mazda3のセンターコンソールパネル類を、バーガンディレッドの生地で巻き替える作業をしました。
<前書き>
mazda3が発売された際に、バーガンディレッド内装の展示車やホワイト内装の展示車を見たのですが、センターコンソールパネル類はブラックのままで、ちょっと残念でした。
「せっかくバーガンディレッド(ホワイト)内装なのだから、ここも同じ生地にすれば良いのに・・・」
と思っていました・・・。
<巻き替えのきっかけ>
先月、とある方から、「(センターコンソール周辺を)バーガンディレッドの生地で巻き替えて貰えませんか?」との依頼が有り、受託するか否か迷いましたが、挑戦してみることにしました。
<生地探し>
バーガンディレッドの近似色の合皮を探し出すのも大変でしたが、比較的 生地の伸びも良くて加工し易そうな生地を見つけることが出来ました。
選んだ生地は、サンゲツのUP-1076です。
<型取り・縫製>
依頼を受けたパネルのうち、前側の左右のパネルは、純正の合皮も入手した生地と同じ程度の厚みだったので、純正の生地から型を取ることが出来ました。
しかし、センターコンソールBOXのフタは、純正の合皮は内側に5mm程度のスポンジが貼られた厚手の生地が使われていて、純正の生地の形状のままでは、入手した合皮を巻き替えることが出来ません。
純正の生地から型を取ると、ブカブカになってしまいます。
(純正のこのフタは、固めのスポンジが貼られた樹脂の上に、柔らかいスポンジが貼られた合皮の生地を巻く、という2重でスポンジを巻いている・・・という構造でした。)
そこで、何度か形状を修正して、やっと型を起こすことが出来ました。
ステッチ入れは、CX-5やCX-8のデコレーションパネルと違って、mazda3のステッチは1本なので、ミシンで入れることにしました。
(2列のステッチを普通の1本縫いミシンで2回に分けて入れると、ステッチのピッチが徐々に合わなくなってしまい、ちぐはぐになってしまいます。
この件は、以前の以下のブログを見ていただけるとお判り頂けるかと思います。
内装パネルの本革化② 「デコレーションパネル編」 )
<巻き替え>
巻き替える生地の縫製が完了したら、純正パネルへの巻き替え作業に入ります。
写真を撮り忘れましたが、センターコンソールBOXのフタの裏側には、100本以上のタッカー(ホッチキス)が打たれていて、これを取るだけでも大変でした。
同じ箇所に10本連続で打たれている箇所もありました。
こういったパネルの巻き替えは、コーナーや端の処理が難しいのですが、このmazda3のパネルも、普通に巻き替えるとどうしてもシワが多く入ってしまうので、生地を引っ張りながら巻き替えなければならないので、苦労しました。
でも何とか、純正と似た感じで巻き返ることが出来ました。
<完成写真>
巻き替えが終わった後の写真です。
とりあえず、「素人が巻き替えたにしては、上手くいったかな?」と思いました。
<装着写真>
完成後に依頼者の方に送付すると、依頼者の方にも喜んで頂けたので、「ホッ」としました。
そして、依頼者の方から装着写真を頂き、「写真を自由に使っても良いですよ」と了解を頂いたので、UPしてみました。
ある意味、巻き替えたパネルが付いたこの状態が普通に感じられると思いますが、純正の黒の合皮よりも 「こっちのバーガンディレッドの方が良いよね~」と思いました。
<最後に>
当初は、この巻き替えをブログのネタにする予定が無かったので、写真は少ししかありませんが、その点はご了承願います。
たまに、こういった巻き替えをやるのは、楽しいですね!
また、自分のCX-8のデコレーションパネルも、今はホワイト内装と近似色の合皮で巻き替えて有りますが、バーガンディやアルカンターラ(ウルトラスエード)などの別の生地で巻き替えてみたいと思います。
「デコレーションパネル」の巻き替え
Posted at 2021/03/27 22:01:30 | |
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