購入経緯の時にも書きましたが学生の頃マツダロードスターに憧れた世代ですので、一度はオープンカーに乗り風を感じて走ってみたい!、という願望が以前からありました。しかし、実際所有してみると「風を感じる」ことよりもむしろそれ以外の事にとても魅力があることに気付かされました。
その魅力とは、まずは何と言っても
「音」。スポーツエキゾーストを入れてからというもの、さらに音の魅力が倍増しました。「ポチっとな!」とボヤッキーばりにボタンを押せば、あ~ら不思議、背後から頭の上から降り注ぐエキゾーストは一度味わったら病みつきになること間違いなし!トンネル内でポチっとしたら卒倒ものです。時折トンネル内で前日降ったであろう湧水的な滴り落ちる水が車内に落ちてもまた卒倒ものですが・・・(^_^;)
誤解を恐れずに言えば、スピードを出さなくても音による高揚感で満たされればそれで十分!と感じてしまいそうな程にオープンカーにとって音の魅力は大きいと思います(決して爆音好きという訳ではありませんが)。そういう意味ではFやLやカレラGTなど所謂スーパーカーのスパイダーの音の魅力というのは、想像を遥かに超えるものであろうと思います。
また「音」の魅力は何もエキゾーストのみならず、自然の音などもまた走っていて乙に聞こえる時があります。夏の終わりの森の中を走っていた時に、どこからかともなく「カナカナカナカナ・・」というひぐらしの声。あれよあれよという間にひぐらしの大群の大合唱が始まりました。たまたま周囲に車通りも全くなく、その幻想的な鳴き声と夕日が織りなすハーモニーに甚く感激し、思わずスピードを落とし暫しその歌声に酔いしれた事もありました。
また音だけでなく、匂いや湿気も感じることが出来ます。土の匂い、草木の匂い、森の中の心地よくヒヤっとする湿気、秋にはキンモクセイ、農道では堆肥臭、春には花粉・・・良くも悪くも自然を感じることができ、こうして自然を身近に感じ自然を意識することから本当のエコが始まるのではないか?と思うようになりました。
このように、
購入経緯の時にも書いた「前が詰まれば帆を開ければいい」というのは、あながち冗談ではなく帆を開ける事によって、音なり匂いなり様々な情報が嫌がおうにも車内に入ってくることにより、「走る」こと以外に注意が行くようになる意味では当初の目論見通りという気がします。
しかし何といってもオープンカーの最大の魅力は、「車内に虫が入っても帆を開ければ容易に外に追いやることが可能!」という点に尽きます。オープンというと虫が入ってくるイメージがあったのですが、結果はその逆でした。私を始め、全国100万人の虫嫌いの皆様におかれましては、今すぐにでもオープンカーに乗り替えるべき、と断言できます・・・
そう! もうビクビクしながら窓を開ける、昨日の自分にサヨウナラ!(^0^)/~
そしてデメリットとしては、言うまでもなくクーペに比べた場合の紛れもないボディ剛性の低下。また夏場は帆を閉めても伝わってくる熱とともに、MRで背後にエンジン積んでいることと相まって、強烈に車内が熱くなるという事でしょうか。ただボクスターの帆は、耐熱・高速時の耐振動性・遮音性の3重構造になっており一昔前の帆とは雲泥の差があるようです。
あとは風邪気味でマスクしているんだけど、ちょっと屋根開けたい時。グラサン&マスク姿で帆を開けたら、まるでこれから銀行強盗に行くのか?もしくは帰りか?さては月光仮面のつもりか?などと思われそうで開けるのを躊躇することにより、返って余計なストレスが溜まりそうな事です(笑)
そんなオープンカーの良し悪し。オープンに限らず、つくづく車って乗ってみないとわかりませんね。

Posted at 2009/11/20 13:38:05 | |
トラックバック(0) |
ボクスター | 日記