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2019年10月06日

なぜSUVは流行っているのか

なぜ日本を始め世界中でSUVが流行っているのか。

ミニバンでもなければ、ステーションワゴンでもハッチバックでもセダンでもない、まったく別のジャンルが持てはやされる理由とは?

突き詰めて考えていくと、よくわからなくなってしまいました。そんなときに興味深いWebサイトに行き着いたので、引用しながら考察していきたいと思います。(下にリンクを貼っています。)

主題となるSUVの前に、まずはミニバンの特徴について次のように述べています。以下引用します。

>実はこのスライドドアは、極めてエンジニア泣かせの代物なのだ。端的にいえばボディ剛性がどうしても低くなる。
>スライドドアを採用するのは乗降性を上げるためだ。だから床板を可能な限り下げたい。すると床板の厚みが取れない。となると立体構築した床板で剛性を確保できなくなる。さらにあまり顔をかがめずに乗降できるように、ドア上部もできるだけ天井近くまで解放したい。こうなると鴨居部分で剛性を出すこともできない。
>乗り込んだ後はウォークスルーが求められるので、剛性を稼ぎ易いセンタートンネルも使えない。つまりボディの剛性を担保する構造のほとんどが却下された状態で、「設計せよ」といわれるわけだ。

(引用終了)

空間をできるだけ多くとろうとすると、床板の厚みも十分確保できなければ、天井部もこれまた同様です。

日本車の至れり尽くせりの装備で付加価値となるのがウォークスルー。これもセンタートンネルが犠牲となるため期待ができないということです。

エンジニアにとって、ミニバンの開発は想像を絶する以上に苦労があるようですね。ヨーロッパでミニバンが流行らないのは安全性に付随する剛性をしっかり担保したいからというのが最大の理由と言えるでしょう。

続いてこんなことも述べています。引用します。

>かくして恐ろしいことに、ミニバンのユーティリティを確保するための全てのしわ寄せはクルマの基本骨格であるシャシーに集中する。(~中略~)高速走行はしないにしても、宿命的に乗り味の良いものには仕上がらない。

>ということで、セダンより広い室内空間を持ちながら、デザイン的にスタイリッシュで、走行性能面でも優れたものを作ろうと思うと、自然とSUVが浮上する。

(引用終了)

床板も天井も厚みをとれないとなると、結局はシャシーの剛性がしっかりと確保できないことに繋がり、どんなに頑張っても乗り味は向上しないのですね。

そこで、走行性能は高いものの重心の低いセダン以上に空間の広いSUVが強く求められるわけです。

ミニバンは多人数を一度に乗せられることが最大のメリットなので、主に子育て世代に重宝されています。ただ、ライフスタイルの変化があればほんの数年間で持て余してしまう可能性が高いモデルでもありますね。

続いてこんなことを述べています。引用します。

>セダンはどうしても「クルマがステータス」であった時代を引きずっている。カローラよりコロナ、コロナよりクラウンという序列のイメージは今でも消え難く残っているのだ。

>しかし、SUVにはそういうものがない。
(~中略~)SUVには序列感が希薄なのだ。財力や社会的立場がクルマの選択に入り込み難い。古臭い世間体から解放された自由がある。

>なぜそんなことが起きるのか。それはそれぞれのSUVはコンセプトが少しずつ違うからだ。ユーザーは自分のスタイルに合うものを選んでいく。だから一直線上の序列に並ばない。

(引用終了)

セダンは歴史が古く、ヒエラルキーといったものが存在するのは事実。しかし、SUVはセダンより比較的歴史も浅く、社会的立場の上下に関係なく、私たちのカーライフにすでに入り込んでいるのは奏功しているのかもしれません。

