昨日到着したKIND SUPPLY社のTender Moctoe Boots、一晩眺めましたがなかなか良いです。
生成りの状態で履きたいとは思いませんが、製品としてまっさらなこの状態は今だけ味わえる特権なので、充分に堪能します。
下ろすのが少々勿体無い。
こんなブーツはなかなか無いですから。
Rolling dub trioさんから生成りの栃木レザーで作られたミッドカットブーツがあるようなのですが、限定品なのでしょうか。現在は市場にありません。
そんなありがたいテンダーブーツに名残惜しい気持ちを持ちつつ、次のエイジングステップに移っていきたいと思います。
日光浴を施し飴色にしていきたいと思います。
イメージはこんな感じ。
そのまま履いても経年変化は起こるのですが、ある程度均一なベースを作ってから味わいを深めたいと思ってます。
均一な日焼けをするには、防水スプレーを塗布することから始まる様です。フッ素系の防水スプレーが機序的に良い様です。
コロニルの防水スプレーが推奨されていましたのでこちらを塗って日光浴の準備をします。
防水スプレーを塗ると汚れ防止になり、経年変化を均一に促す様です。外の汚れも水性・脂性色々ある上に、汚れた手で触れても革がどんどん吸い取ってしまうので、プロテクションをかける意味合いがあるようです。
一方諸刃の剣になってしまうのは、このコロニル防水スプレーはUVカット機能を有しており、日焼け効果を阻止しようとする様です。
じっくりと焼いていく必要がありますね。まもなく10月に差し掛かって、紫外線量も減ってくるので1ヶ月以上の期間を想定する必要がありそうです。
ヌメ革のオフシーズンですね。
このブーツのプレケアを中心にまとめられたYouTubeを見つけました。
30分ほどの長めの動画で、好きな人には堪らない内容ですが、日焼けの結果を見たい方は19:08あたりからご覧になると参考になると思います。3週間の色調変化も見ることができ、大変面白い動画だと思います。
前段はオイルアップについての考察が中心で、部分ごとにラナパーやその他のオイルを塗り分けて、日焼けの進行度合の違いを期待されている様です。
こんがり焼けたきめ細かい皮革表皮は、なんとも言えない美しさです。
おそらくレッドウイングの9875と同じような楽しみ方ができると思います。
どちらが良いという話ではありませんが、0ベースで育成する楽しみがある点で、このテンダーブーツは期待ができます。
さて、コロニルの防水スプレーを塗り終わりました。
2回に分け結構しっかり吹きかけました。しかしこのヌメ革の吸収力は凄いです。水捌けの良い最新のグランドの様に、10秒も経つとカラッと乾いています。
私はあまりオイルアップをしない派で、ブラッシングを中心に、革の持つ力を信じたいと思っています。とはいえ、出生のわからないこの革のポテンシャルがわからないので、どうなるのかはやってみないとわからないですね。
先日購入したコルボのヌメ革の財布は、約1ヶ月でこんな感じに育ちました。オイルやワックスは入れていませんが、自力でここまでツヤが出る様になってきました。
バダラッシカルロ社のミネルバリオシスの革質がいかに良いかがわかります。
栃木レザーの経年変化にも興味があり、まさにヌメヌメ沼を進んでいる、そんな気がします。
Posted at 2022/09/29 10:06:53 | |
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