そう、何度でも蘇るのさ。Buellは。ついに不調の原因を突き止め復活への目途が立ったのである。
ここに辿り着くまでどれくらい時間とお金を費やしたことか。。。
当初は疑わしきパーツをチェックor交換したものの
以前として症状は完治せず、再現性も無い為に途方に暮れていました。
アコードの整備予定も重なっていた為、集中して面倒を見ることができず
気が付けば発症からすでに二年が経過。
最初は単にリレーの動作不良かと思い、各所入れ替えるも症状は出ず
念の為新品に交換するも、やはり症状は改善せず。
ECMを予備品と交換しても症状に変化が見られない事から
原因はハーネス若しくはパーツだと断定し
一度チェックしたところも見落としが無いか、再度全て見直しました。
とは言え明らかに始動に関係ないであろう部分はスルーしましたが。。
一番困ったのは再現性に乏しい事。
何かをやればとりあえずエンジンが掛かる様になってしまう。
コレで直った!と思いきや再始動時にはまた元通り回らなくなってしまう・・・
車体を垂直に起こしたりハンドルを切ったりすると掛かることもある事から
ハンドル周りのハーネス断線等も疑い(過去にアース端子の断線があった)
原因の絞り込みがかなり難しかったのです。
ECMカプラーの脱着やバッテリー端子の脱着でも掛かるので
正直お手上げ状態(-_-;)
発症時にキルスイッチのON/OFFでエンジンが始動する状況から見て
何らからの理由でフェールセーフ機能が働いてセルが回らない様になっているのでは?
という見立てではあったものの、原因の特定には至らず
BAS(転倒センサー)の不良化を疑い、こちらも交換しましたが結局無関係だったりして。
配線図を見ながらエンジン始動に関わる全てのパーツとハーネスをしらみつぶしにチェック。
センサー類からハーネス、ハーネス間の導通と各抵抗値の測定。
と、ここで一か所おかしな部分を発見。
クラッチスイッチですが、以前新品に交換したハズ?
レバーを握っても離しても導通に変化なし(・_・;)
カワサキ流用なのでスイッチ自体はa接点とb接点があり3極カプラーの
結線次第でどちらにも使える為、純正と同じくなる様に配線したハズ・・・
ところがこれ、握り代が少ないせいか?プランジャーの飛び出し量を調整する必要が
ある事が分かり、今まではクラッチスイッチは機能していなかった事が判明(~_~;)
どうりでギアが入っている際にクラッチを握ってもエンジンが始動しない訳だ。
ニュートラルに入っていなくても普通はクラッチ握れば掛かるはずですよね。
そのせいで一度出先から自力で帰ってこれなくなったことがありましたorz
元のクラッチスイッチ自体は恐らく正常だったと思われますwww
ん?むむむ??ここでビビっと来た!
ニュートラル?ニュートラルスイッチ!
確かスターターが回るにはニュートラルorクラッチが切れている必要がある。
と言う事はまさかの、、、コレでしたw
偶然にもクラッチスイッチからのヒントで思い出しましたが、
ここの導通が無ければスターターが回らない訳ですね(^_^;)
今まで完全に見落としていた理由はニュートラルランプが正常に点いていた為。
一応導通はあるのですが測ってみると抵抗値が妙に高かったです。
テスターの導通モードで測ると70~50Ω前後
導通がある時はブザーが鳴りますが、気が付けば鳴っていません、、鳴る時もあるんですが。
30~40Ω辺りまでは導通ブザーが鳴っていたように思います。
通常は0.2Ω前後、抵抗値の高い場合でも2~3Ωなので結構差がありました。
ランプが点く程度には電流が流れてもECMが導通判断できる電流に達していないようで。
いつだったか、、数年前。一時ニュートラルランプが点かなくなったことがあったんですが
その後何度かシフトしてたら点くようになりました。
直ったと思ってたんですが、やっぱり故障していたようですね。
何れ交換が必要だと思っていたので、その時にスペアパーツは買っておきました。
純正です。国内相場だと4000円くらいですが1500円位で個人輸入したと思います。
社外品だと国内でも同じ位で手に入るようですね。
外すのがまた一苦労なわけで。
ドライブプーリーが僅かに邪魔という。。。プーリーを避けて回す専用工具を作るか
正攻法でプーリーを外すかの二択であります。
急がば回れ、、何れここを外すこともあるかもしれないので1-7/8inソケットを購入。
ストレートで店頭在庫品1500円程でした。
インパクト用ではないのですが、回り止めが無いので使っちゃいますw
専用品と何が違うかと言えば素材の粘りですね。
手工具用は硬度が高いので衝撃で割れやすい為、インパクト禁止と言われています。
が、実際は余程のトルクで無ければ大丈夫なので、そのまま使ってしまいますね(^_^;)
ナットはネジロックが塗ってありインパクトでもなかなか緩みませんでした。
ちなみに左ネジなので間違えない様に注意が必要です。
何でこんなところに付けるのか、センスを疑いますw
しかも薄肉ソケットでなければ入らないという、、、
加工するよりプーリー外した方が楽かなと思った次第。
レンチは5/8in(約16mm)なのでプラグレンチと同じ。
幸い薄肉の物を持っていたので、加工無しで外せました。
右側が旧品。ちょっと腐食してるっぽい感じですね。油膜切れか?
