とりあえず停車した状態での確認は終えた。
走行時の確認を、夜中だから安全第一で幹線道路を走ってとも考えたが、田舎の夜中だとはいっても幹線道路にだけはそれなりの交通量がある。 邪魔しちゃ悪いよな。
走り慣れた農道を いつものセブンイレブンを目指して走らせることにした。
さて、
所詮は単灯式の
H4型ハロゲン の前照灯。
今時の基準では暗い部類に入る。 せめて2灯式ではなく 4灯式なら ハロゲンでも必要十分な範囲を照らしてくれるだろうけど、軽トラックに4灯式を奢ってはもらえない。
Lowビームの照射範囲に合わせて走ると、40km/h がギリな感じ。 60km/h で走行するには、Highビームを使いたくなる。
前方へ光の届く距離が近いからというのもあるが、届いている端の方が薄暗く感じるせいでもある。 今時の純正LEDであれば、光が届く境界まで きっちりと明るいと感じるが、ハロゲンにはそれが無い。 それにもう少し、扇形になる照射範囲は広め ( 広い角度 ) でないと視野が狭くて運転し難い。
判っていたことだけど、Hid や LED に慣れてしまった目に、ハロゲンは暗い (=_=;
でもなぁ、冬を考えると LED はなぁ・・・。
レベライザーにも触りながら、あれやこれやと可能性を探りながら農道を進んで行った。
セブンイレブンが見えてきた。ホット珈琲をと思っていたのだが、駐車場の意外な混雑ぶりを見て、寄らずに通過してしまった (=_=
路肩に停めて、さてどうしようか・・・・・。
このまま いつもの周回路の本格的な山中部の第2ステージを登って行くのも選択肢ではあるが、山の中は路肩の残雪が日中に融けて路上を濡らしているから、それが夜中には軽く凍って怖いのは事実。
ところで今何時? ・ ・ ・ ・ ・ 軽トラックに時計は無いんだった ( ̄▽ ̄;
わざわざスマホを開けて時刻を確認 . . . . . まだ凍るには早い時間だね。
たぶん大丈夫。 行ってみっか (^_^
さてさて、
集落の灯りを背にして山へと向かった。
道の左右には農家さん家が ちょろちょろと。進むほどに街灯は少なくなっていった。
うっ 、 まだ登り始めていないのに、狐が1匹 車道を横切った。
そうだった、夜中に怖いのは凍った路面だけじゃないんだった。 野生の世界が広がっているんだった。 どうする? 引き返すか?? どうせゆっくりとしか走れないんだから大丈夫か???
ゆっくりだから大丈夫だってことにした。。。
登り始めると 、 路肩の残雪が闇の中では くっきりと 白く見えた。 日中にはもう灰色がかった白にしか見えない残雪が、くっきりと綺麗な白に見える。
んっ? . . . 兎 か?
しばらく絵でしか見ていなかった白くて ぽて っとした兎が2羽、道の左の残雪から右の残雪へと走り抜けた。 北海道に戻ってから、春や秋に ボテ っと尻のでかい灰色がかった兎しか見かけてこなかったけど、まだ雪が残っている時期には兎も白いんだね (^_^
まだ小ぶりな白兎。 狐らに捕食されずに生き残れるものなのかいね。。。
カーブを2つ3つ抜けた先で、あらい熊? 狸? がセンターライン上に鎮座してやがった。 子連れでなければ動かないと知っていたので、減速することもなく横を通過した。
だー! フルブレーキ!!!
鹿が1頭 飛び出てきやがった (-_-メ
そういや、この軽トラにも ABS装備だったんだ。 ちゃんと作動することは確認できた。。。
う~、また前方に鹿が2頭見える。
こっち見てるなぁ。 早く逃げてくれないかなぁ。 逃げないなぁ。 軽トラからは逃げないのかなぁ。 動くなよー、動くなよー . . . . . . 直前で路肩の草むらに2頭一緒に飛び込んでいった。
狐がちょいちょい顔を出すようになった。
鹿の出る標高からは 少し上に ( 高く ) なったということだろう。
しばらくは鹿は気にしなくて済むのはありがたい。
ちゃんと見分けられるわけではないが、たぶん狸。
狸は知らん、無視、無視、無視、無視。
狐は動くんだよなぁ。 無視はできん、できん、できん。 でも、狐はわりと賢いのか、避けようとする意志は感じられる動きをしてくれる。
さ~て、ここいらから先では鹿に出くわした実績がある。
うっ、アライ熊か?
