まぁ、あとから考えりゃ当然と言えば当然のお話ですが…焦ってると、基本中の基本すら忘れちゃうっていうお話です(笑)
実はお恥ずかしいことに…先日大慌てした顛末を、恥を忍んでご紹介しましょう。
娘のフィアット500、通称「ピカ君」のミッションは、知る人ぞ知る『デュアロジック』と呼ばれる"2ペダルMT"。
だからこのクラッチの断続動作は…専用のポンプで発せられる油圧によって操作されてます。
で、この油圧は、エンジン始動時には既に十分確保されてる必要があるということから、実はこの車の場合、乗り込もうと運転席側のドアを開けると同時に必ず「ウィ~ン」ってモーターが作動し、オイルをアキュムレータに送り込むのが当たり前であり、この音を確認することが…走る前には必須となっております。
これによって、副次的ではありますが…心を落ち着かせて心理的なゆとりを生みだし、その後の安全な運転に繋がる…ってのが本当かどうかは知りませんが、少なくともクルマが走行の準備してくれてることが、この音を聞くことで確認でき、安心できるんです。
だからこの音が聞こえないと…マジで焦るわけでして
というのも、実はこの「デュアロジ」…耐久性には多くの方が「微妙だね!?」っていう感想をお持ちなほどに、かなり壊れやすいっていうイメージが強いものでして、だから運悪くこれが壊れちゃうと、走行中に変速が出来ないどころか、ギヤが途中ですっぽ抜けちゃって立ち往生…というお話は、ネットでもかなり多く見られるんです。
しかも、もしこれが完全に壊れちゃった場合…部分補修ではなく「デュアロジのAssy交換」を勧められるそうで、そのお値段は工賃含めると30万円は十分に掛かっちゃうほどの大修理は間違いないと言われてますから…エライこっちゃなんです、これ(汗)
なのでこのクルマを買う際にも、操作方法に加え、どういう点に注意すべきかを懇切丁寧に教えていただき、無理はさせない運転を心がけていたんです、常に娘は。
でもそれなのに、こうした細心の注意を払っていたはずなのに…数日前になって「あれっ、音が聞こえない?!」なんてこと言い始めたので、慌てて確認してみます。
すると…
「あぁ、ホントだ、聞こえない…。」(泣)
でもよ~く耳をすませば…なんとなく微かに音が聞こえるような気もします?! でも、それもすぐに終わっちゃう。。。
正常時には、たとえ周囲がうるさくても、まず聞き逃さないほどに強い自己主張をするはずのピカ君が、夜の寝静まった状況下にも拘わらず、蚊の鳴くような小さな音しか発してくれないわけで…
こりゃやばっ(滝汗)
で、翌日慌ててお店の方に連絡を取れば…「えっ、壊れちゃったんですか?そんなぁ…。」と釈然としないご様子。
そりゃ、チンク専門店として多くの個体を売って来た実績のあるお店ですし、納車前整備ももちろんバッチリやっていただいたうえに、しかも走行距離もまだまだ少ない方…というものでしたので、先方もやはり驚きは隠せないようです。
とはいえ、いくら可愛い顔したペットのような(マジ!)クルマでも、所詮機械には変わりないわけで…壊れる時には壊れるわけですから、諦めも肝心。
で、こちらの状況を説明し、どうすればよいかと聞けば
「全く音が聞こえないとなると、一度テスターで診断することになりますが、走らせたらまずいので運ばなきゃいけませんから…ちょっとお金が掛かります。」
そう言えばこのクルマ買う際に、そんな簡単には壊れないだろうって根拠のない信頼のもと(?)保証は最小限に抑えたわけで…だからこっちもあまり無理はしたく無い。
となるとやっぱり、できることなら自分でやれることはやってしまいたいと思うわけで…
なので、運ぶ前に何かこっちでもやれそうなことは無いか聞いてみると…
もしかしてですけども…という前置きのあとで言われたのが
「もしかしてバッテリーが弱ってませんか?」
「聞けば走行も少ないようですし、最近朝晩もグッと冷え込みますからね…。」
で、ハッと気が付いたんです。
まさにその通りだと。。。
「おぉ、確かにバッテリーが弱ってりゃ、そりゃポンプも十分に動かないわ(爆)」
なので、その日の会社からの帰宅時に、充電器を買って来て(今まで愛用してたやつ、どこかに消えちゃったんです、最近?!)、さっそくチャージ。
数時間で充電完了したので、さっそく運転席側のドアを開けると…
充分に長く大きな「ウィ~ン」ってモーター音が、夜の闇に響き渡ったわけで
「おぉ、元気100倍、アンパンマンっ!(笑)」ってな声が聞こえたような気がした!?
ということで、単にバッテリーが弱ってただけだったということが分かり…ホッと胸を撫で降ろした次第です。
ホント、クルマはバッテリーがあって初めて動くんだよって言う、初歩の初歩、基本中の基本をすっかり忘れていたことに…あらためて気付いたというお話でした。
ちなみに一晩、本来ならセリカが収まってる場所にピカ君が居座ったことで、
セリカ君は外に追い出され、寒空のもと冷え冷えになって…翌朝早朝の出勤時には、ちょっと大変だったのは事実です(汗)
エンジン始動時のうるさい音が、カーポートとは逆の方に響いちゃって(滝汗)
でも…あぁ、良かった。。。
これで再び元気になってくれるはずですからね。
(でも、やはり寒いのは苦手みたいで…再び弱々しい音しか聞こえなくなっちゃったのは、バッテリーが寿命なのかなぁ?? まだ2年経ってないんだけど?!)
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チンクェチェント | 日記
Posted at
2023/02/05 06:10:54