
現在整備入院中のS15の代車としてW210 E320をお借りしています。
直6を積んだ初期型だそうですが、予想に反してなかなか良く走ります(^^)
かつて実家で7年間W124 300Eに乗っていましたので、その当時の記憶と照らし合わせてみました。
カーグラ誌ではW124を絶賛していましたし、出たばかりのBMW535i(E34)と比較試乗した結果、エンジンは535iの方がBMWの直6らしい高回転域での気持ち良さを味わえたものの、総合的に好印象だったW124 300Eを選び、W201 190Eから乗り換えました。
しっかりとしたボディ、滑らかな乗り心地、広い室内とトランク、その気になればメーター読みで220オーバーする動力性能。
そして都心で乗るのにも不自由さを感じさせないボディサイズ。
しかしながら意外にもマイナートラブルが多いクルマでした。
パワーウィンドは4枚とも順々に壊れ、しばらくするとまた壊れ始める始末。
確かその他も色々あったはずです。。。
巷ではW210からコストダウンが顕著であり、W124の方が評価が高いようなのですが、ウチの88年式300Eがたまたまハズレのクルマだったのかもしれませんが、信頼性に関してはあまり良い印象が無かったのです。
しかしながら今回W210 E320に乗って感じたのが、W124 300Eはもっと軽快だったのではないかと。
確か車重は1400㎏台であり、直6 3.0Lを積んでいてもエンジンルームはスカスカ、タイヤも195/65R15でしたから乗り心地に寄与するだけでなく、足回りがしなやかに動いていたように思うのです。
軽快感のみならずクルマとしての基本性能がしっかりしているからこその上質さをW124の方がもっと感じたような気がするのです。
先日知人がW212 E250Avangarde Stationwagonを購入したいというのでYANASEへ付き合い、一緒に試乗しました。
知人は満足そうだったので黙っていましたが、ボクの心の中ではこのクルマは違うなぁ・・・と思っていました。
ボディの揺れに対しサスペンションの反応が上手く同調していないというか妙な感じであり、ルックス重視の18インチが明らかにオーバーサイズではないかと。
価格以上に感じる上質さはマーケティング戦略上の外観のお化粧とは異なるものです。
今から30年前にW201 190Eを購入した時は友人達から「オマエの親父バカじゃないの?小ベンツに500万円も出して。クラウンロイヤルサルーンを買えばいいのに!」と揶揄されたりもしましたが、190Eには価格以上の価値があったように思いました。非力な2.0Lかつ2速発進ゆえ街中では歯痒い思いをすることもありましたが、いざ高速に乗ってしまえば素晴らしい安定性でエンジンスペックからは想像できないスピード域まで導いてくれたのです。
古き良き時代に拘りすぎる必要はないのですが、ボクが今M.Benz現行モデルの中で唯一惹かれるのがGクラスなのは、W124の甘くせつない記憶があるからもしれません。
・・・というわけでこちらの曲↓を聴いちゃいましょうか!
Posted at 2015/03/19 11:37:56 | |
かつてのクルマ | 日記