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2018年08月25日

ルノークリオ2 R.S.V6 Ph.2を考える

ルノークリオ2 R.S.V6 Ph.2を考える かつて初代ルノー5(サンク)をベースにミッドシップ化した5ターボというモデルがありました。

リアのワイドフェンダーがとても迫力があって、主にラリーで暴れ回っていましたっけ。カッコ良かったですね。

その5ターボの再来とも言うべきモデルが、クリオ(日本名:ルーテシア)の第二世代をベースとして登場しました。その名はクリオR.S.V6。販売開始は2000年のこと。

ルノーのモータースポーツ部門を担うルノースポール(R.S.)が開発に関わっているモデル。R.S.モデルはPh.1(前期型)とPh.2(後期型)にわかれます。

Ph.1はTWR(トムウォーキンショーレーシング)のスウェーデン工場で生産されました。(2000年~2002年)

一方、Ph.2はかつてアルピーヌを生産していたフランスのディエップ工場で生産。(2003年~2005年)

Ph.1はかなり「じゃじゃ馬」な性格の持ち主らしいですが、Ph.2はハンドリングが見直されて運転しやすくなったという話は有名ですね。

ここでは後期型となるPh.2の方を取り上げます。パフォーマンスについては今さら言うまでもないので、ちょっと視点を変えてボディカラーです。

日本ではルノージャポンがPh.1も含めて極少数ですが正規輸入販売を手掛けていました(驚  専用のカタログが存在するのか不明ですが、総合カタログには載っていました。

フランス本国版のPh.2カタログの持ち合わせがあるのでご紹介。
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2003年4月発行。総22ページ。

簡単に中身を。
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全部はご紹介しませんが、R.S. V6の魅力を写真で伝える、まるで写真集のようなつくりのカタログ。眺めていても飽きません。

さて、ボディカラーラインナップは・・・
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標準カラーとなるのが、この 赤・銀・青 の3色。

中でも“Bleu Iliade(ブルーイリアッド)”はもはやイメージカラーとでも言うべきカラー。

R.S. V6と言えばこの鮮やかなブルーというイメージが強いですね。

これら標準3色以外に、特注カラーに相当するパーソナライズカラーの用意があったよう。
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  (1)“Marron Callisto(マロンカリスト)”
  (2)“Jaune Saturne(ジョーヌサターン)”
  (3)“Gris Lune(グリリューン)”

これは観たことがない気がするので、確認のためヨーロッパまで出掛けてみることにしましょう。

■“Marron Callisto(マロンカリスト)”
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  ≪画像は拝借しました。≫
これはシブい! ブラウンのR.S.って意外性があってカッコいいですね。

■“Jaune Saturne(ジョーヌサターン)”
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  ≪画像は拝借しました。≫
鮮やかなイエローのR.S.。どちらかと言うと、レモンカラーに近いか。

■“Gris Lune(グリリューン)”
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  ≪画像は拝借しました。≫
べた塗りしたセメントっぽい感じの塗色。メガーヌ2R.S.限定モデルでも見かけたカラーか。

それぞれ個性のあるカラーですが、クリオR.S. V6のブリスターフェンダーを巧く表現する絶妙なカラーリングですね。

中でも“Marron Callisto(マロンカリスト)”は本当にシブい! これ以上の表現が見当たらないほどのシブさ。こりゃたまりませんね。

ところで、中古車サイトには現在こんなカラーのルーテシアR.S. V6絶賛販売中!
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  ≪画像は拝借しました。≫
詳細は載せませんが、この車両は先ほどのカタログに載っている“Jaune Saturne(ジョーヌサターン)”とは明らかに色味が異なるんですね。

ちなみに、この車両はルーテシアなのでルノージャポンが正規輸入販売した車両であることは明らか。これはいったい?

調べてみると、こんなことがわかりました。
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  ≪画像は拝借しました。≫
“Jaune Sirius(ジョーヌシリウス)。

クリオ3R.S.では馴染みのあるボディカラーでした。
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  ≪画像は拝借しました。≫

“Jaune Sirius(ジョーヌシリウス)はクリオの2(第二世代)最終期から3(第三世代)に掛けて登場していたので、時期的に両モデルに混在したんでしょうね。

当時のルノージャポンが日本仕様として「ルーテシアR.S. V6」を販売したこと自体が大英断でしょう。もともそ生産台数がそう多くはないので、日本に導入した台数は相当少ないはず。

そんな中で、件の“Jaune Sirius(ジョーヌシリウス)の日本仕様についてもう少し調べてみたら、全販売台数はたったの5台! (詳しくはコチラ

販売価格はあえてここで記載しませんが、信じられないくらいのプレミア価格(驚  走行距離が年式の割にかなり少ないこととガレージ保管車両とのことなので、外観機関とも良好なのでしょう。

こうなると、車齢13年が経って買いやすくなるかと思いきや、お金がないと手が届かないモデルというのは一生涯縁がなさそう。(←買うのか?)

