• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2016年08月23日

エグザンティアが選ばれる理由とは

エグザンティアが選ばれる理由とは かつてCG(カーグラフィック)誌では長期テスト車両として1995年モデルのシトロエン・エグザンティアを採用していました。1995年3月号から1999年12月までの4年9ヶ月間。

長期テストを担当していたのは、今は亡きCG元編集長の小林彰太郎氏。4年9ヶ月の間に走った距離は10万3,400km。CG長期テスト車両としては極々平均的な?扱われ方だったでしょう。

二玄社からは長期テストのまとめとして、「長期テスト シトロエン エグザンティアV-SXの全記録」という冊子が発売されていました。すでに持っていらっしゃる方も多いかと思います。

私もその一人。いつかエグザンティアを所有したいという希望を持っていたので、発刊当時に東雲のSABにあったリンドバーグ(…だったかな?)で買い求めました。

さて、長期テスト開始後に、CG愛読者のエグザンティアオーナーに対してアンケートを実施しています。その結果がたいへん興味深いのですが、エグザンティアを振り返るという意味で備忘録として取り上げてみましょう。

180人ほどのオーナーから得られた回答から、エグザンティアを選んだ理由は・・・

 ・ほどよいサイズのしゃれたボディと広く気持ちよい居住性
 ・4人がどこに乗っても楽なインテリア
 ・ワゴンとしても使える多用途性
 ・絶妙な乗り心地とシャープな操縦性(特に高速で)の両立
 ・適当な価格
 ・“気体と液体”に浮かんだ独特のサスペンション
 ・シトロエンの冒険を恐れぬ革新性
 ・ヒューマンな設計思想に対して長年深い関心を抱いていた
 ・ユーノス800を買うつもりでショールームへ行ったら、気持ちが変わった
 ・国産車とまったく異なる顔つき(尻つき?)がいい
 ・ドイツ車ではないこと
 ・まだ走っている台数が多くはない


エグザンティアを選んだ理由ってオーナーそれぞれあるかと思います。でも、その根幹にあるのはシトロエンというブランドに対する安心や信頼があるのではないかと考えます。

また、大きすぎず小さすぎずという適度なサイズはエグザンティアの利点だったのかもしれません。それでいて、他の何にも似ていないという特異性はあったと想像できるのではないでしょうか。

このアンケートではエグザンティアオーナーの前車についても触れています。180人中1/3がシトロエンオーナーで、2/3はエグザンティアが初めてのシトロエンという結果となっています。大雑把に言えば、日本のエグザンティアオーナーの縮図かもしれません。

つまり、60%以上のオーナーがエグザンティアが初めてのシトロエンということになります。オーナーにとって故障に対するネガティブなイメージは持っていたのかもしれませんが、これは意外な結果と感じました。エグザンティアはシトロエンの敷居を下げたのかもしれませんね。

1995年当時、シトロエンの販売元は西武自販とマツダ(ユーノス)の2つの系統にわかれていました。西武自販(直営・代理店)は96店舗、ユーノスは250店舗。ユーノスは西武自販の2倍以上の強力な販売網が築かれていたのですね。

そこで、アンケートはオーナーの購入先ディーラーについて。西武自販:ユーノスは41%:59%という比率。意外にも西武自販が健闘しているのは驚きに値します。新規参入インポーターよりも西武自販に対する信望が少なからずあったのかもしれませんね。

グレード比率について。SXとV-SXの2つの構成。サスペンションシステムが前者はハイドロニューマチックなのに対し、後者はハイドラクティブⅡ。当時の価格差はV-SXの方がおよそ40万円高の設定。

上級グレードのV-SXを選んだオーナーは全体の60%にも及ぶという結果だとか。進化したハイドラクティブを味わってみたかったというオーナーが結構多かったということでしょうね。

他にも設問はあったようですが、ざっと纏めるとこんなところ。

エグザンティアは販売が終了してからすでに16年経ちます。ベルトーネが手掛けた流麗なデザインは秀逸なもので普遍的と言えるでしょう。

最後に。長期テストを担当した小林彰太郎氏が次のように述べています。

『CG長期テスト車は長くても2年くらいで次の車と交代します。ところがエグザンティアに限っては、足かけ5年と10万km+にわたり、延々と使い続けました。理由は単純で、実用車としてこれほど役に立つ車はないと、担当者の私がすっかり満足して愛用したからです。(~中略~)エグザンティアに限らず、シトロエンという車は、この上なく便利な道具だという以上の、言葉ではちょっと表現できないなにかを持っているようです。』

