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本命はRAV4 PHVである


もちろんRAV4 PHVは完璧ではない
内装の質感などは明らかにハリアーに劣る


ハンドルのテレスコピックなどは
ハリアーは電動だがRAV4は手動と明確に差別化されているし
各部のパッドの材質 シートの質など
高級を売りにするモデルとカジュアルを売りにするモデルで結構違う


荷室も他のモデルと比べ少し狭くなっていたりする
四駆システムもガソリンモデルのような高機能なものではない
ハイブリッドE-Fourと同じ


反面 車重は1.9tになるから物理の法則的にはキツい面もある
だからRAV4 PHVはリアブレーキが
ソリッドではなくベンチレーテッドに格上げされている


スポーツカー以外で前後ベンチレーテッドって珍しいかも？？


また外装もノーマルのRAV4とは明らかに違う専用品を使う



最大の問題点が…価格とグレードとオプションのからみだ
ハリアーハイブリッドと価格が被るが
基本ハリアーより高いと考えねばならない


人生は一度きり……
生活を壊さない限りは……
後悔したくない
人生に潤いと彩りを


そんな時 私の頭にあのフレーズが響き渡る！
いつやるの？今でしょ！


古いわ……
覚悟をきめる 人生に潤いを
後悔しない生き方を


私は決めた RAV4 PHVに！
マルチパネルムーンルーフはマストだな！！
やっぱりコレはつけないと！


清水の舞台から真っ逆さまにおちてデザイア！！！


ふう……追加のアイスコーヒーをゴキュゴキュと飲む
あとは条件を詰めていく



私はひとつの戦いを乗り越えた
覚悟が必要な額である
でも たった一度の人生 後悔したくない


もちろん生活を破壊する真似はしない
何度も頭の中でシミュレーションした
そしてゴーサインを出したのだ


おやんつぁんの言葉で人生が変わった瞬間だった

人生は一度きり…
職場のおやんつぁんの言葉に後押しされて私は大胆になった


普通の今までの感覚であれば決して辿り着けない世界


ハリアーハイブリッド E-Four


だが！
実は私にはもう1台 気になる車があった


前半のブログに登場していたあの車


RAV4 PHV


その源流はプリウス PHVに遡る
エンジンとモーターの組み合わせは同じであるが
PHVの場合はリア側にもモーターが付く


通常のハイブリッドにもE-Fourという形でリアモーターがつくが
PHVは電池の容量が大きくアップする


つまりEVモードで長く走る事ができるのだ


ちなみにプリウスPHVの電池は8.8kWhで約68㎞走行可能である
一方RAV4 PHVは18.1kWhという電池をぶっ込んだ


その航続距離は95㎞！
車重1.9tを超え さらに山車の形をした車がこれだけ走る


でも何故RAV4 PHVがいきなり売れたか？
ハイライトは他にもある


リアモーターは通常のE-Fourと同じ
しかしフロントモーターが全く違う
北米のハイランダーに使うひと回り大きいモーターを使い


また車体のフレームも大型のハイランダーのものを使っている
つまり！より大出力仕様になっているのだ！


フロントモーターは182馬力
トルク27.5kgf･m！
システム出力306馬力！！


LEXUSが採用する3.5リッターハイブリッドに迫る出力！
様々な走行モードがある


スバルのSI-DRIVEのイメージに近いものや
EVとハイブリッドの様々なモードなどギミックも多い


そう
これこそ私の本命であり ハリアーハイブリッドは斥候である
ここから戦いは激しくなっていくのだ

私の決意は固まった 覚悟も決まった

まず…
新車にするか中古にするか！であるな
中古なら選べる範囲が飛躍的に広がるメリットがある


私はある時 職場のおやんつぁんと話していた時 車の話をしていた
私は次も中古でいいかなぁって言ったら


真顔で


『中古もいいげどっさ 人生一回きりだもの 生活を壊さない限り いいやづ買ったらや？
まぁオラ金出す訳じゃねーげどな！あはははは』



またある時 いつも車検を受ける工場の社長も


『次は新車にしたら？中古に長く乗ったんだもの…もちろんお金出すのは御本人だけど ははははは』


私は思い出していた
そうさな 車は何度も買えるものではない
(金持ちは除く)


2人の言葉に後押しされ今回は新車にする事にした



今回は燃費性能も重視したい
そうなると 申し訳ないがターボ系は除外 もちろん大排気量も



取り敢えず出発する
まずはいつも車を修理する時に来るディーラーに


今の大トヨタは全店舗併売
どこでも買える


職場のあやんつぁんと工場の社長の言葉が私を大胆にしていた
受付のおねいさんが近寄ってくる


いらっしゃいませ！
本日はどのようなご用件でしょうか


車を見にきました


わかりましたどうぞ
ショールームに案内された


人生は一度きり…か


どの車種をお探しですか？


私は呼吸を整える そして…
ハリアーハイブリッドを


いくら人生一度とはいえLEXUS系ハイブリッドはとてもじゃないが無理である
あれらは私が購入しても良い車ではない！首を吊る事態になりかねん


C-HRは山車であるがハイブリッドには四駆が無いのだ
1.2リッターターボにはあるが
あの車体に1.2リッターターボでは厳しいと感じる


トルクは1.8リッターに相当するのだが…


そして…テーブルに着く


現車もありじっくり見た
ハリアーはさすがだった モニターがRAV4よりさらに拡大
ボタン配置も高級感あふれるものだ


展示車両は
Ｚ レザーパッケージという
最上位グレードだ
もちろん価格もシリーズ最上位！


だと思ったが いや…高いんだが予想より安い
実は…2.0リッターガソリンモデルだったのだ


すなわちハイブリッドしかも四駆となればさらに跳ね上がる
だが私は気圧されずに戦うのみである


そう


人生は一度きりなのだから

ディーラーからの帰りガソリンスタンドに立ち寄り給油した
給油量と価格がバシバシあがっていくのを見る


ため息しか出ない……


折れたのだ…
私の心が
前回の給油から5日である
今回は遠出をしていないからまだマシだが……


長距離を運転した場合 最初の50～60㎞は針は動かないが
ひとたび動き出すとみるみる針がうなだれていく
場合によっちゃあ止めた時と再びエンジンをかけた時で針の位置が微妙に違ったりな