もし仮に所有するとなれば、それなりのスキルを持ち合わせていないと、パフォーマンスを余すことなく引き出すことができないでしょう。

R.S. V6のベースモデルのナローボディー2LのR.S.を所有した経験から言えば、小さなボディの方が気負うことなく乗れるので、2Lで必要にして十分です。

2LのR.S.の程度の良い車両が年を追うごとに少なくなる現実を見る一方で、R.S. V6は性格からか丁寧に扱われているため、走行距離が少ない車両が多いのは興味深いことです。

5ターボやスポールスパイダーなどと同様に最早コレクションアイテムなのかもしれませんね。
ブログ一覧 | ルノー | 日記
Posted at 2018/08/25 23:13:45

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この記事へのコメント

2018年8月26日 4:25
こんにちは

本国のカタログお持ちとはさすがですね 自分もルノージャポンのカタログでもよかったのでもらっておけばよかったです^^;
V6ph2のジョーヌシリウスは正規カラーではなかったんですね
自分もこの中古のV6見てましたが本当にプレミアムな価格ですね

数年前まで近所にまさにブルーのph2V6に乗っておられる方がいたのですが、スゴイ存在感でした 車に興味無い人でもただ者ではないルックスにおおーってなりますからね(笑)
コメントへの返答
2018年8月26日 8:52
こんにちは^^;
クルマカタログは原則タダで集めることにしているのですが、海外仕様やなかなか手に入りにくい仕様に限ってはお金を出して買っています(^_^;)

クリオ2R.S.V6はやはり特別な存在なだけに当然コレクションの対象です。たまたま出物が見つかりました!

青・銀・赤は日本に正規導入していたようですが、後に黒や黄(ジョーヌシリウス)がこっそり?数台規模で導入したんですね。あと、レザーシート仕様も10台(青・赤)導入したようです。

程度が抜群に良さそうなので、新車販売価格以上の価格設定は強気です。

FBMなどのイベントでしか間近で観たことがないのですが、仮に街中で出逢ったとすればハンパない存在感に誰でも目を惹きやすそうです(笑
2018年8月26日 7:57
おはようございます。

先週、女神湖周辺の交差点でPhase2の銀を見かけました。
まじまじと見たかったのですが、進路方向が違いそれっきり(T_T)
いい音させて走ってましたよー(^^)
コメントへの返答
2018年8月26日 8:59
こんにちは^^;
メガーヌオフ会で出逢われましたか! 

そもそも存在感がハンパないので、出逢った際には目を惹くでしょうね。心地良い音を奏でているのでしょうね。凄いモデルですよね(^^)
2018年8月26日 12:26
なんとPh1はスウェーデン製でしたか!
TWRが関わっていることは知っていましたが、スウェーデンで生産していたとは知りませんでした~。Ph1のファブリケーションナンバーを確認したところ工場コードは''H''となっていました。HはかつてRib-Haren (ベルギー)工場のコードだったようですが、ここは1997年で車両生産から撤退しているので、その後は別の工場のコードを当てたのでしょうね。

そういえば2004年にディエップ工場を見に行ったときに、工場裏にたくさんのV6ホワイトボディが並んでいました!日曜日で閉まっていたので、フェンス越しに覗いただけでしたが(笑)

色の研究も楽しいですね!
Marron Callistoは確かに渋い。Gris Luneもなかなか好きです。

今回も楽しい記事ありがとうございました。
コメントへの返答
2018年8月26日 16:57
調べていくうちにPh.1がスウェーデン・ウッデバラにある工場で生産されていたことが判明しました。

さらに読み解いてみると、ボルボC70も生産していたようです。(間違いなければの話ですが)

Fab.ナンバーから工場コードがHだとすれば、引き継いでいるということでしょうかね。

ディエップ工場へ見学訪問されたのですね! 羨ましい限りです。かつてR.S.を愛用した者として一度でも訪ねてみたいとずっと思っています。ホワイトボディが並んでいるのを眺めるだけでも十分ですね。

パーソナライゼーションカラーがいくらかのエクストラコストが掛かるのか不明なのですが、こうした取組みがR.S.にもあったことは興味深いことです。マロンカリストもグリリューンもぜひ見てみたいです♪

こちらこそ、Fab.ナンバーに関する貴重な情報提供をありがとうございました。
2018年8月27日 23:07
ボルボ・C70もですか!大手だけど少量生産車って意外性が面白いですね。他にもフィンランド製のポルシェ・ボクスターとかハンガリー製のアウディTTとか探すと色々出てきます(笑)

今度ディエップ工場訪問ネタもブログに書こうと思います。

パーソナライゼーション・カラーは興味深いですね。BMWインディビジュアルとかメルセデスのデジーノみたいな感覚でしょうか。クリオV6ほどのモデルならそういうプレミアム性があっても納得ですね。

Ph2のFab.ナンバーはちゃんとディエップを示す'K'スタートになっていました!
コメントへの返答
2018年8月28日 21:24
私の少ない英語読解力ではそのように読み取れました(^_^;)  少量生産車だからこそ委託生産していたということなのでしょうかね。

パーソナライゼーションカラーについては、レザーシートを選べたようです。茶・青・ベージュなどボディカラーによって5色から選択可能でした。

それなりの価格帯のモデルなので、特別感は味わいたいでしょうから、オーナーの好みに合わせて選べるのは贅沢ですよね。まさにBMWインディビジュアルなどと同じ考え方なのでしょうね。

ディエップ生産車両はFabナンバーはkなんですね。面白いものです。ディエップネタ楽しみにしております!

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