全日本ジムカーナ選手権、
全9戦のうち折り返しの
第5戦。
鈴鹿南コースを舞台に開催された。
結果は、PN2クラス
優勝!
しかし、その差は
僅差で、
しかも玄人ドライバーと
逆転劇を演じる、
一寸の余裕もない、胃が
キリキリと痛むレースだった。
その中で勝てたことは大きな自信になると思う。
逆転劇で
ギャラリーを沸かせられたこともとても
嬉しい。
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以下、その
プロセスをつらつらと。
最近、気づきが多くて長文にになりがち…。遅ればせながらのアップ。
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数週間前にビッグニュースが飛び込んできた。
この第4戦までDC2インテグラでN2を闘っていた
名手松本敏選手が、
FD2シビックを駆って
PN2クラスへ乗り込んできた。
ダンロップ
Z IIを履き、サスも
スーパーオーリンズ。
同じメーカーのファミリーがどんなパフォーマンスを見せつけるのか、
楽しみとはいえ、
BRZ山野哲也選手に加えて先輩
ツワモノがまた一人。
今回は練習からまったく
リズムがつかめずにいた。
自分でペースをつくって走ってくるが、はじき出されるタイムに???が連発。
なかなかタイムが伸びないと思ったら、ひょんなことでポンっと上がる。
ペースが
狂ってる、イメージが
狂ってる。
決定的だったのは、土曜日の公開練習1stヒート。
走行中のドライバーフィーリングは、悪くない。
ところがドッコイ、タイムはまったく伸びず、松本&山野両選手に
ブッチぎられる。
AZUR星人さん曰く、「
まるで慣熟走行。速く走りたいという気持ちが見えない」
勝つだ
負けるだ云々、それ以前の
問題。
少しでもドライバーがその気になるために、Rrの減衰を2段緩めることに。
2ndヒートもこのままだったら、
AZUR星人さんとダンロップさんで「
鈴鹿の観客席に穴掘って埋める」と発破をかけられ奮起。
トップタイムを更新、なんとなくいつもの感じが戻ってきた。

決勝コースは、
コーナーにパイロン規制はあるものの、テクニカルも非常に
コンサバなレイアウト。
スタート直後に
270°ターンが存在する。
前週、ケアレスミスでブレーキシューを焼いてしまい、サイドの効きがイマイチ悪い。
一抹の不安を感じつつ、イメージをつくった。
今回の戦略は
「1stヒートでの先制攻撃」だ。
これでプレッシャーをかけられるかどうかはわからないが、私にできることは
それだけ。
1stヒート。
前半ゼッケンの
松本選手が
ドカンとタイムを出してくる。
1'10台前半、私自身のシミュレーションタイムとほぼ同じタイムだ。
目の前では、
山野選手のBRZのテールランプが威嚇してくる。
強烈なプレッシャーを何とか撥ね付けながら、スタートした。
270°ターンをそこそこにこなし、前日に山野選手から盗んだ技でS字を稼ぐ。
最後のシケインで若干詰まりつつゴール、そして、
ベストタイム更新!
最終ゼッケンの私が松本選手を逆転、
先制攻撃は成功!
しかしながらその差僅か
0.2秒。さあ、ライバルはどう出てくるのか?
2ndヒート。
炎天下の慣熟歩行、タイムを削る作戦を捜す。0.5~0.6秒くらいのタイムアップ策を見つけた。

そしてPN2クラスの走行が開始。
なんと
松本選手が
ベストタイム更新! なんと
1'09台に叩き込んできた!
マシンから降りてきたビンさんが、「
お膳立てはしておいたから。盛り上げろよ!」と。
そうだよ、
盛り上げないと。
私の前でスタートラインにつく
山野選手のBRZからは、レーシングのたびに
物凄いオーラーが飛び散る。
目が離せない、テクニカルセクションの妙技をしっかりと見てしまった。
すごい、派手さなんてまったくない、これが
プロの攻めだ。
トルクを全てタイヤに伝える走り、ビタッとパイロンを攻める!
圧巻だ。
そして最終ゼッケン、
Zがスタート。
テクニカルセクションでミスった、S字の入口もカウンターが当たった、
ヤバい、
ダサいかも!
最後のシケインの飛び込みに
賭けた、止まりきれず飛び出してもいい、
ギリギリを攻めてやる!
がむしゃらにもがいて
ドヤ顔でゴール! タイムは…、
0.5秒アップの
ベストタイム更新!
拳を何回も高く突き上げてガッツポーズ。戻ってきた時に喉が痛くなるほど叫んでいたらしい。
後でビデオを見て知ったことだが、観客席では歓声が上がっていたらしい。
自分の走りでこんな
拍手と歓声をもらったことはない、心底
嬉しかった。
多くの人に走らせてもらっているんだ、
様々な人に鍛えてもらっているんだ、
そう感じるレースだった。
Posted at 2012/08/16 17:06:03 |
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Z34 de ジムカーナ | 日記