沢山イヤホンが集まったので、いったんまとめてみようと思い立ったのが一月前。やっとまとまりました。
←GooglePhotoで「イヤホン」で検索して、一番おしいっ!と思った一枚。確かにイヤホン的な形状ではありますねw
イヤホンを仕分けするのに、どういう軸で分ければいいのか、なかなか悩ましい所ですが、今回は縦軸を「音の密度・厚み(≒パワー)」としました。横軸は「解像度(感)」です。4つの象限にはキャッチフレーズを付けてみました。
左下から時計回りに
「密度低・解像度低」・・・ぽんこつイタチ♪
「密度高・解像度低」・・・粗野な野牛(あるいは、ブラザーのドデカラジカセ)
「密度高・解像度高」・・・美と力を兼ね備えた駿馬
「密度低・解像度高」・・・可憐で繊細なハチドリ
一般的には密度と解像度は背反する要素ですから、図中の⇔のようなラインに沿ってイヤホンが並ぶはずですが、実際はどうでしょうか。
あとは、2軸とは別にそれぞれの「音場の広さ(高音の伸びや低音の深さも含まれます)」をアイコンの色で表示してみました。
GalaxyS8付属のAKGとiPhone(やiPad)付属のインナーイヤーイヤホンをスタート地点にしてプロットしています。この二つはカナルタイプ(密閉タイプ)=解像感は低いが密度がある、と、インナーイヤータイプ=解像感はあるがパワーはない、という違いそのものだと思います。
KOSS KDX200は一番古いモデルですし、価格帯もそれなりなので一番左下に収まっています(当時のブログで、これが良い音だと感激しているのがちょっとお恥ずかしいです)。
1MORE Piston Podはインナーイヤータイプが良いという妻に見た目重視で選びました。iPhone付属イヤホンよりも、ウォーム系の中低音の音に厚みがあります。
JVC HA-FXT200LTDは、中低音の音の厚みも切れもなかなかですが、音場全体にこもりがありさすがに古いモデルだなという印象です。
ここまでは、お金を出して今から買う意味はない、というレベルです(バッサリと切り過ぎだな。1MORE Piston Podはインナーイヤーとしては良いかも知れません)。
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AKG N25は(中華イヤホンと比べなければ)真っ当な価格相応の音がします。解像感と音の厚みのバランスが良く、更に右上のイヤホン達と聴き比べなければ、満足の得られるイヤホンです。私はベッドルームに常備しています。
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これ以降のモデルはすべてリケーブルしてバランス接続しての評価になります。
KZ ES3は中華イヤホンの驚きをもたらしてくれたモデルです。半年以上聴きましたが、中高音の解像度の高さはやはり素晴らしいものがあります(2~3Kという価格を考えるとその感はひとしおです)。いまだに常時携帯しています。中華イヤホンを試してみるには良いかも。
AKG N40はES3と同じ構成ですが、オーディオとしてはこちらの方がやはり上手です。特に特徴がないので、何気なく聴き流せてしまうのですが、音場のまとまりが素晴らしく(ただし、極々わずかにこもりがあり、それが空間感を出しているのかも知れません)、リファレンスとしています。
CCA C10はDD×1+BA×4という構成から発生する音の厚みに圧倒されます。高効率過ぎて聴力を損なってしまうだろうとも思われる音は、ただし少し窮屈。高音の抜けと低音の沈み込みに少し欠けます。
KZ ZS10 PROはC10と同じ構成ですが、C10のネガティブな部分が取り除かれた、まさに力と美しさを兼ね備えた駿馬です。ブランドイメージがないことと、安っぽいケーブル、安すぎる価格以外に欠点はありません。音について敢えて言えば音場が整えられた感じが少し希薄なことでしょうか。
JVC-HA-FX1100は、マトリクスにプロットすると凡庸な位置になりますが、独特の響きの心地よさは比類がありません。まだAmazonに在庫があるようですので、タイムセールに遭遇したら買いです・・・ただし、リファレンスとなるイヤホンを用意した上で、ですが。
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以上、駆け足での比較ですがまとめてみると、ちょっと落ち着きますね(笑)
この中では太字にした3モデルがおススメです。
AKG N40・・・テイスティングで耳をリセットするリファレンスであり、2泊3日の旅行に1個だけ持っていくとしたら、これです。
KZ ZS10 PRO・・・我が家の中華イヤホンの最優良モデルです。5K程度の価格を考えるとベスト・バイですね。
JVC HA-FX1100・・・保存用と布教用にあと2個必要ですね(笑)
さ・て・と。次は何を買おうかな(コラコラ)
Posted at 2019/06/20 23:10:35 | |
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