  ≪画像は拝借しました。≫
エグザンティアの長期テスト担当を終えた小林氏はその後、自身のマイカーとして新車のエグザンティア(後期型)を普段の足としてご購入。エグザンティアにはやはり人を惹きつける何かを備えたクルマのようですね。
ブログ一覧 | シトロエン | 日記
Posted at 2016/08/23 21:41:01

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

納税完了!
彼ら快さん

愛車と出会って2年!
モモコロンCX-30さん

祝・みんカラ歴5年!
おだんちょさん

嫁さんとドライブしたら最後の最後に ...
エイジングさん

田植え(彩のきずな) 雨が降るま ...
urutora368さん

創業50周年!! 30%OFF!! ...
倉地塗装さん

この記事へのコメント

2016年8月23日 21:54
こんばんは!

エグザンティアを選んだ理由・・・
・シトロエンだから
・エグザンティアだから
・ハイドロニューマチックだから
・あまり人が乗っていないから
・地味で落ち着いていて目立たないから

結果、13年も乗ってしまいました(^_^)/

CGのエグザン本、私ももちろん持っています!
購入時に新西武から頂きました。
宝物です(^O^)/
コメントへの返答
2016年8月24日 5:21
エグザンティアに魅了された方は多いですね。理由はオーナーによってさまざまあるでしょうけど、sahi_moriさんがおっしゃるように“エグザンティアだから”というのはすべてを物語っているように思います^^; 

また、“あまり人が乗っていないから”、“地味で落ち着いていて目立たないから”というのは隠された理由なのかもしれませんね。

>購入時に新西武から頂きました。

オーナーともなればいただけたんですね。私も宝物です♪
2016年8月23日 22:25
コメント失礼します。

つい先日エグザンティア(ハイドラクティブ車)同乗試乗させて戴きました。
オーナーもおっしゃってましたが意外と早くて特に高速が最高だと話してました。
一般道で同じコースを走らせ比べてみると、マンホールや段差などCXでは感じない突き上げや、足がバタバタする感じはすぐに判るものでした。(以前所有していたシャンソンよりは良かったですが……)
時代も違いますし、想定してるスピード域も違うんでしょうが正直バネ足との差が縮まってしまったような印象を受けました。(SXだとまた違うんでしょうね)
ただ意外にかなりの荷物も積めるあのパッケージング、ボディデザインは現代でも魅力的です。
やはりインテリアがもっとアバンギャルド?エキセントリック?ならシトロエンとしての魅力はグッとアップして評価ももっと上がったんではないでしょうか……。
コメントへの返答
2016年8月24日 5:36
ようこそお越しくださいました。コメントありがとうございます。

残念ながら私はエグザンティアに触れたことがないのですが、試乗程度(中期ブレーク)で感じたことと言えば、雲上のようなフワフワとした乗り心地は感動を覚えました。

>正直バネ足との差が縮まってしまったような印象を受けました。

サスペンションは好みによってわかれるかと思います。SX(ハイドロニューマチック)を選んだオーナーが40%いるということは実は素性の良さから選んだのかもしれませんね。

個人的にはエグザンティアのパッケージングやデザイン、サイズを超えるシトロエンはないと考えます。今振り返ってみても、素晴らしいクルマだったと思います。

インテリアに対する評価はわかれるところですが、私自身は否定する考えは持っていません。却って普遍的なのだと思います。
2016年8月23日 22:47
こんばんは!

私も2000年秋にXantiaを購入した際、今の主治医からCG別冊本を戴きました。

今乗っているC4 Picassoに乗り換えるかXantiaに乗り続けるか当時は悩みました…

当時、車酔いし易かった嫁さんがXantiaから車酔いしなくなった事を思い出しました^^;
コメントへの返答
2016年8月24日 5:42
コメントありがとうございます。

やはりオーナーともなれば、この本はいただけたのですね! 私もエグザンティアを購入していれば、1,000円を支払わずに済んだかも(^_^;)

エグザンティアは他のクルマには乗り替えるには、悩むほどの魅力があったのですね。

そう言えば、エグザンティアからC4ピカソへ乗り替えられたオーナーさんは意外に多かったようですね。共通する何かがあったのでしょうね^^;
2016年8月24日 0:55
こんばんは!

