぁ…。とにかく戻してこい!」
私:「
あわわ、間に合わないので、PMの走行はとりあえず9分山で…。」
AZUR星人さん:「
んじゃ、チームオーダーだ! ~」
<以下秘密>
ドタバタしつつ、
慣熟走行に突入。
ほぼチームオーダー通りで走り終えると、予想通り、
三つ巴の接近戦。
トップは松本
ビン選手、0.05秒差で2位スター
山野選手、
さらに0.2秒差で3位に食い込む。
走行終了後、いろんな汗をかきつつ、
裏組みしたリアタイヤを元に戻す。
裏組みは、接地面は少なくなるし、トレッドの構造的にも逆方向の力が加わる。
相当走ってなじませないと、本来のグリップは戻らない。
1本走ったとは言え、AMはもてぎ北コースを単に周回しただけ。
元に戻したタイヤをAZUR星人さんに見せて…。
AZUR星人さん:「
まあ、大丈夫かもな。もう悩むな、これでいけ!」
これでタイヤは
決まり!
そして迎えた、
決勝。
スタート前の緊張にもずいぶん慣れたが、今回の緊張は
レベルが違う。
PMは路面温度が上がるため、誰もが
1stヒートで勝負をかけてくる!
しかも、前日の慣熟走行で
タイム差は詰まるはずだ。
さらには、シリーズ
チャンピオンがかかった一戦。
1stヒート。
ファーストゼッケンのビン選手が、いきなり
1'42台を叩き出してくる。
しかし、マシントラブルを抱え、全力ではなかったらしい。
走行後にコース清掃が入り、ビン選手のパドックが慌しくなる。
そんな状況を横目で見ながら、パドックを出た。
いつもの
おまじないをしつつ、スタートラインまで
集中度合いを上げていく。
スタート、クラッチミュートしたあたりですっとクルマから
出たような気がした。
私は一歩引いて、上空から俯瞰している感じ。
シケインへの飛び込みでブレーキングが遅れた、
止まらない…。
意識で「
ヤバイ!」と思った時にはすでにシケインを通過していた、
手足が勝手にクルマを操作している。
「自分の
手足を
信じろ」というAZUR星人さんのアドバイスが具現化されている状態。
ゴールタイムは
1'41台、ビン選手を上回った山野選手を抜いて
トップタイム!
いつもの
先制攻撃は成功!
2ndヒート。
予想通り、各選手なかなかタイムが上がらない。
しかし、前走の山野選手はタイムを縮める余地を残しているかもしれない。
全力で
攻め込んだ。
ゴールして窓を開ける、アナウンスにむさぼり聞く。
「
~、残念ながらタイムダウン、しかしながら1本目のタイムで優勝!
そして、2012年全日本ジムカーナ選手権PN2クラスシリーズチャンピオンに輝きました!」
やった、とにかく
テッペンに立ったのだ。
窓から突き上げたガッツポーズは人差し指を立てていた、
"一番だ"と。
ピットレーンから再車検場、パドックまで、
山野選手からの手荒くもやさしい
祝福に始まり、大泣きしてしまった
ビン選手から
祝福、
仲間やギャラリーから、たくさんの
握手と
拍手をもらった。

そして、
師匠AZUR星人さんの、アッサリとした、でもとても嬉しい、
「
おめでとう、チャンピオン。よくやった、今日は褒めてやろう」
の
一言。
本当に
いい環境で走らせて
もらったんだと全身でシミジミと
実感がこみ上げてくる。
ほら、よくアスリート達が言うじゃない、「
皆さんの声援のおかげです」って。
まさにそう!
こういう
感覚なんだ、ふーん。(^-^)
走らせてくれて
ありがとう!鍛えてくれて
ありがとう!(^-T)
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Z34 de ジムカーナ | 日記
Posted at
2012/09/13 21:31:06