ちょっとビクビクし過ぎかな。 リラックス、リラックス。。。
う~、前方に見える、車道をけっこうな速度で走っている白い尻は鹿だよな。
追い付くよなー。 追い付いちゃうよなー。 後続の軽トラックは無視なのかなぁ。。。
うっ、1頭が路肩の草むらから出てきて追走し始めた。
アスファルト路面を蹴る蹄の音が聞える。 鹿のも 蹄 っていうのかな?
ぜんぜん避けてくれないなー。 舐めきってくれてるのか?
それとも自動車は危険だと思っていないのか?
クラクション鳴らしてみようかな。 そういや、まだこの軽トラのクラクションは鳴らしたことないな。 どんな音がするのか聴いてみといた方がいいよな。
鳴らしてみた。
まぁ~ 可愛らしい音。 これじゃ鳴らしても周囲のクルマは気が付いてくれないのじゃいかしら。 爺婆様が後ろを見ずにバックしてきても、クラクション鳴らしても気が付かずにそのままブツけられてしまいそうだな。
でも 鹿 は、避けてくれた(笑
あっ、また 白兎 だ。 今度も2羽。
やっぱ、兎は白だよね~ (^_^
本格的な山中部の第1ステージも下りきった。
も~ そうそう鹿に出くわすことはなかろう ・ ・ ・ ・ 右の路肩の草むらに鹿が1頭 立っていた。
いや、立っている足元に もう1頭が寝そべっている。
寝そべるというか、鹿なので うつ伏せている感じ。
木々の中よりも見通しの良い道路脇に出て ゆったり くつろいでいるの?
2頭とも、こちらの方を見ているのは判る。
たぶん、奴らは動かない。 ちょっとだけ減速して2頭前の通過を試みる。
こちらを視界に捕えて頭が動いている様子が見て取れる。
真横を通過。 運転席のドアガラス越しに こちらを見る鹿の目がしっかりと見えた。
どうどう としたもんだ ( ̄_ ̄;
しばしの平和(笑
うっ、犬! . . . . 犬ぅ~?
犬だなぁ。 どう見えても犬だろうとしか見えない。
白っぽい 大きな犬が1頭で道の左端を歩いている。
そ~っと減速しながら横を通過 . . . . . .犬だ。
近くの農家さんで放し飼いにしている犬だろうか?
夜中だから、家の人達が眠ったことを確認して散歩に出たのかな?
でも、そんな時間帯こそ番をしないと番犬の意味はないと思うのだが、そもそも犬自身は番をしているという意識は無いのかもしれないね (^_^;
犬が歩いているくらいだから、もう鹿の心配はやめにしよう。
にしても、車道に出てくる奴だけでも あれだけ居るってことは、山の中にはどれだけの数の 鹿 が居るのだろ? 熊に出くわさない限りは 鹿 は襲われる心配はないだろうから繁殖し放大なのかしらね。
うっ、人! . . . . 人? . . . . まぁ、不思議はないか。
まだ人里から けっこう離れてはいるけれど、農家さんが隣の農家さんまで歩いているところだと思えば不思議は無い . . . . . . 無いか? 今時の人が歩くか? お隣へでもクルマで行かないか?
まぁーいーや。。。
おー、やっと我が家のある集落エリアにまで戻ってこられた。
もう何が歩いていても疑問に思わなくていい(笑
我が家まで あと数十メートル ・ ・ ・ ・ ・ 狐だな。 あれは狐だな。
何か咥えてるっぽいが、まぁまぁまぁ。。。
クルマを壊したくなきゃ、
わざわざ夜中に山の中を
走るべきじゃない(-_-