
JGC第6戦。
表彰式直後の豪雨は、
まさに関越SLへの名残惜しさを象徴する出来事だった。
関東屈指の、
いや、
日本屈指のジムカーナステージが閉鎖した。
あの日、この最後の大イベントに関ったすべての人間が同じ思いだった。
かつて関越を席巻した往年の偉大なドライバーも、
関越で初めてジムカーナをスタートさせた選手も、
懐かしさに遠路駆けつけたギャラリーも、
長年ポストから目を凝らしてパイロンの耳が動いていないかにらみ続けたオフィシャルも、
そして、雨の日も風の日も雪の日も、
この関越SLを整備して多くのイベントを支え続けた管理人さんも。
パドックでは、誰もが関越の思い出に思いっきり華を咲かせていた。
笑いがあり、悔しさの涙があり、それぞれのドラマを活き活きと語っていた。
私も類に漏れず。
2ndヒート、全力でスタートした、
関越に育ててもらった感謝を路面に全力で伝えるように、
今日走れない人の想いを少しでも乗せて。
走りきった後、
10数年前にGC8で初めて関越SLを走ったときの赤いヘルメットを思い出した。
あれも、暑い夏の日だった。
去年も同じよう想いをした。
仙台ハイランドでのこと。
2012年には九州のステージが閉鎖された。
ジムカーナステージが次々と閉鎖されていく。
ジムカーナは、
モータースポーツで最も激しくかつ繊細なテクニックが必要なレースだ。
これをもっと多くの人に堪能してもらいたい。
そのためには、ジムカーナ自体を新たなステージにステップアップさせることが必要だ。
競技形態もアトラクションとしての要素や
ギャラリーへのわかりやすさを向上させる必要があるだろうし、
車両レギュレーションやクラス区分も
もっと幅広い車種を受け入れられるようにしなければならないし。
入門イベントの拡充や全日本を頂点とした階層構造の再構築も必要だし、
イベントの収支採算のビジネスモデルも、社会受容性も、重要なポイントかもしれない。
自動車メーカーからジムカーナに最適な車両が発売される社会の声の醸成も大切。
これまでもJAFやJMRCを筆頭に、
多くの人が真摯に頭をひねり、知恵を出し合ってきた。
そして築いた現在の偉大なジムカーナ。
この先、さらに素晴らしきジムカーナに発展させるため、
微力ながら努力していきたい、関越SLクローズにそう思う。
Posted at 2015/09/28 23:53:10 |
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