第82弾
『フランク・シナトラ/シナトラジョビン』(1967年録音)
フランク・シナトラ(1915.12.12-1998.5.14)は、20世紀アメリカを代表するエンターティナー、ジャズ歌手であり、アルバムもたくさん出していますが、なぜかよーのすけのコレクションの中には1枚もありませんでした。ジャズ・ヴォーカルが嫌いなわけではないのですが、何となくシナトラは好きになれなかったのです。
一方のアントニオ・カルロス・ジョビン(1927.1.25-1994.12.8) は、ブラジルの作曲家、編曲家、ピアニストでありギタリストでもあって、モダン・ジャズにも多大な影響を与えたボサノバの創始者のひとりとされています。よーのすけはボサノバ大好きですから、ジョビンのアルバムも重要なところは当然抑えてあります。
このレコードは、シナトラ側からのオファーで実現されたコラボレーションで、ジョビンのギターを伴奏にシナトラがボサノバを歌っています。ものの本によれば、3日間で12曲を録音したということになっていますが、このレコードには10曲しか収録されていません。ですが、オリジナルのReprise レーベルのカタログに載っているのとは収録曲目も違っているのです。というのも、よーのすけが持っているこのレコードは、2020年にロシアのレコード会社から発売された再発盤で、LPとしては珍しい45回転盤である上にライナーノートもなにもなく、詳しい事情が全く分からないのです。
以前、
「よーのすけのレコードリスト」というブログに書いたとおり、よーのすけのレコード棚は、アルバムリーダーの「楽器別」(トランペット、トロンボーン、アルトサックス、テナーサックス、ピアノ、ベース、ドラムス・・・)に、リーダーのアルファベット順に、同じリーダーのレコードは録音の古い順に並んでいます。『シナトラジョビン』のようなレコードはどこに並べるべきか悩みます。レコードの素性からいえば、ヴォーカリストのシナトラのレコードとして位置付けるべきでしょうが、シナトラのレコードはこれ1枚しかないので、むしろピアニストのジョビンのコーナーに並べたほうが紛れが無くてよいのかも。
ジャケットは
グレイハウンドのバスの後端部に佇む若い頃のシナトラの写真です。この写真自体は割とよく見るものですが、これがなぜシナトラとジョビンのコラボアルバムのジャケットとして使われているのか、これまたよくわかりません。
まあ、レコードの内容については、大御所のシナトラが新進気鋭のボサノバの作曲家とコラボしたということで、高く評価する向きもあるようですが、シナトラの「上から目線」ばかりが気になってボサノバとしては楽しめません。ジョビンの曲の良さをかみしめるためのアルバムですね。
Posted at 2021/09/25 20:45:30 | |
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JAZZのLP | 日記