あと気になる不調箇所はアイドルアップ。
IAC(二次エアコントロールバルブ)も以前清掃したのですが結局関係なく
インマニのシール不良を疑いまして、、
一応パーツクリーナーによる良否判定(アイドル回転数の変化)は試したのですが
変化なしという結果でした。
が、念には念をと言う事で買って置いた新品シールに交換することにしました。
すでにスロットル周りが外れてますけど、めちゃくちゃ面倒なんです(>_<)
こんな狭いスペース、、狭角Vツイン。
車体上では厳しいのでエンジンを半下ろしにしないと各ボルトにもアクセスできません。
クレイジーなメンテナンス性にさぞメカニック泣かせだろうと想像するのですが
きっとディーラー工賃はそんなにいただけないのではないかと現場の心配をしてみたり(笑)
興味本位で覗いて見た吸気ポートの中はカーボンでビッシリでしたw
空冷でブローバイが多いせいだと思います。
触らぬなんとかに、、
ここは下手にいじらずに後でケミカルで多少落とせればいいかなと。
今回の作業で一番厄介なのでスロットルケーブルの脱着。
純正ならまだしも、社外品に交換しているので二度と触りたくない部分であります。。。
戻し側の固定ナットと、ステーの脱着が発狂するレベルなので
決してお店には任せられない、、というか触って欲しくない場所ですw
多分どこか壊すか傷つけられて戻って来るか、、納車までに時間掛かりそう。。
サクッと外してシールを変えます。
左が新品で今回は社外品を使用。ジェームス製だったかな?
リークしにくい改良品だった気が。純正が国内で手に入り辛かったのもあるけど。 社外品はマニの内径にぴったりフィット、というか縁の部分もシールしようという考えっぽい。
対する純正はフランジ面とマニの外側のみシールと言う感じ。
縁には汚れが付いているので段差ができるのでしょう。
言ってもそれほど繊細なエンジンではないと思うがw
マニホールドフランジ(取り外し済み)の内側がテーパーになっており
締め込む程にシールがマニに密着する仕組み。良く考えられてるわ。
取付けた後にスロットルから覗き込んでみた図。
それにしても汚いな(・_・;)
ブルーのシールが僅かにマニ内に飛び出ているのが気になるが
この段差が、元々谷になっているのであまり影響はないかなと思うけど
繊細なエンジンではないので気にしない事にする(笑)
それよりもあんなルーズな取付方法で良くもまぁ配管内がピッタリ合うなと感心します。
前後のシリンダーともピッタリでした!
せっかくエンジン半下ろしにしたので、ついでの整備もしておきます。
ブリーザーバルブのパッキンですが、しばらく前からオイル漏れを起こしており
納車時にも一度交換してもらっているので、ウィークポイントなんでしょうな。
刺さっているだけなので上で簡単にできそうな雰囲気ですが・・・
こんなに長いときた(・_・;)
これを引き抜くだけのスペースを確保しないといけませんので半下ろしが必須ですね。
こちらも以前予備で買って置いた物があるので、サクッと交換です。
保守部品は個人輸入で何かの機会にまとめて買って置くと良いですね。
送料は高いですが流通価格を考えると安い部品でもまとめ買いすれば元が取れます。
いつまで乗るかによりますが、保守部品は早めにストックしておいた方がいいですね。
もう一つ、半下ろしの際に外したクラッチケーブルも
調整ナットのダストブーツが手に入ったので交換しておきました。
エキパイの熱で焦げてます。。。
ついでに言えば右ダクトの下側も熱で溶けてますからねw
相変わらず市販車とは思えない設計です。
ビューエル社からは単品設定が無かったのですが、ハーレー純正でありました。
というか部品屋さんでXLだかXR系用が売っていたのを買ってみたらピッタリ♪
88年から最近の車種まで共通みたいです。元の車種は何用か分かりませんw
国内流通価格で1000~1500円位のようです。
ワイヤー類の注油もしたし、良いメンテナンスの機会だったかなと。
これで結構色んな場所を点検できたしリフレッシュもできました♪
とまぁ、まだ完全には組み上げてないのですが、あとはタイヤ交換位でしょうか。
次の休みまでには出来上がっている?予定です(^_^)