今回は『黒部ダム行っ得きっぷ』を使って立山黒部アルペンルートを往復してきたお話を♪
これは県民対象ですが、事前予約で立山駅~黒部湖まで6000円と約半額で行って帰ってこれる切符です。
最初にお断り、立山へ登っておいてケーブルカーやトロリーバスを撮っても、高山植物などは一切撮っておりませんのであしからず(^_-)-☆
実は7月21日に予約していたのですが、天候不良で取りやめにして再予約していました。(キャンセルは前日まででよく、キャンセル料もいらないので助かります)
今はどうか知らないけど、昔は県の小学生は学校行事として6年の時立山登山をしていました。
室堂で一泊して雄山のてっぺんまで登るのです。
昔は地獄谷も下りれたので回っていましたね。
その時雄山の山頂から富士山が見えて感動したけど、山に登る魅力には取りつかれなかった私。ヒルクライムもダウンヒルも車(^_-)-☆
予約したのは8時40分のケーブルカー。
『発車時間の20分前には受付してきっぷを購入してください』
予約人数を把握するためのケーブルカー指定なので、座席指定という訳ではありません。
その後の高原バスやロープウェ―はお好きな時間でどうぞ、という事です。
まずは立山ケーブルカー(鋼索線)で立山駅から美女平まで行きましょう(560 ‰で487mを登る)
右に見えている張り出しは18kmの区間に8か所38段のスイッチバックがある立山砂防軌道。工事用軌道なので一般は乗れませんけど。
ケーブルカーの狭い4人用のクロスシートに2~3人が座ってドア回りなどは少し人がいるかな、乗車率100%ないくらい。
続いては立山高原バス 今はハイブリット車からクリーンディーゼル車が主のようです。
静かな乗り心地♪50分で天空の地へ誘います。
バスはおおむね8割ほどの乗車だけど、横が身内なら密感はうすいですね。
雲ひとつない雄山が迎えてくれました。
室堂での散策は帰りに回し、我々はトロリーバス(無軌条電車)で大観峰へ向かいます。
昔はここもディーゼルバスだったのですね。
室堂からは皆さん結構ばらけたのでここから一気に空きました、10人位しか乗っていません。
青いライティングの破砕帯区間、難工事で50mほどの区間ですが13ヶ月もかかったとの事。ブラタモリはここで下車していましたもの、流石特別待遇ですね。
トンネルは単線なので、必ずここですれ違い、4台(3台かな)まで交換可能な構造になっています。場所が雄山山頂直下というのはしびれますね。
今日多くの段差を経験しましたが、想像以上にきつかったのがトロリーバス出入口ステップでした(^-^;
10分で立山の裏側、大観峰へ
ここから立山ロープウエィ(索道) 途中に支柱が1本も設けられていないワンスパン方式を採用しているのが特徴です。
鉄柱立てちゃうと景観的なマイナスもありますが、雪崩による被害を考えてのことのようです。
ここも10人位しか乗っていませんが、定員は80人なのでシーズンはここで待ち時間が出るようです。 整理券配るみたいですよ。
写真は黒部平から 見上げたところに大観峰の駅がみえます。
続いてトンネルの中の黒部ケーブルカー(鋼索鉄道)
こちらは587 ‰、短いのに高低差は373m、ダムへ向かって下りていきます。
この車両は開業当時(昭和44年)から変わっていません。
こんなに急なトンネル工事って・・・┐(´д`)┌
トンネルの冷気に押されるように外へ。
そこは黒部ダムの堰堤です。
高いところは苦手なのに足をぶるぶるしながらのぞき込んでみると、虹だ。
そしてダムの中央付近から下流の山々を見ると、いつかスクリーンで見た山々が。
そう、この谷の向こうにキングギドラの隕石が落ちたのだ。
さぁ、元気なうちに展望台へ登ろう。
まったく運動不足の私には鬼のような280段。
赤の矢印が順路、最後は青の矢印へでる
実は前日ここにクマが出たらしく、外階段周辺は通行止めになったとか。
ボロボロになりながらてっぺんの展望台へ到着
ここへは、長野ルートの終点関電黒部ダム駅から登る場合、室内階段を220段登るのだけど(堰堤へ出るには室内階段を60段下る)今の時期涼しいのはありがたいけど、ひたすら階段トンネルを登ることになるので、絶対めげる。
この時もあと少しで登りきるところまで来ているのに(トンネルだからあとどれ位かがわからない)ブー垂れていたばあさんがいた。
ブラタモリでもトンネルを登って外階段で下ったのだが、断然外階段を上った方が楽しいし、疲れはまぎれなくても気はまぎれる。
登り切ったご褒美、さぁ、黒部ダムの絶景だ
只今観光放水期間中
ブラタモリでは〇印のドアから外へ出ていたぞ。
黒根ダムレストハウスでは定番の『黒部ダムカレー』
湖面の色に合わせたグリーンカレーはいい具合に辛口
昭和31年から171人の殉職者(ほかに飯場が雪崩で87人亡くなっている)と7年もの歳月をかけて完成した黒部ダム
新しい花が供えられていた。合掌
帰りは室堂で周辺を散策
午後も雄山が山頂までしっかり見せてくれた。
近くのミクリが池(逃げ恥♪)
お土産は立山ホテルでなんとオリジナル商品が定価はいくらか知らないけど一箱270円
とにかくお客さんが来ていないそうだ。
余って下界へ降ろすのもお金がかかる、と言っても日本人は安いからといって爆買いはしないけどね。
まだ、アルペンルートを制覇していない君
アルペンルートを横断するなら富山から登って長野へ下りよう。
鉄分も濃いぞ。
富山駅から地鉄電車を使うとさらに濃くなる・・・。
それと宇奈月温泉から出ている黒部渓谷鉄道(トロッコ列車)では、黒部ダムへはいけないからご注意を。
トロッコの終点欅平から上流の黒部ダムに至る輸送設備(黒部ルート)は、関西電力の発電施設の保守・工事用として使用しているので一般客は乗れません。
そもそも宇奈月から欅平も黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道であり、かつては便宜的に旅客を扱い、当時の切符には生命の保障はしない旨の注意書きがあった位のルートなのです。
ただこの関電黒部ルート、見学会ということで抽選だけど行くことができます。
今年はコロナの影響で全日程中止になってしまいました。
実は今年の6月の見学会、当選したので『呑み鉄』で行く予定だったのですよ。
そんなスペシャル企画もコロナ禍ではひとたまりもありませんでした。
下界へ降りて振り返ると立山駅に両雄が出迎えてくれていた。
では、また =^_^=
追伸
今日地方紙にうれしいニュースが♪
「関電トンネルトロリーバス」の最後の1台が、保管先の日本総合リサイクル(高岡市伏木)から長野県大町市に里帰りしました。
熱心なファンの働き掛けと同社の温情で解体を免れていたようで、化粧直しをして、11月から扇沢総合案内センターに展示されるとのことです。
関電のバスは天井のアクセサリーライトがいいですよね♪