
というわけで、JR東日本の
大人の休日倶楽部、50歳以上が入会出来る会員組織ですが、そこの目玉特典とも言うべき
「大人の休日倶楽部パス」を利用して出かけてきましたのでそのご報告であります。
倶楽部やパスの詳細はリンク先をご覧いただけると幸いなのですが、JR東日本全線(第三セクター含む)を例えば連続した4日間であれば15,270円で新幹線含めて乗り放題という非常にお得感のある商品だったりします。
今回2泊3日プラス日帰りの一人旅にて堪能してまいりましたが、とても良かったなぁ。
さて、6月末に退職してから、主に青春18きっぷと貯まっていた全日空のマイルで、「小松・加賀温泉(一人旅)」「奈良・長谷寺(一人旅)」「庄内・あつみ温泉(家族旅行)」「福井・永平寺(一人旅)」と行ってまいりました。
今回は初の大人の休日倶楽部パス利用ということで、とても楽しみにしておりました。
何よりも新幹線が使えるのが大きいよなぁ、青春18きっぷもいいけど普通列車しか利用出来ないのは疲れるのは疲れますからね。
で、今回のテーマですが東北の古寺を巡る
「四寺廻廊」というのを中心に据えてみることにいたしました。
簡単にまとめると「9世紀の僧・円仁が開いた松島の瑞巌寺、山寺の立石寺、平泉の中尊寺と毛越寺四寺の四つの聖地を巡る旅、松尾芭蕉の奥の細道の舞台にもなっているんですよ」くらいの感じでしょうか。
人間この年齢になると、若い時にはさほど興味のなかった寺社仏閣巡りに興味が出てくるのが不思議なところではありますが、煩悩まみれの私も少しは心穏やかに生きられるようになるんじゃないかという思いも込めて行ってまいりましょう(笑)
実はテーマを決める前に宿泊先だけ盛岡に取ってしまっていましたので(この辺に行くかしら、ということで)、行程的な効率はあまり良くないのですがそれでも新幹線は速いですし無問題であります。
それではつらつらと時系列で書いてみたいと思います。
というか、ここまででも無駄に長くなってしまいましたので、まずはお昼ご飯までの内容をお送りいたします。
出発は大宮8時21分のはやぶさで。
朝は決して早朝からは行動しない私でありますが、何しろ今回は新幹線が使えるので時間的な猶予はふんだんにあるから大丈夫です。
大人の休日倶楽部パスは指定席も6回まで使えますから、まずは最初の指定席予約。
私がWEBから予約した際には窓側も空いておりましたのでA席を予約いたしましたが、実際にはB席まで半分くらいは埋まるほどの混雑ぶりでありました。
私の隣にもすでにB席、C席ともにいらっしゃいましたからちょっと気を遣いますね。
これから北へ向かうというのに、なぜか大宮駅で買った崎陽軒の駅弁を食べております。
朝ご飯は家で食べてきておりますけど、やはり車内では駅弁を食べるのが気分でありますからね。
秋限定のお弁当、大変美味しゅうございました。
無事に一ノ関に到着後は東北線の普通列車へ乗り換え、おお、なかなか味わいのある車両ではありませんか。
4両繋いでいましたから、あら案外需要あるのね、なんて思いました。
そして10分程度で平泉に到着。
さすが世界遺産を擁する駅、なかなかに立派ではありませんか。
さあ、それでは四寺廻廊のスタート、まずは
毛越寺へ向かいましょう。
平泉の駅からは歩いても数分程度とのこと。
この後同じく平泉にある中尊寺まで向かいますが、うーむ、レンタサイクルを借りるかどうか。
まあ、歩いてみよう。
駅前から一本道で迷うことなく到着。
入場料を払ってまずは四寺廻廊専用の御朱印長を買い求めましょう。
(これは別途ご紹介します)
そしてお参りであります。
お線香を立てる場所もあるので、100円だったかな、を払ってそれもやってみます。
そしてお賽銭を入れていろいろとお願い事。
煩悩にまみれた欲深いお願いばかりをさせていただきましたが、聞き入れてくれますでしょうか。
ここは、仏の世界を地上に表現したと伝わる浄土庭園が有名で、そしてその周囲には建物はないものの様々な史跡があります。
いろいろと工夫が凝らされた、計算された庭園ですね。
こんなお地蔵さんも。
いやー、心癒されるなぁ、ということで、次は中尊寺に向かいましょう。
徒歩だと20分程度なのかしら?
他にも歩いている方も多いですし、迷うことはないでしょう。
途中に
平泉文化遺産センターという施設があったので入ってみます。
何と入場料は無料!とてもためになりました。
毛越寺から中尊寺へ向かう途中の観光客で、館内は意外と賑わっておりました。
もうすぐ中尊寺、という地点に
武蔵坊弁慶の墓というものを発見。
実は私は日本史を選択しておりませんので(受験はレアな政治経済選択です)、この辺の歴史には疎いのですが、義経と弁慶くらいは辛うじてわかる感じですかね。
ここまで来たら中尊寺はもう目の前です。
程なくして
中尊寺に到着、むむっ、この雰囲気だと上り坂なのかしら。
ここまでで結構歩いてきてちかれたびーな私ですが、もちろんここで引き返すなんて手はありませんから頑張っていきましょう。
山道的な上り坂が厳しいぜ、というところですが、何とか到着。
この後もそうなのですが、中尊寺は中尊寺本体だけでなくていろんなお堂が中にあるんですね。(大きなお寺はどこもそうですが)
それぞれお守りを販売していたり、御朱印を受け付けたりしていました。
ここでもしっかりお線香を立てて、そして毛越寺の時と同様に煩悩まみれのお願いをさせていただきます。
気取ったって仕方ありませんから、私はこれでいいのだ、ということにしておきましょう。
ああ、いいな、やっぱりこういうの。
自分が仏教系の大学出身だからというわけではないんでしょうけど、こうした光景に心魅かれて落ち着きを覚えてしまうんですよね。
よし、それではいよいよ金色堂へ参りましょう。
金色堂そのものは覆われて見えませんから、パンフレット等でお馴染みのこのアングルも、覆いの建物の図であります。
もちろん中は金色で、写真撮影は当然禁止であるのですが、一度は見たいよね、という感じで堪能させていただきました。
この後巡る四寺廻廊のお寺は、どこでも至る所に松尾芭蕉さんの石像があるといった印象でした。
それぞれのお寺で有名な句を詠んでおりますので、興味のある方はぜひリンク先からそれぞれのお寺のサイトをご覧ください。
そろそろお腹も空いたのでご飯にしましょう。
門前にもいろいろなお店がありましたが、どうやら境内にレストランがあるようなのでせっかくですからそこに行きましょう。
かんざん亭というお店ですね。
私が食したのは自然薯ざる蕎麦の大盛り。
歩き疲れてちょっと汗ばんだ身体に冷たいお蕎麦がしみこんでいきますな。
とても美味しかったです!
満腹になってパワーも再びチャージされたことですし、ここからまた歩いて平泉の駅まで戻りましょう。
駅までの道中にもいくつか史跡があるようなので、それも見ていきますかね。
本当のところは歩き疲れてバスで駅まで行こうと思ったのですが、ほんの数分差で逃してしまい・・・
いや、でももう今回は極限まで歩くことを目標にしちゃえ、ということで頑張った次第です。
ああっ、ここまででも無駄に長い。
続きは次回にて何とぞよろしくお願い申し上げます。