年明けから車内パーツの 二度目の「本皮化」(車内の模様替え) を順次進めてきましたが、今回はコンソールパネルサイドガーニッシュを本皮化しました。(^O^)
※ 二度目の「本革化」 (車内の模様替え) 関連ブログ
LSの豪華仕様 「L-Select」 部品の流用
「車内の模様替え」 (二度目の本革化)
< 本革化の動機 >
このパーツの本皮化は、2012年?の全国オフ会で THINKDESIGNさんのデモカーが 「ツートンでの本皮化」 されていたのを見て、 「やってみたいけど業者さんに依頼すると高いだろうなあ」 と断念していました。(・_・;)
(当時は参考出品で、発売も金額も未定とのことでした)
MC後のとあるグレード(Ver.L?)では、シート地と同じ色のサイドガーニッシュがあるのにも影響を受けました。
< 本革化の課題① >
このパーツの本皮化は、課題が二つ有りまして、一つは「ステッチ」でした。
皮のステッチはレザー専門の業者に頼めば出来るでしょうが、時間も費用も意外と掛かりそうなので躊躇していたのですが、
アームパッドの 「本革化」 をした際に AEONに入っている 「マジックミシン」 という一般の洋服のリフォーム屋さんでも薄い皮ならステッチを入れて貰えることが判り、今回もそこでお願いすることにしました。
アームパッドは真っ直ぐなステッチだけなので簡単そうでしたが、このサイドガーニッシュは 内側の樹脂パーツに彫られた曲線に合わせてステッチを入れながら形状を作る必要があり、そういった細かなミシン使いが必要な技術的な面でもこのパーツのステッチ入れは 洋服リフォーム屋さんが一番だと思いました。
(純正の合皮を外すと、中にステッチ部が納まる溝がありまして、その溝にステッチ部が収まる様にステッチを入れないとステッチ部は膨らむが、溝部は凹んだ状態になってしまい、凸凹状態になってしまい、見た目が悪くなります)
< 本革化の課題② >
もう一つの課題は 「色の選択」 でした。
前回の
「車内の模様替え」 (二度目の本革化) のブログでも記載しましたが、個人的にはキャメル系の色が好きで、当初はその系統の似た色を順次買い足しながらあちこちのパーツを本皮化してきましたが、都度バラバラで買うと どうしても皮の色目が揃いません。
今回のサイドガーニッシュもキャメル系にするとしても、車内の本皮化した箇所がそれぞれ微妙に色が違ってしまい、バラバラになって かえって可笑しくなってしまいます。(・_・;)
何度も東急ハンズに通って皮を物色した結果、シート地の「青系」の皮が有る程度まとまって入手出来たので、その色を基調にして、車内の本皮化を一からやり直す覚悟で、「リモートタッチカバー」・「リモートタッチ操作部」・「助手席ドアグリップ」・「アームパッド」の皮の貼り替えを行い、今回は 「ブラック」 と 「ブルー」 との 「ツートン化」 にしてみることにしました。
< 装着写真 >
装着写真です。
「超自己満足」 の弄りだとは思いますが、リモートタッチ と 今回の サイドガーニッシュ は かなり車内の雰囲気を変えるのには効果が高くて、とても華やいだ雰囲気になった気もするので、非常に満足しています。(^'^)
以下に、脱着方法や 加工方法についてUPしていきます。
< 部品の外し方 >
①コンソール上部カバーを外す。
助手席前のグローブBOXを開けて、カバーの左端に指を引っ掛けて、右側のハンドル部のカバーとの隙間にも指を引っ掛けて手前に引っ張ると、カバーが外れます。
助手席側は 鍵穴の上側でも、下側でもどちらでも構いません。
(↓鍵穴の上側)
(↓鍵穴の下側)
(↓運転席側)
(運転席側から順番に外していった方が外し易いかも?)
②サイドガーニッシュの外し方
ドリンクホルダー側の端を上に引っ張るとツメが外れ、
先程外したカバー部にサイドガーニッシュの根元が刺さっているのでそれを抜いたら外れます。
このツメや根元の部分の形状は右と左で違いますが、外し方は同じです。
(↓助手席側の根本穴)
(↓運転席側の根本穴)
③純正合皮の剥がし方
純正の合皮の裏側は、ドリンクホルダー側を除いてタッカーで止められています。
よって、ホッチキスやマイナスドライバー、ラジオペンチなどを用いながらタッカーの刃を全て抜いていきます。
ドリンクホルダー側の先端だけは針の様なもので熱を加えながら溶着されているので、そこは丁寧に合皮を引っ張って剥がす必要があります。
(↓この先端部分を最後にして、合皮全体で引っ張ると剥がし易いと思います)
※ もしタッカーの刃が一部刺さったまま残ってしまったら、先端の細いニッパーで切断する (引き抜く) か、ハンディールーターやヤスリなどで削り落とした方が、手を怪我したりしないためにも安全だと思います。
< 左右の形状の違い >
サイドガーニッシュを外して現物をじっくり見ると、ツメなどの形状が左右で全く違い、非対称となっています。
よって、後々の作業でも右と左で専用の型紙が必要となりますので、型紙や切断した皮に印をつけるなりしてとり間違えない様に充分注意して下さい。
< 型取り >
剥がした合皮の上から、厚めのフィルムを当ててマジックでラインを引いて、全体の型取りをします。
全体の型取りの後、分割した型取りをします。
全体の型取りしたフイルムを2枚コピーして、上側用 と 下側用 とに分けて切ると作業が楽です。
