古いオーディオですが、CDプレーヤーが壊れていました。かれこれ2年以上修理しておらず、最近はもっぱらiTunesのサブスクをソースに新旧の音楽を楽しんでいましたが、ライブラリーされていない音源などもあるのでCDプレーヤーを修理したいと思っていました。
DENONのDCD-7.5Lという機種で、20年以上使っています。PRESTAというミニコンポのユニットですが、購入時はONKYOのINTEC275と迷いながらも購入を決めたセットでした。ONKYOはキラキラした音でしたが、長く聴くには地味ながらもしっとり聴かせるDENONの方が良いと判断した覚えがあります。
さて、この機種は音飛びが起こりやすいのかもしれません。
この20余年に音飛び症状で3回ほど修理に出しています。アンプのセレクターリレーの暴走も頻発不具合だと思いますが、最後にまとめて修理した時に、おそらく修理はこれが最後になると言われました。
パーツがもうなくなるとかなんとか言っていた気がします。
とりあえずメーカーに電話をしてみました。
症状を聞くだけで即座に9割以上の確率でピックアップ不具合だろうと言われました。しかしそのピックアップは生産終了に伴いパーツ欠品、よって修理対応不可との事。以前聞いていたことと整合します。
20年使っていた愛着もあり、なんとかしてこのまま使い続けたいとアドバイスを求めるとパーツを入手できれば修理対応するとサービスマンに言われました。
なんとなくこの言葉に含みを感じ、ネットで情報収集をして見ると、レーザーピックアップはKSS-240Aというもので汎用のパーツだということがわかりました。そしてサードパーティー製品がAmazonなどでも売られていることもわかりました。
このサードパーティーは相性などもあり、あるいは品質のバラツキなどもあり一長一短です。
とあるブログにたどり着くと、実は純正品も流通していることを知ります。また、サードパーティーと純正品の見極め方など、有意義な情報が書かれています。
中国の業者から送料込みで約4,000円で購入したものがこちらです。
メーカーはSONYなのですが、化粧箱のどこを探してもSONYとは書いてありません。
しかしICの形状や型番記載の有無、字体などから正規品の特徴を有しています。もし認識しなければ返品交換対応を謳っている業者でしたので、ものは試しです。
外装を剥がしメカニズムにアプローチしていきます。静電気が致命傷になりうるとの事でしたので、放電をしてから着手です。
構造を理解しながら分解を進めていく事でピックアップにたどり着きました。
左が不具合品、右が今回購入した修理用パーツです。ピックアップ筐体の色味が若干違う気がするものの、ここで何か対策があるわけでも無いのでこのまま進めていきます。
さて、交換自体はあっという間に完了です。
CDの読み込みや音飛びについては改善しているでしょうか?
早速CDを入れ試聴しましたが、音飛びは完全に解消されました。
果たして今回の修理パーツが正規品であったのかパチモンであったのか、結局のところ不明でしたが、これでしばらく音楽を楽しんで聞くことができそうです。
Posted at 2021/05/05 15:00:01 | |
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