ワタシのサンバーではないが、知り合いの最終型TTサンバーのお話・・・
買い物から帰宅中、走行中に突然エンジンが停止して再始動不能。助けてくれと救援要請があり、
相手のセルモーター回しすぎが祟ってバッテリー逝っちゃったので、
ウチまで引っ張ってきた。
走行中に止まった?燃料はある・・・以前TTサンバーの不具合ではコイル破損で点火不能はあったが走行中両方ぶっとぶか?と思いつつ、バッテリー充電してセルを回す・・・
きょい~~~いん
あっ・・・
圧縮ねーや
色々EN07エンジンを見てきた。この音で何があったかすぐわかった。

はい。
タイミングベルトコマ飛び!
一縷の望みをかけて新しいタイミングベルトをかけるも、むなしく無圧縮のセルが回るだけ。
バルブとピストンこんにちは!
このサンバートラック。乗りっぱなしでノーメンテではない。
新古車で買って、オイル交換なども定期的にやっていたらしい車体。タペットカバーやカム・クランクシールなどのオイル漏れなどもなし。
2012年式最終型で距離も8万km
フツーだったらタイミングベルトが逝くようなものではないが
そこはスバルのEN07
メーカー側は10万kmでのタイミングベルトをと表記しているようだが、
そこはソニータイマーならぬスバルタイマー!!
EN07のタイミングベルトは7年7万km交換必須!
5万km毎の交換が最適!
ちょうどサンバートラックやサンバーバンなど、仕事で使われるような車体は
その距離になる頃にちょうど保証などが切れる頃!
大体そのタイミングでタイミングベルト切れちゃう!
所有者のおっちゃんもディーラーに文句言ったみたいだが保証外ですので・・・と取り合ってもらえなかったようだ。
EN07は2001年頃にエンジンのマイチェンがあったようで、ピストン上部のバルブリセスの廃止などを行ったようだ。
そのため、ワタシも何度もタイベル破断は経験したが全て2001年以前のエンジン。
その頃のエンジンはバルブリセスのおかげでバルブとピストン寸止めで済んでいたのでベルト交換でエンジンは元通りだったが、まぁその後のエンジンではお察しください。
整備書にもあったが、ヴィヴィオRX-Rにおいては高回転型なのもあって5年5万kmだか7万kmだかで交換と書いてあった。
とにかくEN07のタイミングベルトは薄肉で幅狭で頼りない。
このトラックのように3ATやワタシのサンバーのように高回転回すような車体は
とてもじゃないが10万kmはもたない。
確かに乗用モデルのプレオだったりステラだったりなど、CVT車は意図しなければ回転数はかなり低く抑えられるから10万km越えてても大丈夫なのかも知れんがね。
ホンダみたいにE07系でもタイベルの強度上げたエンジンみたいに、
何でスバルは一貫して同じベルトを使い続けてしまったんだ・・・
二十数年造り続けたEN07エンジンでタイベルトラブルはかなり聞いていたのに
いくらでも改良の余地はあっただろうに・・・
サンバー大好き。EN07代好きな私としてはそれが一番残念なウィークポイントや・・・
このサンバートラックは、ヘッド修理で乗りたいとのことなので何とか作業しよう。
Posted at 2020/11/29 08:13:37 | |
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