ソリオに乗ってから3日後・・・
今度はルーミーを試乗する機会に恵まれたので、以下に試乗した感想を述べて
みます。
こちらが今更説明するまでもありませんが、スズキのソリオを羨んで身内企業で
あろうダイハツに開発~OEM供給をさせ、トヨタではルーミーとタンク(タンクは2020年に終売)、ダイハツではトール、スバルではジャスティとしてそれぞれ販売
され、ソリオのパイを奪ったモデルとなります。
まずは外観を見ていきますが・・・
2020年以降は前出のタンク終売に伴い、それまではカスタム非カスタム問わず
大口グリルを採用しておりましたが、今回ステアリングを握った非カスタム系は
トール顔になり、フロントに関してはちょっと品が良くなったかも(;´∀`)
※参考画像:2020年以前のルーミー(非カスタム系)の顔はこんな感じです。
その他に関しては登場当時と大きく変わっていないような。
続いて内装ですが・・・
ソリオと同じく手に触れやすい部分含めてハードプラですし、下位グレードな
だけにステアリングも革巻きなんて小洒落た仕様じゃございませんが、大きな
違いはインパネ周りで・・・
センターメーターを採用してスッキリとした見た目と視界の確保を両立させた
ソリオと異なり、さながら仏壇とか一昔前の家具調テレビのようなゴチャつき
ぶりで・・・
違いを出したかったのは理解出来ますが、そもそもパクるつもりだったなら、その辺りも
しっかりパクった方が潔くないかい?
とちょっとモノ申したくなりますた。
室内の広さ及びシートについてですが・・・
広さに関してはリッターカーとは到底思えないほどの広さを有しているので
この点で乗員から不満は出ないでしょうが、前席後席問わずシートについては
座面や背面のアンコが薄くなっているため、小一時間ならまだしも中~長距離
ドライブだと腰やお尻を痛めてしまいそうですね。
今度は走りについて・・・
今回はうちの近所ではなく自身が以前担当していたエリアでお借りしたので、
そこからお台場を軽く回って帰るコースを走らせてみましたが、エンジンは
1リッターの3気筒NAで最高出力は70馬力未満、最大トルクは10kgf・m未満な
だけに上り坂での加速や平坦な道でも強めに加速させる状況下だとすぐ唸りを 上げるし、そもそも下位グレードに於いても(カタログ値で)1070kgと重いため、
いくら多少レスポンスが良くなると謳うPWRモードを用いたところで、ただただ
遅いの一言に尽きます(´;ω;`)
たとえば全グレードでターボを付けて、下位グレードは90馬力程度の出力&
12kgf・m程度のトルクで、上位グレードは110馬力程度の出力で15kgf・m程度の
トルクが出るようにブースト圧を調整して(なおかつレギュラーガソリンでもOKに
して)出したら、話がまた違ってくると思いますが。
また、ステアリングは普段ゴルフGTIに乗っている自分からすると不安になる
くらいに軽く、乗り心地に関しては街乗りだと悪くはないもののちょっぴり急な
カーブだと車高の高さが相まってフラッとしやすく些か不安に思えたり・・・
先述のシートの薄さや走りの面も含めて考えると、近所にお買い物あるいは
家人を最寄りの駅まで送迎での利用が最適で、仮にドライブで利用するので
あれば近距離で済ますくらいじゃないとキツいかもしれません。
以上試乗してみた感想としては・・・
島下泰久さんが自著である「間違いだらけのクルマ選び」に於いて、ルーミー
その他に関しては「ライバル車を横目に見て開発をして何が楽しいんだ?」と
評していましたが全く自身も同意見ですし、パッケージングや走り及びシートの
出来などやはり大事にしなきゃいけない面はソリオに軍配が上がっている現状
なので、開発した方々には悪いけれど木馬の艦長さんの言葉を借りれば・・・
ってところですかね。
現状だと履物に喩えて言うなら、ソリオが東京靴流通センター辺りで販売して
いるであろうスポーツブランド物のリーズナブルな価格帯のスニーカーなのに
対し、ルーミー系のNAはつっかけサンダルやクロックスのパチモンみたいな
ものなので・・・
再来年に予定しているフルモデルチェンジでDNGAプラットフォームを採用して
軽量化を図り、パワーユニットにはロッキー/ライズで先に実用化されたシリーズ
ハイブリッドが採用される公算が強そうなので、クルマとしての良し悪しを決める
本当の勝負はそこからになるんでしょうね。
とまぁちょっと毒強めですんませんm(_ _)m
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Posted at
2025/05/14 00:21:42