今や日本車勢のセダンはラージクラスは安泰してはいるものの、マークXは生産終了が発表されたように衰退しているといっても過言ではないでしょう。

ヨーロッパではファストバックと呼ばれるまったく新しいクーペスタイルのセダンが各ブランドから登場しています。

SUVが流行っているのと同様に、セダンをセダンと割り切らない使い方が主流になってきたのかもしれません。

そのうち遠くない将来にSUVが廃れていって、これまでとはまた違ったジャンルかまたは従来のモデルが流行りを見せていくことが可能性としてあり得るかもしれませんね。

※記事引用先
ITmediaビジネスオンライン  10月1日(火) 7時5分
SUVが売れる理由、セダンが売れない理由



※10月7日 21時追記
上記記事とは別に、vertinさんが関連記事をご紹介いただいたのでリンクを貼ります。
ベストカーweb編集部 2017年7月29日
なぜ脱セダン、SUV全盛なのか? 水野和敏 語る 『SUVは非常識の組み合わせ』
ブログ一覧 | クルマ | 日記
Posted at 2019/10/06 20:49:29

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この記事へのコメント

2019年10月6日 21:04
こんばんは、ヒエラルキーからの自由としてのSUVという考え方は以前に水野和敏氏が言ってましたね、池田氏の文はその焼き直しという感じです。
https://bestcarweb.jp/feature/column/1696
コメントへの返答
2019年10月7日 20:39
こんにちは。
SUVってジャンルとしては歴史が浅いので、セダンのようなヒエラルキーがないのは却って良いことなのかもしれませんね。

それにしても、すでに水野氏が取り上げていたのですね。。。
2019年10月6日 22:54
私もこの記事読みました。
読んだときは「(買うのはユーザーなのに)なんだか作り手の理論ばかりな気が…」なんて思っていましたが、車種の流行り廃りは、スペックよりも結果的にユーザーが受け取るイメージの影響が大きいのかなと解釈し、腑に落ちた気がします。
コメントへの返答
2019年10月7日 20:51
こんにちは。
SUVが流行る理由が、ヒエラルキーが存在しないことだとは、この記事を読むまで認識していませんでした。結果として、ユーザーがSUVを満足したことによるのだと思います。
2019年10月7日 22:49
こんばんは。
ミニバンでは確保できない剛性を、SUVにしたことで解決したようですが、SUVになってもスライドドアが出てこないのは、やはりスライドドアはそれだけ剛性確保が難しいということなのでしょうか。ルノー・カングーの類は、ヨーロッパでもあるのですが、日本はスライドドア=ワンボックスの図式にほぼなっているように見えます。スライドドアは便利なので、車種の拡充を願っているのですが。
コメントへの返答
2019年10月8日 7:01
こんにちは。
スライドドアは剛性の確保でかなり苦心していて、さまざまな面で妥協や犠牲があるようですね。

SUVでスライドドアがないのは、構造上の問題かもしれません。全長が取りづらいのでレール部分が収められないですし、剛性の確保が難しいのかもしれません。

剛性を確保できるか、便利さを求めるか。スライドドアにはメーカーにとって両立する難しさが求められますね。
2019年11月17日 21:46
こんばんは。
いろいろ面倒な業界にいますが、少しはヒエラルキー問題から離れられるかとこの度やや高級SUVを選びました。
自分がSUVを選ぶことになるとは予想していませんでしたが。最近はSUVもかなり増えてきたためその中で格付けが出てくるのも時間の問題かと思いますが、CセグメントDセグメントといったわかりやすい格付けからは多少距離がある気がします。
DSはレクサスやBMW、MBなどといったメジャーブランドとは距離があり目立たないことを祈っていますが(笑)
コメントへの返答
2019年11月18日 17:52
こんにちは。
SUVというジャンルが急激に流行し出したために、それぞれのモデルに本来あると思われるヒエラルキーまで追いついていないのが現状のようですね。

SUVは廃れるどころか衰えは止まれないようので、同じブランドでも二つ目三つ目のSUVモデルが登場していますね。

DSはまだ新興ブランド故に現時点では通好みのブランドだと理解します。ご納車が楽しみですね(^^;

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