もちろん減っている……


月にスタンドに6回か7回は来ている計算になる
通勤距離が大きく変わったのでね


自動車専用道路を長く走るなら……だが
一般道の長距離だからねぇ
燃費が伸びないのよね


通勤距離が大幅に変わったのは予定外だった
通勤だけにしてあとは引きこもっていれば…まぁ週に1回でもいいが
ちょいと出掛けたりすると
週に2回ペースに！
さすがにちょっと……キツい
金額的……もあるがむしろ精神的にだ


ガチッ！


給油機が止まる
ノズルを戻しレシートを取る


一葉ちゃんが消し飛んだ


私はスタンドに週2回ペースで通える程の精神力はない


ガソリンの重さでマスィーンの車体が少し沈んでいる
タイヤの溝を定点観察していると
ジワジワと溝が隠れていくのだ


ケジメをつけるか


そう呟いた瞬間 私の心は急に軽くなったかのようだった


いつまでも悩んでいたってな……


10年以上乗ったのだ！
もう充分だろう？
ファミリーエンジンとはいえ
V6 3.5リッターを満喫できたではないか！


LEXUSと基本を同じにする車に
10年乗れたのだ
もうこの辺でひと区切りをつけてもいいだろう


マスィーンに乗り込む


さて……行こうか


私は家路を急ぐ
その決意は揺るがない

AFSインジケータ点滅騒動でディーラーに来た
メカニックの人とも色々話ができた


二代目はたまに入庫するそうだが
V6は珍しいという
多分ほぼ私ではないだろうか？


それにつけても展示車両のRAV4
すげーな


好きにまみれろ！とCMでは泥にまみれて走る姿が目立つが……
内装を見ると……泥で汚すのは勿体ない気がする


黒系で統一されている
インパネ内は自発光式だからかよく見えない


現行ハリアーもあればなぁ
見比べてみたかったんだが…


私はここにきて次のマスィーンを考えるようになった
今回の故障がなければ全く思う事もなかっただろう


度重なり故障が起き修理費用や税金など出費が飛躍的に増えた
最近はガソリンスタンドに行く頻度が飛躍的に増えた
下手すりゃ4日に1回の時もある


もちろんすっからかんになっている訳ではないさ
メーター半分を切った段階での話ではあるが…


もしかすると潮時なのだろうか…
そう考えを巡らせるようになった
でもさぁ…まだ走れるんだぜ？


車としての賞味期限はとっくに切れている
売ったって二束三文 下手すりゃ金取られるかもしれない
だから仕方がなく乗り続けている……
訳ではない！それは断言できる


ううむ…


私は今の会社にいる間は後輪駆動には乗れない
なぜなら早朝や夜間運転する事があるからだ


冬にな


通勤は距離がある 山も町も走る
坂道もある！


特に真冬の早朝の坂道や橋は厳しい
大雪の夜の橋は
私はトラウマになった
前輪駆動でも登れずに四苦八苦した
脇を四駆ミニバンが我関せずど登って行った


あの屈辱は多分この先も忘れないだろう
だから今のマスィーンも四駆は至上命題のひとつだった
私が後輪駆動を選ばない最大の理由がここにある


4つある季節の1つ
しかも路面凍結する期間なんて3～4ヶ月だろう
トラウマはそれほど強烈なのだ


ならプラドとか後輪駆動ベース四駆があるべ？
と……言われるだろうが


それにあの強固な四駆性能は私には
余りにもオーバースペックだ
そして燃費だって……ね
今でも悪いのにもっと悪くなるだろう


まだまだ走れる……でも給油が
V6のサウンド……でも故障が
力強いトルク……でも15年経過が
ゆったりな乗り心地が……でも税金が


私はメカニックが居なくなったあとも
椅子に座っていた
展示車両のアクアを見る
燃費スペシャルか……我がマスィーンの4倍位走るんだよな


プリウスも無給油で青森と宮城往復できるのだ




ハイブリッド……か


多分次はハイパワーなターボや大排気量エンジンの車にはならないだろう
乗りたくても…乗れない事情があるのだ！


もちろん財布のからみが一番だが
他にもな


軽自動車はまだ…いい
コンパクトならガソリンのみ～ハイブリッド
それより大きくなるならハイブリッドは必須かなぁ……
ディーゼルは無理…走りがいいのは分かるよ？


でも世界的な情勢を見るとね
アドブルーとか チョイ乗りの煤とかも…
EVも無理 我が家には200Vの電気ないから


アイスコーヒーを飲み干す


マスィーンが直って嬉しいのに
なぜ釈然としないのか…
外にはヤリスクロスがあり
ちょうど納車みたいだ


セールスとオーナーが話をしている
取り扱いの説明を受けていたのだろう


新しい車か…


…………


アクアが私を見つめている
あたしを見て！触れて！
まるでそう訴えかけてきているよう
艶々のボディがなんだか妖艶に見えてきた


アクアは間もなく新型に変わる
あえてモデル末期を安く買うのもアリっちゃあアリである


…………


………………