勿論、元xantiaオーナーとして「シトロエン エグザンティアV-SXの全記録」は当時そして今も手元にありますよ!
xantia購入時には小林氏の長期テストはあまり意識していませんでした。
購入と同時にこの冊子を読むタイミングでした。
影響を受けたわけではありませんが、私も結局16年110,000kmを走ると言う、クルマ人生で一番長くそして多くを走行したクルマとなりました。

そして今現在も所有し現役で毎日の足として走っているxantiaを思うと普段の名車であった事は疑う余地はありません。

ベルトーネデザインは今も尚色褪せることの無い素晴らしいデザイン。
加えて扱いやすいサイズと極め付けはハイドロと他に類を見ない走りっぷり!
個々に見れば個性豊かな独自技術やデザイン、優秀なパッケージング。
普通の名車ではあるがそこには非凡な個性が詰まってるから名車なんですね!
コメントへの返答
2016年8月24日 5:53
コメントありがとうございます。

エグザンティアオーナーさんは必携なのでしょうね。エグザンティアを手放しても冊子は愛用している方がいらっしゃるのもエグザンティアのクルマの良さを表しているのかもしれませんね。

エグザンティアには一度乗るとなかなか手放せない魅力を備えたモノを持っているのですね。永く所有されている(た)方が多いのも特徴ですね。

小林氏の長期テストレポートからエグザンティアのファンになった一人ですが、結局所有する機会に恵まれませんでした。私が所有するとすれば、セダンのSXと決めているのですが、この先タイミングに恵まれる可能性は低そうです(*_*)

>普通の名車ではあるがそこには非凡な個性が詰まってるから名車なんですね!

何の変哲もない至って普通のクルマなのですが、デザインやパッケージングが素晴らしく絶妙です。「非凡な個性が詰まっている…」、名言ですね♪
2016年8月24日 6:57
元Xanオーナーの熱い思いがまだまだすごいですが、私も手放す事になったらそうなりそうです。
オールドシトロエンのような強烈な個性も無く、当然、現行車のような華やかさも無く、それでもファンが多いというのは不思議なクルマですね。
私にとって移動手段としてしかクルマを考えていなかった若い頃、縁あって最初に手に入れた、クルマを好きにさせてくれた素晴らしいクルマなんです(今のは2台目)。
コメントへの返答
2016年8月24日 20:08
コメントを寄せてくださった多くの皆さんがエグザンティア(元)オーナーということからも、エグザンティアというクルマの偉大さが表れていると感じます。

おっしゃるように、旧いシトロエンからすると個性は薄れた感は否めませんが、今こうして振り返るとちゃんとシトロエンらしさがあると思います。不思議なクルマですね^^;

エグザンティアにはまた欲しいと思わせる何かが備わっているのですね(^^)♪
2016年8月25日 16:16
ありがとうございます

褒められているようで嬉しいです
CG読んでいなかったので、当時は知りませんでした

失礼いたしました
コメントへの返答
2016年8月25日 20:24
エグザンティアいいですよね(^^) セダンのデザインが特に好みです。

エグザンティアはデビュー当時から気になる存在で、CGは書店で立ち読みしていました(^_^;) 
2016年8月26日 22:51
セダンらしくトランクリッドがもう少し長ければ…

406じゃなくエグザンティアを選んでいたと思います。
コメントへの返答
2016年8月27日 0:19
新興国向け以外は積極的にセダンはつくらないシトロエンですが、エグザンティアはシトロエン流セダンの解釈なのかもしれませんね。

プロフィール

「C5エアクロスで初の上京。走行途中、富士山🗻を拝むことができました。富士山ってやっぱり偉大よね😊」
何シテル?   05/04 21:20
クルマ大好きです。日本車、ドイツ車、イギリス車、イタリア車、フランス車、スウェーデン車などなど。ブログではいろいろなことを記していて、時には違った切り口で記して...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/5 >>

   1234
567 891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

Avatar blue 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/22 20:58:34
PSAのAH01ディーゼルエンジン年越せず終了か?? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/11/21 20:54:57
メルセデス・ベンツがエントリーモデルを削減。高級路線にシフト 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/05/30 21:11:11

愛車一覧

シトロエン C5 エアクロスSUV シトロエン C5 エアクロスSUV
正直なところ、SUVは一生縁がないものとずっと信じてきました。ところが、フェイスリフト版 ...
プジョー その他 プジョチャリ (プジョー その他)
2001年秋頃に307がデビューした際に、モニターキャンペーンを実施していて、プジョーの ...
プジョー 406 セダン プジョー 406 セダン
左ハンドルかつMTという稀有な存在。日本仕様は「Sport」とネーミングされたグレード名 ...
ルノー ルーテシア ルノー・スポール ルノー ルーテシア ルノー・スポール
ルノークリオR.S.のコンパクトながらルノースポールが手掛けたエンジンなどのチューニング ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation