初めて訪れたトラウトの管理釣り場のポンド(池)の前に立って、水色や水底や魚や周囲を眺めるのは楽しい体験です・・・ということで、最近手に入れた3つのイヤホンをポンドに見立てて、比喩的にインプレッションをまとめてみます(たぶん、なんの役にも立たないレビューになりますw)
■
AKG N40SIL
広さ的には中規模のポンドは落葉針葉樹に囲まれた箱庭的な美しい環境です。全体を視界に収められるポンドの水色はクリア・・・水深は4mほどでブルーの深い色ですが水底の様子はちゃんと見えます。
全体的な魚影は濃くありませんが、底部の大型魚は見事な50㎝クラス。レインボーだけではなくF1やレイクトラウトなどいろいろな種類が泳いでいて活性もよく、表層のルアーにも食上げアタックをしてきます。
中層と表層には、トラウト、イワナ、ヤマメなど多様な魚種が見えます。パーマークはクッキリ可憐、どの魚もヒレが先端までピンとしたとても美しい魚体です。
活性は高いのであちこちでライズの波紋が美しく同心円を描いています。時々金色のアルビノも見えますが、それよりもそれぞれの魚種ごとのパーマークの違いまで美しくクッキリと見えるのが最大の幸せポイントです。
自宅からは1時間ほどの距離ですし、入漁料はとびきりの高価格です。でもポンドも釣り座も併設のカフェもそれにふさわしく、すべてが高品質です。ここをホームグラウンドにしたい、と思います。
■
KZ ES3
このポンドはコンクリート製のプール、そこに突き出した水上ステージのような所に立っています。360度に広がるポンドは広大ですが、水中のどこかに仕切りがあるようで、実際に魚がいる区画の広さはよくわかりません。周囲は杉の人工林でしょうか、整理された環境です。水色は驚異的なまでのジンクリア!水深は3mほどありそうですが、魚が泳いでいる深さがわからないくらいの水のクリアさです。
全体的な魚影は濃いのですが、底部の大型魚は30cmクラスです。クリアな水の中で勢いよく泳ぎまわるのがクッキリと見えます。レンジを合わせた深場のルアーには鋭く反応しますが、表面まで上がってくることは稀です。
一方の中表層の小型魚の数は素晴らしい数です。活性はとても高く、ライズの仕方もジャンプするほどの勢い。時々自分の後ろの思いがけない所でジャンプするので驚かされるくらいです。金色のアルビノも沢山いますが、ほとんどがレインボートラウトのようでバリエーションはありません。見ているだけでドキドキするような活性の高さがこのポンドの最大のポイントです。
入漁料はほとんどタダに近い価格・・・施設はどれも人工的なので、心が癒されるという感じにはならないのですが、15分ほど走るだけの近所に、これだけ楽しめるポンドはなかなかありません・・・ありえない、といっても過言ではありません。
■
JVC HA-FX1100
誰にも教えたくない(けど自慢したい)秘密の釣り場です。深山のミズナラの森の中にある小さなポンドはほとんど自然のまま、いつも白い霧がたちこめています。水色はタンニンが溶け込んだ茶褐色で深さは相当ありそうでも底は見えません・・・カウントダウンすると水深は5m以上だとわかります。キレイというより多くの魚を養う豊かな水のポンドです。
魚影は沢山見えます。黒い影のように深場をゆったりと泳ぐ大型魚は畏怖を覚えるメーター級・・・イトウだと噂されていますが釣りあげた人はいません。この主がルアーにアタックするとポンド全体の水が揺れ動くほどの迫力があります。
中層のトラウトも大型ですがぐっと精悍な魚体でパワーもスピードも相当なもの。表層の小型魚は種類も数も多くはありませんが、時折、中層深層の魚が静かな時には美しい姿を躍らせてくれます。大型魚の迫力でポンド全体が揺れるなか、それに負けない存在感があります。
山奥ですからアクセスには2時間ほどかかります。最近までここは会員制(庶民には払えない金額)でしたが、今は値下げされて少し頑張ればなんとかなります。ただし会員の募集はもうすぐ終了するようです。世界に唯一無二の個性豊かなポンド、訪れる価値は確かにありそうです。
ということで、全く役に立たない比較インプレッションでした(なんだかスイマセン)。
Posted at 2018/07/23 22:39:46 | |
トラックバック(0) |
▽オーディオファイルの周辺 | 音楽/映画/テレビ