
多分ヤナセは本気だったと思うんですよね。
長年育て上げて来たという自負もあったであろうフォルクスワーゲンと別れて、まあ、いろいろと事情は双方にあったということですが、今後は対抗心からもオペルをフォルクスワーゲンに負けないブランドとして売っていくぞ ! みたいな気概はあったのではないでしょうか。
結果としてはオペルはすでに日本撤退、ヤナセはまたフォルクスワーゲンの正規ディーラーとして専売店を経営しているという、一種元サヤ的な状況 ? ちょっと当時とは売り方も違うような気はしますけど。
ということを思いながら四半世紀前のクルマ雑誌を読んでいると、いやー、オペルの記事が多いですね。
別に提灯記事ではなくてオペルの実力と、日本人にとってとっつきやすいであろう部分を評価しての記事がほとんどですから、クルマとしては正当に評価されていたんだと思います。
ただ100%絶賛、というわけではなく、いいクルマなんだけどドイツ車らしさが・・・みたいな内容が多かったわけですが。
もっともそれはオペルというブランドの成り立ちを考えたら仕方ないわけで、ワールドワイドなGMグループの一員としての個性、あるいは没個性が外車らしさを過分に求める日本のユーザーにはウケなかった、ということなんでしょうかね。
個人的にはヤナセ扱いになってからの初代ベクトラ、及び二代目ベクトラに乗っていたことがある私としては、ちゃんと実感というか体験談としてオペルはいいクルマだったよ、ということを伝えることはできるわけで、でも確かに無国籍感というかオレ外車乗ってんだ ! 的な威張りは効かなかったけどね、というのも事実であります(笑)
ヤナセの販売戦略に問題があったとはあまり思えませんが、結果的には見果てぬ夢だったということなのでしょう。
ゴルフの代わりにアストラが第一選択肢に来るような時代が来ていたら、ひょっとしたら私の愛車もアストラワゴンになっていたかもしれませんね。
オペル、好きなんだけどなぁ。
当時のアストラのCMを貼ってみますけど、うん、欲しくなりますよね。
しかし200万円以下で買えたのかぁ。
もちろん今でも200万円以下で購入できる輸入車もありますけど、車格というか大きさというか、そういう点も考慮するとやはり昔のほうがリーズナブルに感じますね。
四半世紀経過しても、日本人の給与水準なんてほとんど上がっていないであろうことを考えるとなおさらね。
そういえば私、自分が乗っていたベクトラのCMでどうしてもYouTubeでも探せないのがあるんですよ。
走るベクトラのバックが男性の合唱で「なんとかかんとかーなんとかベークトーラー、ベークトーラー」なんて歌っているやつ。
どなたか覚えてらっしゃる方、いませんか ?
あのCM、もう一度見てみたいなぁ。
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Posted at
2019/03/09 10:08:02