COVID-19の感染者数などをグラフ化しているサイトをよく見ます。
左図はそこで、世界全体・日本・韓国・中国(無論台湾は除く)だけを表示した、人口100万人あたりの感染者数の対数グラフです。私は統計や確率といったものを信頼しているのでこういうタイプのグラフが一番分かりやすいと思っています。
※同じ条件の最新のグラフは
こちらで見られます。特にグラフの下にあるコメント欄を読むと、統計などに詳しい方々の追加の情報が見られますのでお勧めです。
ウイルス(や細菌)は、ある程度以上の分母(国の人口当たりとかの大きな数字)になれば、ウイルス本来の感染する確率(≒感染させる確率)や、様々なファクター(ソーシャルディスタンスの徹底度合いや、マスクの着用率、PCR検査の実施数など)との組み合わせで、統計学的には一定の形(グラフの形)に収まるモノだと思っています。
そういう観点からすると、日本の2月後半から5月までの、韓国(や他のアジア諸国)に比べて穏やかな傾斜は異常です。ファクターXとか取りざたされていますが、個人的にはただ単にPCR検査数が極端に少なかったからだと思っています。無症状の感染者が野放しにされ、大量の無症状感染者がストックされた状態で少し経済活動が再開された結果、これまた異常なほど早く第二波が発生したのではないかと思います。
ただし、この数日で日本はグラフの傾きが緩やかになってきているので、第二波のピークを越えつつありそうです。一定の型にあてはまるので、そうなるはずなのです。
一方十分なPCR検査をして一旦市中の感染者が日本よりずっと減った他の国では、経済活動の再開によっての第二波が日本よりずっと遅れて始まるはずです。この数日の韓国のグラフの勾配が上向き始めたのが、それかも知れません。
ついつい、日本人はマスクをして小さな声で話し、お辞儀はするけど握手はしないし、もともと衛生観念が高いのだとか、それを美徳だと思い、自分たちは特別だと思いがちです。でも結局は冷酷な確率に支配されるのだということは自覚して、それでもこつこつと出来ることをし続けないといけないのかなと思います。
Posted at 2020/08/23 00:02:10 | |
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