というのは、サイドガーニッシュは2枚の皮が縫い合わさっていますので、それぞれの縫い合わせシロを含めた形状で型取りをする必要があるためです。
(↓上側の輪郭)
(↓下側の輪郭)
(全体説明)
それぞれが7~8mm程オーバーラップして縫い合わされているので、その重なりを忘れない様に充分注意して型取りして下さい。
なお、ドリンクホルダー側の先端は、実際の合皮よりも5mmほど長めに型取りをしておいた方が、巻きつける際に作業がし易くなると思います。
私は合皮通りに型取りして縫製して貰ったので、巻く際に巻き込みシロが少なくて苦労しました。
(・_・;)
< ステッチ入れ >
ステッチの色は 薄グレーを選びましたが、アームパッドの本革化 と同様に、ジーンズなどに使われている 比較的太い30番の糸を2重にして ステッチ入れをして貰いました。
依頼時の見積もりでは、工賃が 4000円でしたが、ステッチが一部綺麗には出来なかったから・・・と、先方から自主的に 3000円にして貰えました。
< パネルの清掃 >
パネルの表面の 先端部 や ステッチ部 ・ 根元部 の一部が接着剤で貼られているので、合皮を剥がすと、合皮の跡が残ります。
このまま本革を巻いても問題は無いのですが、後述するタッカー跡を補修するためにもこの跡を綺麗に剥がした方が タッカー跡を見つけやすいので、両面テープ剥がし液を使って清掃しました。
こういった物を剥がす際の我流の方法を
夏の工作の「失敗」から学んだこと(^_^;) のブログにUPしてますので、良かったら参考にして下さい。
< タッカー跡 (突起) の補修 >
合皮を剥がしたパネルには、裏面からタッカーが打ち込まれた跡(突起)が表面にありますが、これを削り落としました。
(↓表面のタッカー跡)
(↓補修後)
というのは、純正の合皮は厚さが3mm程のスポンジに合皮が貼られているので、この跡 (突起) が表面にあっても見た目にも影響有りませんが、本皮を巻く場合は、(私の様に1mm未満の薄い皮の場合は特に) その突起が皮の表に影響してしまう可能性があるので、それを削り落としておいた方が見た目が綺麗になると思ったからです。
< 接着剤 >
これまでの本皮化と同様に、使用する接着剤は Scotch77スプレーと、G17クリアー を使用します。
今回はG17ボンドでも透明タイプのものを使用してみました。
この透明タイプの方がボンドがハミ出ても見た目が綺麗に見えるので、お勧めです。
どちらのボンドも塗布後、直ぐに貼るのではなく、30秒~1分ほど半乾きの状態にしてから貼り合わせるのがポイントで、こうすることで直ぐに貼り付く様になり、結果的には作業性も良くなります。
< 貼り替え >
タッカー跡を削った後は、直接本皮を巻いても良いのですが、純正の合皮はスポンジが入っている影響で表面に弾力性があって、触った感じも 少し 「ぷにゅ」 っとして気持ちが良かったので、その弾力性を多少持たせる為に医療用のスポンジを活用することにしまいた。
医療用といっても、ドラッグストアのテーピングやサポーターのコーナーで市販されている、厚さが1mm程度のスポンジのロールで、400円程度で売られています。
合皮を剥がしたパネルにScotchの77スプレーを吹いて、スポンジを貼って、余分な部分をハサミでカットします。
< 皮の貼付 >
純正の合皮は、タッカーを打って合皮を固定していましたが、タッカーを使うとパネルの表側に跡 (突起) が出てしまう可能性が高いのと、タッカーを使わなくてもこれまでに使用してきた接着剤で貼る方が間違いないと判断し、接着剤で貼り付けることにしました。
(このサイドガーニッシュの本皮化の為に必死で 首下4mmのタッカー刃も探し出したのですが、結局サイドガーニッシュでは使うことなく、助手席ドアグリップに使用したのみとなりました。(*_*))
本皮の縫製した部分をパネルの溝に位置合せをしながら、パネルの溝にG17ボンドを塗って貼り付けます。
この位置合せが悪いと裏面への皮の巻き込みがしにくくなりますので、事前に位置合せをして、皮の巻き込み具合も確認しておいて下さい。
我流ですが、位置合わせを行った後、中央部分に輪ゴムで仮固定して、前側 と 後側 を順番に貼り合わせていくと、位置がズレないので、位置合わせ通りに貼れると思います。
型紙の通りに皮をカットして、パネルの溝への位置合わせがしっかりしていれば、裏の爪の無い部分に折り返しが綺麗に収まります。
ただ、ドリンクホルダー側の先端だけは綺麗に皮を裏側に折り込む必要が有ります。
先端部分は巻き込みシロが少なくて難しいので、型取り方法でも説明した通り、合皮よりも5mmほど長くしておいた方が作業がし易くなるかも。
(↓先端部の中でも赤矢印部分を一番最初に貼り付けて、後からその周りを裏面に回り込ませると綺麗に貼れると思います)
< 完成 >
乾燥させたら完成です。
< 装着 >
外した時の逆の作業をして装着します。
<最後に>
思っていた以上に車内の雰囲気が変わったのと、やはり業者に依頼したのではなく、自作した という点で非常に満足しています。
毎度の台詞ですが・・・、参考にして頂ける方が一人でもみえると嬉しいのですが・・・(^_^;)。
いつもの様に長くなってしまい、申し訳ありませんでした。 m(_ _)m