他店のお客

昨日の事…
ＥＣＲ３３タイプＭのお客さんからの電話
　「今、高速でそちらの店に向かっているんですけど…」
　「バッテリー電圧下がってきてて、もうそろそろ止まりそうなんですが、どうしたら良いでしょう？」

？？？

俺　「どうしたらって？本線上で止まったら厄介だから、最寄のインターで降りるか、ＳＡに入って」

それから、10分後。
再度電話で、無事に高速から降りた所で止まったそうです。

そもそも、メーターのヒューズが飛び、オルタネーターに発電信号が出ていない状態だったらしい。

不調の車で高速道路を走行するのは、やめましょう。

今日はこの車の検証。
このお客さん、群馬の方で改造は全部、そちらのお店でやっています。
当店では、車検やこのような緊急の修理のみ。

車を、箱換えしてからメーターのヒューズが飛んだり、バッテリーあがりに悩まされていたそうです。
ちなみに、作業したのは群馬のお店なので、何をしたのか俺には解りません。

俺なりにいろいろ調べた結果。
メーターヒューズが飛ぶとオルタネーターが発電を止めてしまいます。
そのまま走行すると、やがてバッテリーがあがる事が解りました。

メーターが悪いのか？
オルタネーターが悪いのか？
車両ハーネスか？

オーナーさんの話では、段差を乗り越えた衝撃でヒューズが飛ぶらしい…

いかにも、ハーネスっぽい。
箱換えしてるし、配線の処理とかテキトーだし。

他店のお客さんだし、仕事だし、対策方法だけ教えて、本修理はしてませんでした。
だって…俺が作った車に他のメカニックの手が入っていたらなんとなく「ムッ」と来るでしょ？
当店に乗り換える気は無いみたいだしね。

で、対策とは？
ヒューズが飛んだら、バッテリーのマイナスをはずした状態でヒューズを交換して、マイナスを繋ぐ。
今までは、コレで直っていました。

お客さんも「それでよい」と思っていた様子。

ところが今回は直りません。

俺が、メーターが怪しいかも？と言っていたので、オーナーさんが自分でメーターを付替えたそうです。

ね、俺に直させる気がないでしょう？

とりあえず、メーターでは無いようですね。

では、もう1つ怪しい物を

実はこの車、去年の12月の車検の際に、ブラックオルタネータを装着しています。
メーターじゃないなら、オルタネーターを交換してみます。

画像で、手前に写っているステー！
無駄に出っ張っている上に切り口が鋭利！！

このような部分に、手を抜くお店は…どーでも良いけど。

さんざん手にケガをしたのでコレも修正。

とりあえずノーマルオルタネーターに戻しました。
ステーは、余分な部分を切って、角を削って丸くしときました。

さて、ヒューズを差し替えて、マイナス端子を接続。

エンジン始動！

直りました！！

コレは、ブラックオルタネーターが壊れたか？

せっかく外したし、まだ保障期間内なので、メーカーさんに点検に出してみます。