太田道灌、ゆかりの地を訪ねる。

江戸城を築いたことで有名な太田道灌。

道灌さんと父親の道真（どうしん）さん

ゆかりの地をめぐります。




越生駅前通りには

やたらと「圧」の強い、でかい看板が。




お二人のお墓がある「龍穏寺」に向かいます。


その前に、お寺を通り過ぎて

すぐそばにある「縁側カフェ tokinoki」へ。

ここ、雰囲気もお味も

最高です。







縁側で

キレイなお庭を眺めながら

鳥の声を聞き

おいしいお食事をいただく。


至福のときですなー。











近くには

こんな川が流れています。



「龍穏寺」脇の「熊野神社」。

江戸時代には、格式が高かったため

村人の参拝は許されず。



社殿は

1844年に再建。


すばらしい彫刻群に

思わず「おぉ～」と声が漏れてしまいました。


「経蔵」を見上げる。

こちらの彫刻もすんごい。



太田道灌と父、道真によって再建された名刹

「龍穏寺」。


江戸時代には幕府から関東僧録司に任ぜられ、

全国の曹洞宗寺院を総括していました!




「1842年再建の「山門」。

美しすぎる！　気に入りました!








いらっしゃいました、

太田道灌公。


越生駅前にも

立派な銅像があります。








さまざまなエピソードに事欠かない

道灌さんとお父さん。

大河に合うと思いますねー。


30数戦、30数勝。

ほぼ独力で勝ち進んできた道灌さんですが、

武将としても学者としても一流過ぎて

主君に暗殺（風呂場を出たところで斬られます）されてしまうという

悲劇の武将ですから、

もっと全国の人に知ってほしいです。


太田道真・道灌父子が眠る「五輪塔」へ。


奥側が道真公のお墓、手前側が道灌公のお墓（分骨）。
（それぞれのお墓の前に石碑があります）

（道灌公のお墓は、こちらのお寺のほか、
神奈川県伊勢原市の大慈寺・洞昌院、
太田家の子孫が鎌倉に開基した英勝寺にも）









「龍穏寺」をあとにし

「越生神社」に寄ってから

「山吹の里 歴史公園」へと向かいます。



「越生神社」。










「山吹の里 歴史公園」。






【山吹伝説】
道灌が父を訪ねて越生の地に来た。
突然のにわか雨に遭い農家で蓑を借りようと立ち寄った。

その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。
道灌は、蓑を借りようとしたのに花を出され内心腹立たしかった。

後でこの話を家臣にしたところ、
それは『後拾遺和歌集』の
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」の
兼明親王の歌に掛けて、山間の茅葺きの家であり
貧しく蓑（実の）ひとつ持ち合わせがないことを
奥ゆかしく答えたのだと教わった。

古歌を知らなかった事を恥じて、
それ以後、道灌は歌道に励み、
歌人としても名高くなったという。




途中、傾斜が急なところもありますが

裏山に登りました。


絶景!



帰りは

まだ閉館前だったので

「毛呂山町 歴史民俗資料館」に寄っていきます。










毛呂山は鎌倉街道（上道）の通る町。


近くには、なんと、

約1.5㎞にもわたって鎌倉街道が残っています。
（掘割の遺構もあり）

中世の宿場町「苦林宿」の遺跡も珍しいといいます。


次のお散歩候補地に、決定です!!


「飯能戦争」に関する古文書の解読過程の

展示もあり、大いに興味を惹かれました。