三菱デリカミニ T-Premium（4WD）試乗記

本日は5月25日に発売が開始された三菱デリカミニに試乗しました。試乗グレードはターボエンジン搭載の最上級グレード、T-Premiumになります。

【エクステリア】


デリカミニの前身であるeKクロススペースと比較して、より力強いフロントマスクになり、デリカD：5に近いデザインになったのが特徴です。
今回はあくまでもeKクロススペースのビッグマイナーチェンジではありますが、車名まで変更する力の入れようであり、三菱自動車のこのクルマに対する期待の大きさがうかがえますね。

【インテリア】


インテリアのクオリティはライバル他車と比べても高いと言えます。特にスイッチ類は軽自動車とは思えないほどクオリティが高いです。ただ、本革ステアリングの革のクオリティだけは高いとは言えず、このあたりは少し割り切られた印象になりますね。

【シート】


フロントシートはサイズもしっかりあって掛け心地も良く、長距離走行も十分にこなせそうなシートになります。逆にリヤシートはシートアレンジを優先させた結果、クッションが平板で長時間の着座がキツいかなと感じられました。

【エンジン・トランスミッション】


660CCターボエンジンとCVTの組み合わせです。装備を充実させた結果、車両重量が1000kg超となっていることもあって、ターボエンジン搭載でやっと納得できる加速力を得ている印象です。ただ、エンジン本体の静粛性は高く、最近のトヨタ車の3気筒車よりも静かなことは印象にとても残りました。

【サスペンション・乗り心地】


やっぱり軽自動車とはいえ三菱のクルマ、乗り心地というか動的質感はライバル他車よりも頭一つ抜けている印象です。とくに舗装の良くない道路を走行した時の足回りの追従性が良く、バタバタ感の少ない乗り心地は高い静粛性と相まって軽自動車ということを忘れさせるくらいの印象でした。

【総括】
今回のマイナーチェンジは車名まで変更するという力の入れようで三菱自動車のこのクルマに対する期待の高さを試乗していても感じましたね。デリカミニというわかりやすいネーミングもあって受注も好調のようなので、これを機に三菱自動車がより元気になってくれるといいかなと感じています。