昨年(2023年)8月の
あのブログ と
このブログ でeKクロスEV(サクラ)の駆動用電池冷却に関して検証を行い、夏季の駆動用電池冷却に関して、eKクロスEVはアイ・ミーブよりも進化していることを確認しました。
三菱MiEVのLEJ電池車は、アイ・ミーブ、ミニキャブMiEVともに電池温度が全てのユニットで11℃以上でないと、SOCが少なくても125A放電する充電設備であっても50Aしか充電を受け付けません。
eKクロスEVのある意味でベースである日産リーフでも電池温度が一定以下の温度だとアイ・ミーブ、ミニキャブMiEVと同様にCHAdeMO充電時の電流が制限されます。
eKクロスEV(サクラ)が2022年に発売されてから約1年半程度経過していますが、冬季のCHAdeMO充電に関して私の知る限り情報が見当たりません。
幸いeKクロスEVを丸1日貸してもらえることになったので、1日貸してもらいました。
まず試してみたかったのがコレ。
リーフスパイライトと三菱販売店の測定端末(ノートパソコン)との数値が合致するか?です。
普通なら嫌がられるお願いですが、私の事を良く知っている皆さんなので事前の打診でOKをもらい試してもらいました。
リーフスパイライトなので、表示できる項目は限られますが、ユニットごとの電池温度とセル電圧の最高と最低の3点は同じ数値が表示していることを確認。
「これならアプリ表示値は一定信頼して良さそうですね」と。
またリーフスパイライトだと、1,2,4と3つの数字が割り当てられていますが、三菱販売店の測定端末(ノートパソコン)でも1,2,4とリーフスパイライトと同じ数字でした。
この内容だけでも通常では得られない大きな収穫。
※三菱eKクロスEV、日産サクラの取扱説明書には・・・
「診断機接続用のコネクターには、後付け用品を取り付けないでください。
12Vバッテリーがあがったり、警告灯が点灯したりするなど、思わぬトラブルを招くおそれがあります」と記載が有ります。
接続する場合は、自己責任でお願いします。
この時点での電池温度は最高5.4℃、最低5.0℃と想定通り。
電池残量(SOC)が少ない+電池が冷えた状態で85Aを超えるCHAdeMO充電設備で充電したい!と事前に伝えていたのになぜか電池残量(SOC)は82%・・・。
この状態で充電しても最大電流の約85A付近で充電しないことは明らか・・・。
仕方ないので窓を開けつつ、温度Hi+風量MAX+A/CもONと通常では有り得ない状態で暖房しながら負荷が少ない国道43号線で西へ走らせながら半分無理やり電池残量(SOC)を減らしました。
出発して約35分後、電池温度は最高8.7℃、最低8.1℃と上昇。
その時の外気温は9℃
出発して約55分後、電池温度は最高11.1℃、最低10.2℃と予想以上に上昇。
MAX暖房することで、セルの間に入っている冷却用の金属板が加温され電池温度上昇に寄与したと思われます。
MAX暖房で走らせることがほぼ無いのでイコールコンディションではないですが、私のアイ・ミーブだとここまで電池温度は上昇しません。
出発後約32km走らせて、ハーバーランドumieの立体駐車場の日の当たらない底冷えする中央付近に停車。
到着時の電池温度は最高12.7℃、最低11.7℃、SOC:33%
約2時間10分放置したものの、電池温度は1℃未満低下したのみ。
もう少しSOCを減らしたかったので、さらに西へ。
ここからは窓を閉め、暖房はA/CをOFFにして普通に快適な状態へ変更。
借りてから約44km走らせて、兵庫三菱・クリーンカージェームス山へ。
ここには、最大125A放電するニチコン製CHAdeMO充電設備が設置されています。
充電開始時の電池状態。
電池温度もちょうど良い状態に加温されています。
と言うことで、eKクロスEVとしては最大の約30kWで充電開始。
充電開始後約3分ではまだ最大の30kW
充電開始後約5分で最大の30kWを下回り始めました。
電流が減り始めたころの電池状態。
個人的には充電するにはもったいない状態になったので、このあと充電を中断しました。
充電7分。SOC:20%→41%
兵庫三菱・クリーンカージェームス山から約10km走って再度CHAdeMO充電。
ハセテック製CHAdeMO充電設備なので、電圧や電流も充電設備の液晶画面で把握できます。
インパネの表示はこんな感じ。
充電開始時の電池状態。
充電開始後約3分で電流が減り始めました。
充電電流がどんどん減っていきます。
充電6分。SOC:34%→50% 充電電力量:2.70kWh
その後、休憩も兼ねて普通充電を行おうとすると思わぬトラップが!なぜか普通充電できません。
古めの普通充電設備だからかも?と思い、場所を移動し設置から1年程度の新しい普通充電設備でも充電出来ず。
eKクロスEVの使用期間、普通充電設備の運用期間から、車・充電設備の不具合ではないと考えられます。
もしかして?とステアリングリモコンを操作して確認すると・・・
23時から翌朝7時までの間だけしか普通充電を受け付けないようにするタイマー充電が有効になっていました。
タイマー充電を無効にするとすんなり充電が始まり一安心。
返却時刻が近付いていたので、そのままお店に戻り返却。
今回の自由研究は色々な意味で課題を残す形になりました。
返却時にタイマー充電が有効になっていたことを伝えると「お店だとCHAdeMO充電で充電することが多いので気付かなかった。よこよこさん以外ならあの状況でリカバリーは出来なかったと思う」と言われてしまいました。
車の返却と共に出発時に注文していた我がアイ・ミーブのエアコン吹き出し口を受け取りました。
上記の経緯から?か請求額は少し安めになっていました。
翌日に行った我がアイ・ミーブのエアコン吹き出し口の交換作業は
こちら。