今年の米シーズンは本当にどたばたしていた。
まさか親父が倒れていなくなるという事態になるとは思わなかった。
この時期の収入は家計の柱。ここを落としたら大変なことになる。
会社には申し訳ないが家のほうが大事だ。とつっぱねてしまった。
二週間ほど強制的に休みをもらって家の仕事をメインにやってきた。
基本的に休みはない。機械も人もフル稼働になる。
だが、極限状態でも好きな仕事だといくらでもがんばれてしまうものだ。
毎日6:30~25:00までぶっ通しで働いても、やりがいというか、
達成感ですべて帳消しになる感じ。
二週間ずっとそのペースでやってきた。
中にはちょっとしたミスから大きいクレームをだしてしまって
大変なことになった日もあった。
それでもいい経験をつむことができた。
現在、一時退院ということで親父は復帰しているが、
よくなった退院ではなく、手術日程まで何もできないからという意味での退院。
仕事できる体ではないのだがな・・・
しかし、マシントラブルの多さはここ数年では一番ひどかった。
もともと使っている機械がかなりの旧型というのもあるが、
それにしても今年はまとめて故障するという事態が多発した。
旧型だけあって、部品が廃盤であったり、手に入らないことがおおい。
中でも頭を抱えたのが、

金子乾燥機の旧型ロータリーバーナー。
完全に廃盤になっていて、バーナー本体は手に入れることが非常に難しい。
オークションでごくまれに見つけることができる。
1台はめっけもんで何とか稼動してるが、
こっちの乾燥機はバーナーのモーターステーのプレートが金属疲労で破損。
バーナーが脱落してしまうという致命的な状態。
落ちただけならいいが、火がついていたら火事になっていたかもしれない。
使用不能だ。
こういうときにオークションで見つかることはない・・・
この時期に乾燥機が1台でも使えなくなるのはカナリやばい。
ここで我がDIY精神フル発動させてもらうぞ!

モーター焼損で捨てておいた以前使ってたバーナーをバラバラに分解し、ステープレートを移植できないかと。

脱落したバーナーはロータリーにクラックが入っていて危険な状態になっている。右。

さすがに放置していただけあってベアリング部とかがカチカチでかんたんには分解できなかったが、
親戚のおじさんと一緒に気合で分解。

何とか元通りにすることができた。かたやモーター焼損だけでほかは無事のバーナーと、
モーター部は元気だけど本体がぶっ壊れたバーナー。
気合のニコイチでバーナー復活。
やっぱり捨てないでとっておくと後々助かるのね。

現時点で7台の乾燥機をフル稼働させている。

大量の米袋。これを袋詰めして積み重ねていくのだ。
完全な体力勝負。さすがに日付が変わるころになってくると6段目以上に持ち上げることができなくなってくるが・・・
お客さんの大事なお米を預かる立場だ。
業者ではないが1個人でこれだけの数をこなすのは近場では少ない。
おかげで30年以上も仕事として成り立っている。
乾燥機の1台は始まった当初から稼動している。私が生まれる前から動いている。
あと少しで今シーズンも終わる。
無事に終われるように・・・

この間の台風一過後にとてもきれいな夕日を見ることができた。
Posted at 2013/09/26 22:47:33 | |
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