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カタログ整理をしていたら、２代目K11マーチの後期型カタログが出てきました。

発行は1999年12月のモノ。今から18年前ということになります。

表紙を眺めるとクルマが一切載っていません。よく目を凝らすと、女性が着ているセーターに首からぶら下がったグラスが目を惹きます。

パラパラめくってみると、こんなモデルが見当たりました↓

「ワゴン新登場」とともに、何やら見馴れないワゴンモデルの２代目マーチが載っています！

３ドアや５ドアの２代目マーチは今でもたま～に見かけますが、ワゴンモデルはまず見かけないかなぁ(^_^;)

ということで、マーチBOX。いったいどんな素性なのか、とても気になってしまったのでちょっと調べてみました。wikiによるとこんなことが書かれていました。

＞マーチBOXは日産自動車が1999年から2001年まで製造・販売したステーションワゴン型乗用車である。
（引用終了）

もう少し調べてみたら、1999年11月に発売が始まり、2001年４月には販売が終了したとのこと。ということは、販売期間は１年３～４ヶ月程度。つまり、実質一年余りしか販売されなかった超希少なモデルということになります。

販売終了から16年半が経とうとしますが、今でも中古車市場に流通しているのか調べてみました。

　　≪画像は拝借しました。≫
おぉ！　見つかった！！

マーチBOXはたった３台しかヒットしませんでした。やはり販売期間が短いと流通車両も極端に少ないよう。しかし、見方を変えれば、16年経った今でも３台も流通している！？

さらにカタログには・・・

「好きなものをたくさん積める。使いみちの広い、新しいマーチBOX。」


「とにかく荷物がつめるスペースが大きいのです。」

wikiには次の記載があります。

＞ホイールベースはそのままに、リアオーバーハングが延長されている。伸ばされた全長にあわせて屋根のカーブが変わり、全高も増加している。
（引用終了）

詳細な数値をカタログより拾ってみると・・・

　　全長　3,980ｍｍ　（H/B比 ＋260ｍｍ）
　　全高　1,450ｍｍ　（H/B比 ＋25ｍｍ）

H/Bに比べて260ｍｍ延びた分は、ほとんどがラゲッジスペースに充てられたのでしょう。

件のマーチBOX中古車からラゲッジスペースの写真を見つけました。

　　≪画像は拝借しました。≫
写真だけではわかりにくいですが、「260mmしか延びていない」のか、「260mmも延びた」のか。同じシャシーを使うという制約があるので、デザインもどうしても制約があります。悩みどころですね(^_^;)

カタログに差し込まれたオプションカタログから。

マーチBOXのために用意されたオプショナルパーツ。トノボードが超高い！　当時付けたオーナーっているのかな。

ところで、wikiにはこんな記載もありました。

＞マーチカブリオレ同様、高田工業で委託生産された。
（引用終了）

高田工業といえば、Be-１やパオ、フィガロ、ラシーンといった日産パイクカーシリーズを生産していた知る人ぞ知る会社。マーチBOXも同じ工場だったとは知りませんでした。

さて、上述したように、たった一年余りで生産が終了したマーチBOX。モデルサイクルが割と長寿のマーチですが、マーチBOXに至っては短命に終わってしまいました。理由っていったい何だろう？？

直接比較できるわけではありませんが、H/Bの相当する同グレードとはおよそ10万円の価格差。当時、この価格差をプラスして支払ってまでマーチBOXを選ぶ人ってそんなにいなかったのかなぁ。

デザインもH/Bからは大きく変わってしまうことも短命に終わった理由の一つなのかも。当時いったいどれくらい販売されたのかっていうのもたいへん気になるところです(^_^;)