♪Open fire all weapons.
Dispatch war rocket Bontan to bring back his body.
Flash! Aha~ ♪
全砲門、攻撃開始!
戦闘ロケット ボンタン号を派遣し、奴を捕獲せよ(生死は問わない)
フラッシュ!アァ~
というような阿鼻叫喚の深夜だったのです、一昨夜は。
黒くて平べったい奴が、リビングのローチェストの隙間からほんの3㎜頭を出すのを私は見逃さなかったのです。
いえ、一昨夜が初めてではなく、その数日前に奴がローチェストの側板に佇んでいるのを発見していたのです。が、その時は何の準備もなく、不用意に戦闘を開始しても取り逃がすだけだと、背筋を凍らせながら奴が立ち去るのを、なすすべもなく見送ったのです。人類として忸怩たる思い。
そこで一昨日、引きこもり人類の私がわざわざ出向き「アース天然ハーブの凍らすジェット ゴ××リ秒殺」と、「フマキラー ゴ××リワンプッシュPRO PLUS ※注意:人に直接かけないこと」を購入し、人類側として準備万端・配備完了していたのです。(人類、商品名短くしなよ)
そこへ奴は現れやがった。これはもう、全人類に対する挑発以外のナニモノでもない。断固たる態度で臨むべき、すでに交渉の余地などない!
ということで、Open fire all weapons! となった次第です。が、実際は、賢者たる人類の攻撃はいたずらに騒がず、静かに開始されたのです。奴は一旦頭を引っ込め、チェストの隙間に佇んでいました。奴の位置は我が方に知られており、かつ、奴はそのことに気がついていない。人類舐めんなよってことです。
おりしも、テレビでは「宇宙戦争(トムクルーズ版)」のクライマックス。不気味で生物的な甲殻を持つ宇宙人の兵器が、逃げ惑う人類を次々に血祭りにあげていました。くそっ、人類の反撃は今まさに開始されるのだ!
「凍らすジェット」に、付属の延長ノズルを装着。じっと隙間に潜む奴にそっとノズル口を近づけ・・・直射8cmで噴射! シャーーーッ!(3秒)
白い冷気がはれると、そこには白く凍り付いた奴の姿が・・・ん? いない!?
ええい、ままよ、と即座に追撃に移行。チェストと壁の隙間に「ワンプッシュPRO+」をシュッ、シュッ、シュッと絨毯爆撃。追い出し効果を期待し10分間、隙間出口を凝視するも不発。
こうなれば殲滅戦。チェストの上や中の、ありとあらゆるモノを撤去し、チェスト自体を移動して裏面を確認するも奴の姿はなし。どこに行った? 攻撃範囲を広げ、リビングのすべての家具の背面に絨毯爆撃を敢行し、フラフラになって出てくる奴を待つ・・・じっと待った。が、撃破確認ならず・・・無念、人類破れたり。
想定外の敗北を期した人類は、意気消沈の中リビングを復旧しました。ただ疲れ果てながらも「ゴ××リ誘引殺虫剤。7つの効果でしっかり効く!ブラックキャップ 18個入」を逐次設置することは忘れませんでした。
そして、傷心を抱えた昨日・・・ボンタンが隠れ家でコロコロ、カラカラと何かを転がす音がするので見てみると、「ブラックキャップ」で遊んでいました。危ないよと取り上げようとしたらボンタンの脇に・・・嗚呼、なんという事か、仰向けにひっくり返った奴がそこに!
あれだけ激しく戦ったのに、最後は何の伏線もなく、
病原菌 薬剤で撃破したとかB級
映画 な顛末に、ホッとするやら情けないやらでガックリです。
Posted at 2021/05/18 21:24:20 | |
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