凄く沈んでいた気持ち。だけど昨日までのヘンな寂しさじゃなくて、
思い出の場所が消えていくという、儚い寂しさに襲われている。
去年の2月に亡くなった、隣のばあさんの家。
とうとう取り壊されることになったようだ。
身寄りがいなかったので、全て国が管理するとか言うことになってたらしいが、
入札があって、ウチのオヤジと隣の運送会社が競ったらしいが、
結局は資金力の差で運送会社が土地を買い上げたようだ。
生前はあまり気にしてなかったが、それなりに広い屋敷だったんだなぁ・・・
もしウチが買えてたら隠れガレージ兼別荘みたいに使えたのになぁ・・・
小学校の帰りによくジュースと饅頭もらってお勝手口で食べてたっけ。
中学校の頃、学校に行くのが苦痛で、こっそり隠れさせてもらったこともあったっけ・・・

明日には完全に更地にされてしまうそうだ。
何かなくなってしまうのが凄く寂しくて、真っ暗になるまでずっと散策してしまっていた。
同じ工務店が家を建てただけあって、家の間取りがウチとほとんど一緒。
家の中上がってみても、他人の家って感じがしない。
お勝手口しかしらなかった。家の奥に入ったこと無かったから気が付かなかった。
モノを溜め込むばあさんだったし、お勝手口ばっかりで、奥の屋敷は綺麗なまま。
ただ引っ張り出したモノだらけで大変なことになってたけどね。




ずっと黒電話つかってたのかばあさん・・・
オヤジは勿体無い骨董品だからって、トウミと芋洗い機を持ってきた。
うちにもあったなこれ。最後の最後までアズキでウチのばあさん使ってたっけ。いつの間にかなくなってたけど・・・

敷物にしてたとはいえ新聞の日付すげーな。
未使用の古いガスオーブンとか・・・



ホント溜め込んでたなぁばあさん。
家の奥のほうとかずっと誰も立ち入ってなかったみたい。
私はウチも古屋敷なので、風情のある時計を形見にいただいた。

私の寝室にかけた。家にマッチしてる。ちゃんと動いて感動したわ。

コインも軒下に転がっていたのをオヤジが拾ったらしく、記念に。
解体業者も運送屋の人も、勿体無いから使えるものもらってくべ。ってね。
資産家というか、ものすごいお金持ちだったばあさん。
だけど、お金を貯めるのが趣味だったため、着る物はオンボロ。
お勝手口はかなり汚れていた・・・
最終的には億近く持ってたんじゃないかとウワサされたほど。
だが身寄りも無く、相続する人もいないということで、
お国のものになっちゃったみたいね。
というか近所で相続なんてしちゃってたら大変なことになってたわ。
あれだけ元気だったばあさん。90過ぎてもピンピンしてたのに、逝っちまうときはあっけなさすぎたな・・・
これで本当になくなってしまうのか・・・
寂しいな。ホント寂しい。
ブログなんて書いたら今の心情では愚痴ブログばかりだったが、
今回は心がグッと動かされてしまった。
こういったブログという形で残すのもどうかと思ったけど、
どんな形でも思い出を残してあげたかった。
あ!あの蔵の写真撮り忘れた!もう真っ暗じゃねーか!!
Posted at 2017/06/14 20:32:10 | |
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