ラスト　サンバーのブログ一覧

先週の日曜日、３５年前に卒業した高校の学年総合同窓会が大阪・ミナミの上本町で催行されました。。

実は５年前、私が山から落ちて大怪我をして入院している時に第１回が催行されていましたが、当然私は長野県の病院で左脚完全切断の危機に直面しながら、全身を縛られた状態で入院していました。。。

３５年ぶりに再開した懐かしの面々。。。

クラス単位の同窓会はたまにありますが、こんな学年全体の同窓会なんて、もう絶対無いと思っていましたので、嬉しさはひとしおです。。

みんなそれぞれ、おっちゃん、おばちゃんになっていましたが、会社の社長や役員になっている同級生も沢山いました。。

なにぶん卒業生５６４名のマンモス高校でしたので、この日のメンバーでも知らない人が約半分。。

相手が私を覚えていても、私が覚えていなかったり、またはその逆のケースも多多ありました。。

私の場合は営業職ですので、同じような仕事や、取引が出来そうな人と沢山名刺交換することも出来ました。。

そして何よりも・・・・

当時の先生がご健在で、この同窓会に掛けつけて下さった事は非常に有り難いことでした。。

先生方のほうが、私たちより当時のことをよく覚えていてくださった事には驚きました。。

そして、憧れだった女の子とも３５年越しのツーショット画像もゲット！

５３歳という歳を感じさせない相変わらずの美人さんでしたので、自分が丸々と太って豚になってしまったことがとても恥ずかしい限りでした。

このままほぼ全員で２次回まで流れて、歳を忘れ、高校時代に戻ったような気持ちで久々の会話に花が開きました。

さて、懐かしいといえば。。。

先日訪問した和歌山電鐵さんの交通センター駅前の公園で。。。

公園の木陰に佇むこんな電車を発見し、思わず途中下車してしまいました。。。。

この電車は・・・・・

私が生まれてから４歳まで住んでいた大阪市平野区を走っていた南海・平野線を走っていたモ２０５型電車です。。

ほぼ毎日、母に連れられて近鉄百貨店のある天王寺駅前まで乗車していて、当時の車掌さんや運転士さんは顔見知りばかりでした。。

ここに展示されているのはそんなモ２０５型のうちの２１７号車です。。

私が幼少の頃に、何度この電車にお世話になったことか。。。

昭和１２年製造で、昭和５５年１１月まで南海電鉄・平野線で使われていたこと、

昭和５５年１２月２０日にここ和歌山の公園へやってきて展示されたことが書かれているプレートも実存しました。。

この地にやってきてからもう３７年が経とうとしています。。

厳めしい尾灯標識と１ツ目玉の前照灯。。。。

チンチン電車らしい愛嬌のある端正な顔。。

子供の頃はこの電車が大好きで、私が鉄ヲタになったルーツの電車です。。

外板には経年による錆等も多数見られますが、

３７年間、雨ざらしで保存されていた車両としてはかなり良好な状態で保存されています。。

南海電鉄さんの懐かしい旧社紋も張り付けられたままですね。。

板バネのブリル台車も当時のまま朽ちることなく健在です。。

流石に車内の座席モケットは板張りに変更されていますが、それで板張りの床や２段上昇窓、木製の広告枠等、当時の小型路面電車の車内の雰囲気をよく残しています。。

出入り口の真鍮の手摺は塗装されてしまっていましたが、幼少だった当時、必死でこの手摺に掴まりながら、前方の景色を眺めていたことを思い出し、時空を超えて偶然和歌山の片田舎でこの車両に出会えて、当時と同じ雰囲気が味わえたことに感慨無量でした。

出入り口付近の板張りの床には独特の「R」がついていましたが、そちらも

健在でした。。

幼少の頃、いつかは回してみたかった大きな外国製のマスコンハンドル・・。

一般開放されての保存なのに、程度は極めて良好です。。

今にも青空の下を、チンチンチンとゴングを鳴り響かせながら彼方へ走っていきそうです。。

時空を超えて、今私の目の前で蘇るあの日、あの時の風景。。

母親に手を引かれながらヨチヨチ歩きで乗った電車。。

小さかった頃の私には、この小さなチンチン電車がピッタリでした。

車掌さんが乗っていて、肉声の放送を真似ると、終点の天王寺駅前まで、私に放送を任せてくれました。。

３歳の幼児が車内放送をする小さなチンチン電車。。

全ての事ににおおらかだった時代をこの電車と共に過ごしました。。。

懐かしさで胸が熱くなります。。

〆は、こ私とこの電車に引き合わせてくれた地元の神様にお参りです。。

伊太祁曾駅からほど近い、伊太祁曾神社。。。

３５年ぶりに会う同級生や、幼少の頃の風景の中のチンチン電車・・・

なんだか歳のせいか、最近は昔懐かしい事や物にめっきり弱くなってしまっている自分が居たりなんかします。。