
私のサンバーが修理終わってしばらくたったが、
知り合いから、サンバー直せるならウチのも直してくれと言われて、
エンジンがかからないKS4サンバートラック(キャブ仕様)を持ち込まれた。
ためしにキーをひねってみたら、セル1回転でいきなり始動・・・
あれ?大丈夫じゃんと思ったのもわずか数秒。
ものすごい煙い。
生ガスの香りと黒煙。
激しくかぶってるってかリッチバーンってレベルじゃねーぞ!
とりあえず空気の流れがおかしいかも知れないと思ってエアクリ・・・

どわあああ何じゃこりゃ!使い物になんねーじゃねーか!!
真っ黒のエアクリ・・・
こりゃだめだ。
んが、エアクリ外してみても症状変わらず、まともに吹けずにここでエンジン切ったらもう始動することはなかった。
プラグをはずしてみたらガソリンが駄々もれしてきた・・・
なんじゃこりゃ。
湿ってるってレベルじゃないです。液体出てきました。
どうやらキャブも狂ってるみたいだ。
整備書には一応いろいろ書いてあるが、
ここで一つ思い出したことがあった。
私がエンジン分解の教材用にかったエンジンはキャブ仕様だった。
そのキャブがそのまんま残ってたので、移植してみようと思う。
その前にまず分解しないと。

配管を写真に収めてどんどん外していく。
インマニごとキャブを引き抜いた。

うわああああ!何じゃこりゃ!
ガソリンのプールになってました\(^o^)/

ガソリンをクランキングで排出し、インマニのガスケットをはがしていく・・・
これが容易じゃない。
バキバキにくっついてるのでスクレーパーもすべるしとにかくまともにはがれない。
2時間くらい格闘してガスケットをはがす。
実は、前回のオーバーホールの時に、間違えてNA用のガスケットを発注してしまい、
SC用のを買い直したという経緯がある。
デッドストック状態だったNA用のガスケットがここで日の目をみたw
どこで使うことになるかわからないもんだね。

んで、軽く2000番手のペーパーがけをして、ガスケットを装着。

そしてキャブを引っ張り出してきた。
右がついてたキャブ。左が教材用のキャブ。保管でちょっと汚れたけどね。

装着して配管を済ませる。

いざ始動!
キュルルルルル・・・・
あれ?かからん。
キュルルルルルブオーン
お?
プスン・・・
あれれ(´・ω・`)
っておかしいと思ったらキャブのコネクタが外れてた。
コネクタつないで始動したら一発始動。
アイドリングも安定したし、かぶってる様子もない。
非常に順調に回っている・・・
これでエンジンがあったまった。
実は、エアクリ以上にオイルがひどいことになってた。
粘度がほとんど保たれてない。
真っ黒!ディーゼル使用かと思うほど真っ黒でサラサラになっている。
これじゃいつ壊れてもおかしくない。
油圧警告灯が一瞬ついたような気がしたのはこのせいだったようだ。
オイル量は2.7Lでちゃんとあるのに普通は点くはずがない。
オイル交換してエレメントも交換。
これでスムーズに回る。
しかし若干メタル打音がし始めてるような感じだな・・・
こりゃ手を加えなければ長くは持たないだろうな・・・
Posted at 2012/05/31 22:03:56 | |
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