ここ最近トヨタ「C+pod」や中国の電気自動車「宏光MINI EV」の話題が出ている中、個人的には大本命の三菱&日産の新型軽EVの話題がようやく出てきました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ecc68698d8cd174e84d1a1a0cdcb2835c502a83
日産&三菱の新型軽EVが2022年発売?は、両社の株主向け資料で以前から出ていた内容なので個人的には目新しさは感じにくいです。
記事に記載の「充電1回あたりの航続距離を200km程度」、「国や自治体の補助金を使った消費者の実質負担額は200万円以下」は、私が三菱&日産担当者さんに直接ペーパーで提出した要望書の数値と一致します。
大阪起点で考えると名古屋 or 岡山まで充電せずに走れるなら出発後150km or 200kmのどちらかのSAで待たずに急速充電出来ればOK。
車両価格は、「1km1万円=200km走れて200万円」を希望したので。
技術的に良いものであっても売れなければ失敗作の烙印を押されてしまうことをアイ・ミーブで経験済みなので、「買ってもらえる価格」をメーカーとして吟味したのだと思います。
問題は「充電1回あたりの航続距離を200km程度」が何基準なのか?です。
EPAは我々一般の消費者が、実際に車を買って実際に達成することができる数値に近いです。
MX-30 EVで換算値を計算してみます。
一充電走行距離(WLTCモード)256km
一充電走行距離(JC08モード)281km
EPA基準換算推計値で約178km
JC08 → EPA=178km÷281km=0.633→0.63とします。
WLTC → EPA=178km÷256km=0.695→0.70とします。
EPA → WLTC=256km÷178km=1.438→1.44とします。
参考アドレス
サイト左側の「航続距離」をご覧ください。
https://www.mazda.co.jp/cars/mx-30evmodel/feature/
https://blog.evsmart.net/mazda-mx-30/mazda-to-make-mx-30-electric-vehicle-available-in-japan/
既存のMiEVシリーズのJC08をEPAに当てはめてみます。
アイ・ミーブXに当てはめると、 JC08 → EPA=172km×0.63=約108km
アイ・ミーブMに当てはめると、 JC08 → EPA=120km×0.63=約76km
ミニキャブMiEVバン16kWhだと、 JC08 → EPA=150km×0.63=約95km
ミニキャブMiEVバン10.5kWhだと、JC08 → EPA=100km×0.63=約63km
ミニキャブMiEVトラックだと、 JC08 → EPA=110km×0.63=約69km
それぞれ満充電からの数値です。納得できる数値では無いですか?
と言うことで・・・
WLTCで200kmの場合、EPAに換算すると200×0.7=140kmしか走れない計算になります。
EPAで(普通に走ってエアコンを使わずに)200kmを達成するならば、WLTCだと200×1.44=288km、エアコン消費分として20%上乗せすると、288km×1.2=345.6km
と言うことで、WLTC基準だと約350km程度ないと一般の人が普通にエアコンを使って約200kmは走れない計算になります。
販売する車種は1つのシャシにハイト型(電気のeKワゴン)、スーパーハイト型の乗用(電気のeKスペース)と貨物(ミニキャブMiEVバンの後継、別の言い方をすれば電気のN-VAN)の3車種を要望しました。
三菱と日産で合計6車種販売して少しでも共通部品を増やすことが安い車両価格に繋がると思っています。
あとは安い車両価格実現を名目に現状のアイ・ミーブLEJ電池車に装備されているCHAdeMO充電時の駆動用電池冷却機能が省かれないか?
EVsmartブログ「世界初の量産電気自動車『i-MiEV』が生産終了へ〜 ユーザーの想いを聞いてみた」で記載した内容がどれだけ反映されるかが気になります。
参考アドレス
EVsmartブログ「世界初の量産電気自動車『i-MiEV』が生産終了へ〜 ユーザーの想いを聞いてみた」
https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/mitsubishi-i-miev-to-finish-production/
Posted at 2021/03/17 11:56:21 | |
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電気自動車(EV)&PHEV関連 | 日記