
平日に休暇となったので、一度は訪ねたかった『各務原航空宇宙博物館』へ足を延ばす。東海北陸自動車道をロードスターで淡々と南下。
各務原は、国産機のほとんどが実験飛行を行った、国産機開発の重要拠点。その各務原にゆかりのある航空機を集め、文化財として展示したのが、この博物館だ。
まずは屋外展示されてる機体を拝見…V-107Aヘリコプター。
バートル社製107ヘリをライセンス契約で国産化し、輸出もされた機体。1962年(奇しくも小生が生まれた年ですな)から26年間にわたり、各務原で159機が生産された。
US-1A救難飛行艇。
波高3mの荒天の海上でも離着水できる飛行艇。岐阜基地へラストフライトして退役した個体そのもの。
戦後に日本で初めて量産された旅客機YS-11A。
こいつも試作機の初飛行は小生が生まれた1962年。主翼とエンジンカバーが各務原で製作されている。展示機は岐阜飛行場へラストフライトして退役したもの。
P-2J対潜哨戒機。
ロッキード社のP2V-7をベースに、各務原で量産された、潜水艦を探知・攻撃する機種。この展示機も岐阜まで飛んで来て退役。
さて、中に入ろう。爺割引で500円(安っ!)払って入場。正規の大人料金でも800円。それでも十分リーズナブルだわ。
入場すると陸軍乙式一型偵察機の復元機体がお出迎え。各務原で量産された最初の飛行機。
フランスのサルムソン社から製造権を取得して国産化に取り組み、各務原で初飛行に成功。300機が製作され陸軍の偵察機として使用された。この機体は実機ではなく、現存する資料を基に復元製作されたもの。精密なリプロダクトですな。 余談ながら、トヨタ2000GTが再生産されたら買います?(笑)
終戦までの国産機の歴史を、模型で紹介。戦前の機体は残ってないので仕方ないですな。
軍用機ばかり…というより、国の存亡が掛かったゆえに発達した航空技術。それは航空機だけに限ったことではなく、“科学技術は戦時に大幅な進歩を見せる”という、人間の愚かしい一面を忘れてはなるまい。
零戦の試作機、海軍十二試艦上戦闘機。
実機展示が基本の同館にしては珍しく、原寸大模型。各務原で初飛行を行ったことで展示されてるようだ。まぁ零戦は外すわけにはいかんからね…。
これが見たかったんだよ!
陸軍三式戦闘機二型『飛燕』、なんと戦後に破壊されずに残ってた実機!
終戦までに3000機、各務原で一番多く製造された飛行機。二型では現存する唯一の機体。この機体については、後程じっくりとご紹介いたしまする。
お隣ゾーンは戦後の機体がずらり。
長くなったので仕切り直し。…つづく。
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ロードスター | 日記
Posted at
2024/06/20 00:02:37