金沢の料亭「つる幸」
初めて伺ったのは10年ほど前だったと思います。
伝統的な日本料理の上に何か新しいもの生み出そうという気概をひしひしと感じる料理と素晴らしい味、器と盛り付けの美しさにただただ感動しました。
その後何度か伺っていましたが、先日新聞に廃業の記事が。
言っておかねばならないとすぐに予約。
最後かもしれないと思い最高の料理をお願いしました。
小食なので量を減らして、その分質の高いものをと伝えました。
(写真は拾いものなので消すかもしれません)
変わらぬ佇まい。
この日は全国的に被害が出ている大雨で実際にはもっと薄暗かったです。
立派な和室の真ん中にちょこんと設えられた二人掛けのテーブル。
畳の上に座るつもりでお願いしていましたが、女性同伴だったので了承。
最初に時間割などいろいろお願いしていたことの確認を細かく丁寧に説明を頂きました。
このあたりの気遣いはさすがです。
食事が始まりました。
(パクリ写真ですがまあこんな感じ)
とにかく高級食材のオンパレードって感じでした。
鱧がやたら多かったのは、旬だし良いものが手に入ったからだと思います。
量を少なくとお願いしていましたが、お値段の関係上どうしても品数が多くなってしまったようで、正直言って主菜が出るころにはお腹一杯でした。
それでもデザート(旬の果物のゼリー寄せ)は最高に美味しかったので押し込みました。
ちなみに主菜二品目の仙台牛のレアステーキは霜降り過ぎて「これ脂身じゃない?」ってくらいだったのはきつかったです。
こんな感じ・・・
2時間で12品という超ハードワークをこなされた河田板長、変わらずしとやかな大女将にお礼を。
そして雨の日だけに感じられる嬉しさなんですが、玄関から門の外てタクシーに乗るまで傘をさしての見送りを受けてお暇させていただきました。
最高の称号を持つお店に伺う際は絶対に注文など付けてはいけないと反省した日でした。
閉店までわずか。
もう一度お邪魔させていただこうと思います。
Posted at 2018/07/08 19:17:57 | |
トラックバック(0) |
料理 | 日記