驚きです!Σ(゚д゚lll)
以下はNumber Webさんの記事を転載します。
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鈴鹿GP契約満了、30回目の岐路。アメリカで複数開催の来年は?
5月10日、アメリカ・フロリダ州のマイアミ市委員会が、F1に関する発表を行なった。
「マイアミ市委員会は、2019年から2028年にかけてF1マイアミGPを開催するための
契約をF1側と合意する決定を下した。さらにマイアミ市内にF1レースサーキットを建設
することを支援することを満場一致で可決した」
この発表は、F1の歴史に新たな1ページが加わるという点で明るい話題となったが、
同時にさまざまな波紋を呼んだ。
まず、アメリカ国内だ。現在、アメリカではテキサス州オースティンでアメリカGPが開催
されている。
過去にもF1がアメリカで1年に2度開催されていた時期はあり、今回のマイアミGP誕生
自体は、現在アメリカGPを開催しているサーキット・オブ・ジ・アメリカのボビー・エプス
テインも「アメリカ国内でF1のレースが増えることは、F1の認知度が低いアメリカでは
相乗効果が得られる」として歓迎している。
■10月開催に見え隠れする駆け引き。
問題は、その時期。フロリダ側が開催を希望している「10月」は、現在アメリカGPが開催
されている期間と同じ。エプステインが懸念を抱くのも当然だ。そこに開催権料を巡って
駆け引きを行おうというF1側の意図が見え隠れする。
このアメリカ国内でのF1開催を巡る攻防は、実はF1を開催しているほかの国にとっても
目が離せない問題だ。
それは今シーズン限りで契約が満了するグランプリが3つあるからだ。ひとつはホッケン
ハイムリンクで行われているドイツGP。もうひとつはスパ-フランコルシャンで開催されて
いるベルギーGP。
そして、鈴鹿での日本GPだ。
■ベッテルとホッケンハイムの思い出。
ホッケンハイムリンクがF1に登場してきたのは'77年。前年までドイツGPを開催してきた
ニュルブルクリンクでニキ・ラウダが瀕死の大事故に見舞われたために、安全性を考慮
して開催地が変更されたのだ。
だが、ほとんど直線だけというレイアウトは、時速300km以上で走るF1を見るには最適
だった。そのホッケンハイムリンクで少年時代、F1を観戦したのがセバスチャン・ベッテル
だった。
「ホッケンハイムのストレート脇に父と並んで立ち見していたことをいまも覚えている。
森の中から徐々にエンジン音が近づき、目の前をあっという間にF1マシンが通り過ぎて
行ったあの感動は忘れられない」(ベッテル)
その後、ホッケンハイムリンクはコースが改修され、レイアウトが変わったが、いまなお
エンジン性能が問われる名うてのパワーサーキット。F1マシンのスピードを体感するのに
絶好のサーキットであることには変わりない。
■スパとともに愛される鈴鹿サーキット。
スパ・フランコルシャンでのベルギーGPは、F1がスタートした'50年からカレンダーに入って
いた歴史ある一戦だ。こちらも安全性向上を目的に何度も改修されたが、その迫力はいま
なお生き続けている。昨年のベルギーGPで68回目のポールポジションを獲得し、ミハエル・
シューマッハーが持つ最多記録に並んだのがルイス・ハミルトンだった(その後、新記録を
樹立し、現在も更新中)。
「僕が11歳だった1996年に、ここでマイケル(シューマッハー)の走りを初めて見た。その彼と
ここで並ぶことができたなんて、信じられないし、本当に名誉なこと。この日を忘れない」(ハミルトン)
その2人が、最も愛するサーキットが鈴鹿だ。
「鈴鹿での日本GPは、最も楽しみにしているひとつ。サーキットが素晴らしいだけでなく、
世界のファンの前でレースができることは、レーシングドライバーとして最高の瞬間だ。鈴鹿
には歴史がある。偉大なドライバーたちがここで数々のドラマを演じてきた。ほかの新しい
サーキットでレースするのとは価値がまったく違う」(ハミルトン)
■日本GP開催の交渉が難航している。
そして、ベッテル。
「高速コーナーが連続するあのセクター1を駆け抜けるのは最高の気分。限界ギリギリで
攻めていくあの感覚は、ほかのサーキットでは味わえない。レーシングドライバーというのは、
こういうコースを走るために生まれてきたんだとさえ思える完璧なコースレイアウトだ」
その鈴鹿で、今年の3月に開催されたモータースポーツファン感謝デー。鈴鹿サーキットを
所有するモビリティランドの山下晋社長は、'19年以降の日本GPの開催に関する交渉が難航
していることを明かした。
F1はスポーツであると同時に、1イベント数十億円もかかる興行でもある。情熱だけで続け
られるほど甘くはない。
鈴鹿で初めて日本GPが行われた'87年の観客数は22万2000人で、最も多かったのが'06年の
36万1000人だった。しかしその後年々観客数が減少し、昨年はわずか13万7000人に留まった。
10月5日から開催される今年の日本GP。鈴鹿で開催される30回目の日本GPは、いま岐路に
立たされている。
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3年前からPUサプライヤーとしてホンダが参戦を復帰していても、今は日本
人のF1ドライバーもいないし(テストドライバー含めて)、フジテレビの地上波
でも全戦中継しなくなったために興味や関心を持つ人が年々減る傾向でも、
開催費用は年々高くなっているだけに、継続して開催するメリットが果たして
あるんだろうか?って鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドさんが考える
のも無理はないでしょうね。
ただ・・・
今シーズン全21戦中、かつてF1グランプリ全般を牛耳っていたバーニー・エクレ
ストン氏の娘婿に当たるヘルマン・ティルケ氏によって設計または改修され、安全
性が高い一方で何処も似たり寄ったりで退屈と評される、通称"ティルケサーキット"
での開催が大半を占めるものの・・・
モンテカルロ市街地やシルバーストーン、モンツァや同じく今年で開催契約が満了
するスパ、そして鈴鹿など安全性に関しては"ティルケサーキット"に一歩譲るも、
それぞれ個性的でドライバーの評価が高い"オールドサーキット"でも開催されて
おりますが、来年以降はそのうちの1つ、しかも鈴鹿が開催されないかもしれないと
言うのは・・・
今シーズンからホンダがトロ・ロッソと組み、ここまでザウバーや(かつては名門で
今は迷門の)ウィリアムズよりもランキングが上と健闘しているし、来シーズン以降は
レッドブルにもPUが搭載される可能性もあるなど、ようやく上向き加減になっているし、
恐らく鈴鹿の代わりに開催されると思しきマイアミのサーキットもティルケ氏の設計〜
監修になるだろうと考えると、実に由々しき話ですね( ;´Д`)
採算まで考えると安易に鈴鹿での日本GP開催を続けろとは言えないんですが、もう
じきホンダがF1で花開く事や、我が国に於いてF1に興味を持ってくれる人を今よりも
減らさないようにって考えると、やはり続けて欲しいと願わずにいられません。
以上、もう20年近く前にミカ・ハッキネン選手の二度目のワールドチャンピオン獲得を
鈴鹿で目の当たりにしたオレが軽くボヤいてみた次第です。