皆さんこんばんは♪
3月は別れと出会いの季節、べたな言い回しだけど今日でキハ85系の『特急ひだ』定期運用が終了します。
歳と共に出会いより別れが多くなることがつらい😓
『ひだ』は1958年名古屋富山間準急として生まれ(6か月後高岡行に延長したらしい)、急行そしてヨンサントウで名古屋金沢間の特急として、誕生から65年、高山本線ではなくてはならない優等列車です。
1989年キハ82系からバトンタッチしたキハ85。運転席上部のサンルーフや縦方向に拡大された客室窓などまさにワイドビューにふさわしいデザインと、カミンズ社の350馬力エンジンを各車両に2基搭載しディーゼル特有の煙を上げて発進する姿はとても力強いものがありました。
事実加速力は雷鳥などで使われた485系より鋭く最高速度も120㌔とまさにJR東海を代表する車両として30年余り愛されましたが、今回新鋭のハイブリッドHC85系へ道を譲ることになった訳です。
初めての乗ったのは確か下呂へ行った時だったと思いますが、ひじかけと窓のラインが同じ高さになる大きな窓と強い加速はディーゼル車の暗いイメージを吹っ飛ばしたお気に入りの車両になりました。
という訳で最後の乗り倒しをしてまいりました。
キハ85系は2018年6月に『かぶりつき乗り倒し』と称して2本立てで当ブログに登場しています。
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今回の『朝から晩までキハ三昧』、まず新高岡駅からスタートです。
6:59新高岡から乗車したのはこちらも歴史のある城端発富山行。過去には氷見から東富山行も存在し夕方帰り便もあった高岡~富山間の通勤通学に寄与している列車で、今もこの後にもう一本あります。
今日乗車した列車は高岡で9分停車し氷見線からの乗り換えを待って発車するのですが、時間帯がいいので大門、小杉と乗客を集め呉羽を出る頃はキハ40系3連という事もあって150%近い乗車率になっています。おまけに電車に比べて遅いので毎日これでの通勤通学はいくら時間的に便利でも嫌になりそうな奴です。
私らは城端線新高岡から比較的空いていた最後尾車両でちゃんとボックス席をゲットできたので他人事でした・・・😁v
さて、富山駅から乗車の本命7:58発『特急ひだ6号』は、高山まで普通指定、普通自由、グリーンの3両で高山へ向かいます。ひだが超大編成で走るのは観光の飛騨高山からで、富山~名古屋は高速バスの一人勝ち、3両で十分です。
で今回は普通車指定席の8号車4番CD席を抑えました。
1番席なら高山までかぶりつきを味わえるのですが、この運転席後ろの普通席は足元が狭く(前回大阪ひだで乗車)おまけに高山から前に車両が連結されてしまいなにもいい事がないので外していました。
残念な席は高山からアジア系のグループが座っていました^m^
今回の『ひだ』は高山から8両となりましたが、観光シーズンなどは増結で10両編成も見れる各地を走るDC群の中では最長の部類、景色のいい高山本線という事もあってその雄姿を収めようと各所にカメラマンが陣取っていました。
短編成の富山にもいたよ。
高山発の5両と富山からの3両ドッキングの図。
高山発が増発されることが多々ありますが、富山便の増発は『おわら風の盆』の時位
ディーゼル特有の煙がすごい、高山を発車する『ひだ』
後方確認、鋭い車掌の目
特異な前面形状の貫通扉、立て掛けてあるようだけど違います
『ひだ』の乗ると感じる事が二つあります。
素晴らしいのは岐阜寄りの高山本線は通過駅においてY字分岐器を110キロで通過する事。どうやら分岐器に特殊な点が多いからなせる業のようですが、是非この区間だけでもかぶりつきで乗車することをお勧めします。
ただ新型HC85系は運転席と客室の間がめくらになってできなくなってしまったので、まだの方は『臨時ひだ』でキハ85が運用されるときに是非(^_-)-☆
下呂の手前で新鋭HC85使用のひだ3号と行き違い
『ひだ』同士の行き違いでは富山行(発)が優位
もう一つ、いつもしっくりしない事は、岐阜駅で進行方向が変わるのに座席を転換しない点です。
確かに名古屋~岐阜感は30分足らずしかありませんから致し方ないのでしょうが、私のような北陸の古い人間は、直江津や長岡で幾度となく当たり前のように座席を転換してきましたからちっとも苦になりません。
進行方向逆で走る違和感の方がよほど気持ち悪いですもの。
ただ郷に入ってはナントかですからおとなしくしておりました・・・😓
とはいえ東海道本線をMaxで力行して無事名古屋4番ホームへ到着。
実は今回のキハ乗り倒しはここでやっと半分。
お昼用に天むすやらひつまぶし握りやらを買いこんで次は12番ホームへ向かいます。
そう、ここから私も初めてになる紀勢本線制覇のために12:58発『特急南紀5号』へ乗車です。今や『南紀』は全列車2両とローカル特急の体なのですが、ここはしっかり先頭2号車の最前列そして海側の1のAB席を抑えました。『9:55の奇跡』最後の戦果です。
向かいの11番線には富山行ひだ14号
先頭(名古屋~岐阜間は最後尾)はキロ85のファーストナンバー
半室グリーンのキロハ84 半室に加えて2+2のはずれグリーン
キロ85は全面展望を楽しめる上に2+1
名古屋から四日市、松坂、鳥羽、このあたりは圧倒的に近鉄が優位な地域です。
JR側も線形は悪くないのですが関西本線をはじめ伊勢鉄道や紀勢本線は各所に単線区間が多く、いくら大パワーディーゼルで飛ばしても対向列車待ち合わせでは、如何ともし難いですね。
やはり伊勢湾台風で甚大な被害の復興を期に狭軌から標準軌へ変更し大阪~名古屋の則明をなくした近鉄の大英断がポイントですな。
さて紀勢本線は松阪から多気を過ぎるとやはりローカル本線の体になります。
『南紀』も7月からは新型HC85系に代わります。
富山へ来る『ワイドビューひだ』はキロ85グリーン車ばかりですが、飛騨古川・高山行や『南紀』ではキハ85普通車でワイドビュー前面展望が楽しめます。
『南紀』は名古屋側自由席になるので上りでお楽しみください♪
繰り返しますが新型は全面展望ができません。お乗りになるならキハ85が走る今のうちです。
新宮までがJR東海、終点の紀伊勝浦迄17分がJR西の受け持ち。
運転士、車掌が変わって終点紀伊勝浦へ16:43無事到着です。
これらは地方紙に出ている「交通機関予約状況(15日現在)」ですが、名古屋発ひだ3号が16、17日と満席になっています。
上りも最終17日の20号があと少しのようです。
やはり最後だと駆けつけてきますね。はしゃぎすぎてしまう一部の人の振る舞いが鉄ちゃんの評判を落とす事になるのですが、確かに最終日というと私も
『新幹線開業前日夜の高岡駅ホームで最後のはくたかやサンダーバードを見送った感動』(ポチると飛べまず)
は何物にも代えれませんでしたからわからないでもありません。
でも廃止当日ならいざ知らずわざわざ混んでいる前日16日に乗る意味が分かりません。
同じ乗るなら空いているうちの方がしっかり本来のキハ85の旅を味わえるのにと思うのですが。
宿のお部屋から
…それにしても食事のまずいところだった😣、もう来ないよ~。
おまけ その1。
昼の顔
夜の顔
おまけその2・・・。
パンダと戯れる
では、また 😸